原題：A KNIGHT'S TALE
監督、脚本：ブライアン・ヘルゲランド
音楽：カーター・バーウェル
撮影：リチャード・グレートレックス
出演：ヒース・レジャー、マーク・アディ、ルーファス・シーウェル、シャニン・ソサモン、ポール・ベタニー、アラン・テュディック
「中世ヨーロッパを舞台に、庶民の娯楽だった“ジュースティング（馬上槍試合）”に挑むひとりの若者の成長を描いた青春アクション・アドベンチャー。14世紀。平民の若者ウィリアムは、ジュースティングをして諸国を巡る騎士エクスター卿の従者をしていた。ある日、卿が不幸にも命を落とすとウィリアムは大会に出ることのできない平民であることを偽り出場、みごと優勝してしまう。そしてこの時、ウィリアムの心の中で何かに火が点くのだった……」。(yahoo映画)
＜恋と友情と戦い＋ロック・コンサートのノリ＝未知の快感！＞
「Ｌ.Ａ.コンフィデンシャル』『ペイバック』で高い評価を得たブライアン・ヘルゲランド監督・脚本最新作『ROCK YOU ! [ロック・ユー！] 』は、不可能に挑戦した中世の若者の恋と友情と戦いを、ロック・ミュージックをバックに描いた、ニューエイジ・エピック・ムービー」。
「時代は中世、なのにここでは、民衆がQUEENの“We Will Rock You”を歌い、恋人たちがDAVID BOWIEの曲に合わせて踊るという、今まで見たことのないような世界が繰り広げられる！ まるで『ロミオとジュリエット』や『グラディエーター』の世界にロック・コンサートのノリを加えたような未知の快感が観客を待っている」（公式サイト）
私は通常当該映画の公式サイトのコメントは引用しませんが、本作のコメントはまさに書かれた内容そのものです。ちなみ他の曲では、「Further On Up The Road」(ERIC CLAPTON)、「We Are The Champions」（ROBBIE WILLIAMS+QUEEN）など全14曲がトラックされています。
本作のメインステージとなるのはジョスト、JOUSTING（ジュースティング）という競技です。本作では、「客席に起きるウェーブや、リング・アナウンサーよろしく口上を述ベる騎士の従者など、現代のスポーツ・エンターテイメントの要素を取り入れたユーモアあふれる描写もユニークだ。騎士の鎧にナイキ似のマークを入れてみたり、衣装デザインにザ・ローリング・ストーンズのステージ衣装を取り入れてみたりといった、遊び感覚もこの映画の魅力的な特徴」になっています。
「ジョストはヨーロッパで広く行われた騎士の一騎打ち競技。当初はトーナメント（馬上槍試合参照）の種目として行われたが、後に単独でも開かれるようになり、競技としての形式化が進んだ。中世末期に本来のトーナメントは廃れたが、ジョストの競技会は近世初期（1600年頃）まで広く行われた。このためジョストがトーナメントの中心競技と認識されることが多いが、本来のトーナメントはトゥルネイ（団体戦）が中心であった」。（ウィキペデキア）
こんな奇抜なアイディアでエンターテイメント作品を撮ったのは、才能溢れる脚本家でした。
ブライアン・ヘルゲランド(Brian Helgeland,1961年-)は「米国ロードアイランド州プロビデンスに生まれ、マサチューセッツ州ニュー・ベッドフォードで育つ。ロサンゼルスのロヨラ・メアリーマウント大学を卒業。人気ホラー・シリーズ『エルム街の悪夢４ ザ・ドリームマスター 最後の反撃』('88年)と、同作の主演俳優ロバート・イングランドが監督した『ホラー・スコープ』('88年)で脚本家デビュー」。
「クリスティ・スワンソン主演の『地獄のハイウェイ』('92年)を経て、シルベスター・スタローン主演のアクション大作『暗殺者』('95年)でウォシャウスキー兄弟とともに共同脚本に名を連ね、注目を集めた。ジェームズ・エルロイの原作をカーティス・ハンソン監督が映画化して高い評価を得た'97年の『Ｌ.Ａ.コンフィデンシャル』では、ハンソンと共同脚本を手がけた他、共同製作も務める」。
「同年の作品ではメル・ギブソン主演の『陰謀のセオリー』とケビン・コスナー主演の『ポストマン』の脚本も担当。'99年、ギブソン主演のヒット作『ペイバック』で自らの脚本を映画化し、監督デビューを果たした」。（公式サイト）
