読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

25歳のシャーリーズ・セロンがいとおしい、「裏切り者」(2000年)

2009-02-03 03:45:52 | 映画;洋画
原題:The Yards
監督:ジェームズ・グレイ
脚本:ジェームズ・グレイマット・リーヴス
音楽:ハワード・ショア
撮影:ハリス・サヴィデス
出演:マーク・ウォールバーグ、ホアキン・フェニックス、シャーリーズ・セロン、ジェームズ・カーン、フェイ・ダナウェイ、エレン・バースティン

~ニューヨークのクィーンズ区。仲間をかばって服役していたレオが晴れて出所。レオは女手ひとつで育ててくれた母のためにもまじめに人生をやり直す決意を固める。さっそく叔父フランクの経営する会社で仕事を始める。そこはニューヨークの地下鉄の修理などを請け負う大手企業。そこではレオの親友ウィリーも働いていて、将来フランクの片腕として期待される存在となっていた。ある日、レオはウィリーに連れられ地下鉄工事の入札に立ち会った。しかし、そこは政界をも巻き込んだ陰謀、汚職の巣窟となっていた。やがて、ひとつの裏工作が彼らの人生を狂わす事件へと発展する……。~(allcinema)

原題の「The Yards」とは操車場。本作はこの操車場を舞台に起こる事件を描きます。地下鉄工事の入札に絡むのが、マイノリティ企業への入札で義務づけられる「10%ルール」。ここでは詳しく触れませんが、関連記事を添付しておきます。

<ポジティブ・アクション - Wikipedia>(アファーマティブ・アクション)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3

<アメリカ労働組合の非典型組織化の戦略――増加する移民労働者への支援>
http://www.jil.go.jp/kokunai/mm/kaigai/20031114.html

<アムネスティ・インターナショナル国際規約>
http://secure.amnesty.or.jp/statute/ai_statute.shtml

本作を観たら、昨年末に公開された「アンダーカヴァー」も観たいと思えます。本作のジェームズ・グレイ監督がメガフォンを取り、マーク・ウォールバーグとホアキン・フェニックスが共演する作品です。同作は、1980年代を舞台に、不穏な動きをしているロシア系の犯罪組織とニューヨーク市警との対決を描いた犯罪ドラマで、ウォールバーグとフェニックスは物語の中心となる兄弟を演じるといいます。

<映画『アンダーカヴァー』公式サイト || 12.27潜入開始>
http://www.undercover-movie.jp/

また、本作の同年に撮られ、シャーリーズ・セロン、ベン・アフレック、ゲイリー・シニーズが出演するジョン・フランケンハイマー監督の「レインディア・ゲーム」(2000)も裏切りを扱った作品ですね。


本作、「アンダーカヴァー」を撮ったジェームス・グレイ監督とはこんな人です。

ジェームズ・グレイ(James Gray、1969年-)は、「アメリカ合衆国の映画監督・脚本家。ニューヨーク市クイーンズ区出身ユダヤ系。これまで3本の作品を監督しているが、25歳の時のデビュー作『リトル・オデッサ』で ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞。また、『裏切り者』と『アンダーカヴァー』はカンヌ国際映画祭のパルム・ドールにノミメートされており、インデペンデント映画監督として高い評価を得ている。

<ジェームズ・グレイ – Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%A4

主演のマーク・ウォールバーグ、ホアキン・フェニックスについては、以下の記事で取上げましたので割愛します」。

<ところどころに凄い、「ハプニング」(アメリカ/2008年)>

<ルワンダ版「シンドラーのリスト」の「ホテル・ルワンダ」(イギリス・イタリア・南アフリカ/2004年)>

また、フェイ・ダナウェイ、エレン・バースティンについても、以下の記事で取上げましたので割愛します。
<「視聴率」に翻弄されるテレビ人間たちの闊歩する魑魅魍魎の世界、「ネットワーク」(米/1976)>

<男の存在について考えさせてくれる、「ウィッカーマン」(アメリカ/2006年)>


俳優陣として今回取上げるのは、なんと言っても「ゴッドファーザー」(1972)、そして「イレイザー」(1996)、「ドッグヴィル」(2003)での演技が印象的だったジェームズ・カーン。

ジェームズ・カーン(James Caan,1939年3月26日-)は、「アメリカ合衆国ニューヨーク市ブロンクス出身の俳優。東欧ユダヤ系移民の出身。ミシガン州立大学で経済を学びながらフットボールに熱中、空手の黒帯も保持し、ロデオにも挑戦していたという。その後ホフストラ大学で演劇に出会い、ネイバーフッド・プレイハウスで演技を学ぶ」。

「テレビシリーズの『アンタッチャブル』などに出演し、1964年に映画デビュー。1972年の『ゴッドファーザー』でアカデミー助演男優賞にノミネートされた。実力のある俳優であるもののゴッドファーザーの豪放な長男、ソニー・コルレオーネ役のイメージが強すぎて以降は苦戦している感があったが、近年はコメディや声優など幅広いジャンルにその活躍を広げている」。

「また、ソニーがイタリア系アメリカ人という設定であったこと、五大ファミリーのドンと友人であったことから彼もイタリア系というイメージが付きまとうが、ユダヤ人移民の子孫である。4度の結婚で5人の子供がおり、その中の一人のスコットは俳優となった」。


そして、オスカー女優となったシャーリーズ・セロン。本作の前に撮られた「ディアボロス/悪魔の扉」(1997)、「セレブリティ」(1998)、「ノイズ」(1999)、「サイダーハウス・ルール」(1999)が印象的でした。

シャーリーズ・セロン(Charlize Theron、1975年8月7日-)は、「ハリウッドで活躍する女優。身長177cm。南アフリカ共和国ハウテン州ベノニで道路建設会社を経営していたフランス系の父親チャールズと、ドイツ系の母親ゲルダの間に一人娘として生まれる」。

「一家は幼い頃からアルコール依存症の父親による家庭内暴力に悩まされていた。シャーリーズが15歳の頃、