主人公ウィリアム・サッチャー(William Thatcher)を演じるのは売れっ子になりつつあるこの人。
ヒース・レジャー（Heath Ledger,1979年4月4日-）は、「オーストラリア連邦パース出身の俳優である。幼い頃から劇団に所属し、ハリウッドデビュー作の『恋のからさわぎ』のヒットでスターの仲間入りをする。『ブロークバック・マウンテン』では、アカデミー主演男優賞にノミネートされた。現在、期待の若手として注目を浴びている。ヘザー・グラハム、ナオミ・ワッツなど、年上の女性と交際することが多かった。『ブロークバック・マウンテン』で共演した女優ミシェル・ウィリアムズと2006年に結婚、女児をもうけている」。
＜ヒース・レジャー＞
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC
ウイリアムに激しい敵対心を燃やすアダマー伯爵を演じるのが、ルーファス・シーウェル。
ルーファス・シーウェル(Rufus Sewell,1967年10月29日 - )はイギリス出身の俳優である。舞台俳優としても有名。ブロードウェイの舞台にも立っている。イギリスのテレビシリーズではチャールズ2世を演じている。映画では「ROCK YOU!（ロック・ユー！）」を始め、敵役を演じることが多い。
才気煥発な言葉の魔術師、後に大作家となるジェフリー・チョーサー(Geoffrey Chaucer 1343年頃-1400年10月25日）の若き日を演じるのはポール・ベタニー。
ポール・ベタニー （Paul Bettany、1971年5月27日-）は「イギリス・ロンドン出身の俳優。祖父母の代から俳優という演劇一家で育つ。10代のころに2年ほどストリートパフォーマーとして活動。ロンドンで演技を学んだ後に舞台デビュー。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで『ジュリアス・シーザー』や『ロミオとジュリエット』の舞台に立った。『ビューティフル・マインド』で共演したジェニファー・コネリーと結婚した。現在2児のパパ」。
ウイリアムが憧れを抱く貴婦人ジョスリンを演じ、本作でデビューしたの彼女。
シャニン・ソサモン（ジョスリンShannyn Sossamon、1978年10月3１日-）は、「米国ハワイに生まれ、ネバダ州リノで育つ。ロサンゼルスでダンスを学び、いくつかのＣＭに出演。1999年、20歳の時、グウィネス・パルトロウと弟ジェイクの合同バースデー・パーティに出席しているところをキャスティング・ディレクターに見出されて本作に抜擢された。バラエティ紙は、"ラナ・ターナーがドラッグストアのカウンターで発見された歴史的事件にも匹敵する"(2000年4月17日付)と伝えている。本作に続いて『40 Days and 40 Nights』('01年)でジョシュ・ハートネットと共演している」。
原題「A KNIGHT'S TALE」は直訳すれば「騎士物語」ですが、邦題にあえて「ROCK YOU」と名づけたのは往年の日本映画の邦題ネーミング能力の高さを思わせます。原題でもその直訳でも観たいという気持ちにはならなかったかもしれません。しかし「ROCK YOU」となれば、やはりクイーンの曲を想起して、「ん？何かあるな」と思わせます。少なくとも私はそうでした。
最後に、この「We Will Rock You」についても少し触れておきましょう。"rock"には「揺さぶる」のほかに「打ち負かす」という意味も含まれているそうですが、スポーツの場で好まれるのは「相手を打ち負かす」という、勝負における意気込みを鼓舞する影響があって、欧米のスポーツ会場で観客がよく叫ばれます。
ペプシコーラのCMでブリトニー・スピアーズ、ビヨンセ、ピンクによるカヴァーや、アンディ・フグ（格闘家）が生前、入場曲として使用していました。私は日産・ステージアCMソングで唄ったケイコ・リーさんのカヴァーが好きでした。最近ではキリンチューハイ氷結CMソングで倖田來未さんがカヴァーしていましたね。
監督、脚本：ブライアン・ヘルゲランド
音楽：カーター・バーウェル
撮影：リチャード・グレートレックス
出演：ヒース・レジャー、マーク・アディ、ルーファス・シーウェル、シャニン・ソサモン、ポール・ベタニー、アラン・テュディック
「中世ヨーロッパを舞台に、庶民の娯楽だった“ジュースティング（馬上槍試合）”に挑むひとりの若者の成長を描いた青春アクション・アドベンチャー。14世紀。平民の若者ウィリアムは、ジュースティングをして諸国を巡る騎士エクスター卿の従者をしていた。ある日、卿が不幸にも命を落とすとウィリアムは大会に出ることのできない平民であることを偽り出場、みごと優勝してしまう。そしてこの時、ウィリアムの心の中で何かに火が点くのだった……」。(yahoo映画)
＜恋と友情と戦い＋ロック・コンサートのノリ＝未知の快感！＞
「Ｌ.Ａ.コンフィデンシャル』『ペイバック』で高い評価を得たブライアン・ヘルゲランド監督・脚本最新作『ROCK YOU ! [ロック・ユー！] 』は、不可能に挑戦した中世の若者の恋と友情と戦いを、ロック・ミュージックをバックに描いた、ニューエイジ・エピック・ムービー」。
「時代は中世、なのにここでは、民衆がQUEENの“We Will Rock You”を歌い、恋人たちがDAVID BOWIEの曲に合わせて踊るという、今まで見たことのないような世界が繰り広げられる！ まるで『ロミオとジュリエット』や『グラディエーター』の世界にロック・コンサートのノリを加えたような未知の快感が観客を待っている」（公式サイト）
私は通常当該映画の公式サイトのコメントは引用しませんが、本作のコメントはまさに書かれた内容そのものです。ちなみ他の曲では、「Further On Up The Road」(ERIC CLAPTON)、「We Are The Champions」（ROBBIE WILLIAMS+QUEEN）など全14曲がトラックされています。
本作のメインステージとなるのはジョスト、JOUSTING（ジュースティング）という競技です。本作では、「客席に起きるウェーブや、リング・アナウンサーよろしく口上を述ベる騎士の従者など、現代のスポーツ・エンターテイメントの要素を取り入れたユーモアあふれる描写もユニークだ。騎士の鎧にナイキ似のマークを入れてみたり、衣装デザインにザ・ローリング・ストーンズのステージ衣装を取り入れてみたりといった、遊び感覚もこの映画の魅力的な特徴」になっています。
「ジョストはヨーロッパで広く行われた騎士の一騎打ち競技。当初はトーナメント（馬上槍試合参照）の種目として行われたが、後に単独でも開かれるようになり、競技としての形式化が進んだ。中世末期に本来のトーナメントは廃れたが、ジョストの競技会は近世初期（1600年頃）まで広く行われた。このためジョストがトーナメントの中心競技と認識されることが多いが、本来のトーナメントはトゥルネイ（団体戦）が中心であった」。（ウィキペデキア）
こんな奇抜なアイディアでエンターテイメント作品を撮ったのは、才能溢れる脚本家でした。
ブライアン・ヘルゲランド(Brian Helgeland,1961年-)は「米国ロードアイランド州プロビデンスに生まれ、マサチューセッツ州ニュー・ベッドフォードで育つ。ロサンゼルスのロヨラ・メアリーマウント大学を卒業。人気ホラー・シリーズ『エルム街の悪夢４ ザ・ドリームマスター 最後の反撃』('88年)と、同作の主演俳優ロバート・イングランドが監督した『ホラー・スコープ』('88年)で脚本家デビュー」。
「クリスティ・スワンソン主演の『地獄のハイウェイ』('92年)を経て、シルベスター・スタローン主演のアクション大作『暗殺者』('95年)でウォシャウスキー兄弟とともに共同脚本に名を連ね、注目を集めた。ジェームズ・エルロイの原作をカーティス・ハンソン監督が映画化して高い評価を得た'97年の『Ｌ.Ａ.コンフィデンシャル』では、ハンソンと共同脚本を手がけた他、共同製作も務める」。
「同年の作品ではメル・ギブソン主演の『陰謀のセオリー』とケビン・コスナー主演の『ポストマン』の脚本も担当。'99年、ギブソン主演のヒット作『ペイバック』で自らの脚本を映画化し、監督デビューを果たした」。（公式サイト）
主人公ウィリアム・サッチャー(William Thatcher)を演じるのは売れっ子になりつつあるこの人。
ヒース・レジャー（Heath Ledger,1979年4月4日-）は、「オーストラリア連邦パース出身の俳優である。幼い頃から劇団に所属し、ハリウッドデビュー作の『恋のからさわぎ』のヒットでスターの仲間入りをする。『ブロークバック・マウンテン』では、アカデミー主演男優賞にノミネートされた。現在、期待の若手として注目を浴びている。ヘザー・グラハム、ナオミ・ワッツなど、年上の女性と交際することが多かった。『ブロークバック・マウンテン』で共演した女優ミシェル・ウィリアムズと2006年に結婚、女児をもうけている」。
＜ヒース・レジャー＞
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC
ウイリアムに激しい敵対心を燃やすアダマー伯爵を演じるのが、ルーファス・シーウェル。
ルーファス・シーウェル(Rufus Sewell,1967年10月29日 - )はイギリス出身の俳優である。舞台俳優としても有名。ブロードウェイの舞台にも立っている。イギリスのテレビシリーズではチャールズ2世を演じている。映画では「ROCK YOU!（ロック・ユー！）」を始め、敵役を演じることが多い。
才気煥発な言葉の魔術師、後に大作家となるジェフリー・チョーサー(Geoffrey Chaucer 1343年頃-1400年10月25日）の若き日を演じるのはポール・ベタニー。
ポール・ベタニー （Paul Bettany、1971年5月27日-）は「イギリス・ロンドン出身の俳優。祖父母の代から俳優という演劇一家で育つ。10代のころに2年ほどストリートパフォーマーとして活動。ロンドンで演技を学んだ後に舞台デビュー。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで『ジュリアス・シーザー』や『ロミオとジュリエット』の舞台に立った。『ビューティフル・マインド』で共演したジェニファー・コネリーと結婚した。現在2児のパパ」。
ウイリアムが憧れを抱く貴婦人ジョスリンを演じ、本作でデビューしたの彼女。
シャニン・ソサモン（ジョスリンShannyn Sossamon、1978年10月3１日-）は、「米国ハワイに生まれ、ネバダ州リノで育つ。ロサンゼルスでダンスを学び、いくつかのＣＭに出演。1999年、20歳の時、グウィネス・パルトロウと弟ジェイクの合同バースデー・パーティに出席しているところをキャスティング・ディレクターに見出されて本作に抜擢された。バラエティ紙は、"ラナ・ターナーがドラッグストアのカウンターで発見された歴史的事件にも匹敵する"(2000年4月17日付)と伝えている。本作に続いて『40 Days and 40 Nights』('01年)でジョシュ・ハートネットと共演している」。
原題「A KNIGHT'S TALE」は直訳すれば「騎士物語」ですが、邦題にあえて「ROCK YOU」と名づけたのは往年の日本映画の邦題ネーミング能力の高さを思わせます。原題でもその直訳でも観たいという気持ちにはならなかったかもしれません。しかし「ROCK YOU」となれば、やはりクイーンの曲を想起して、「ん？何かあるな」と思わせます。少なくとも私はそうでした。
最後に、この「We Will Rock You」についても少し触れておきましょう。"rock"には「揺さぶる」のほかに「打ち負かす」という意味も含まれているそうですが、スポーツの場で好まれるのは「相手を打ち負かす」という、勝負における意気込みを鼓舞する影響があって、欧米のスポーツ会場で観客がよく叫ばれます。
ペプシコーラのCMでブリトニー・スピアーズ、ビヨンセ、ピンクによるカヴァーや、アンディ・フグ（格闘家）が生前、入場曲として使用していました。私は日産・ステージアCMソングで唄ったケイコ・リーさんのカヴァーが好きでした。最近ではキリンチューハイ氷結CMソングで倖田來未さんがカヴァーしていましたね。
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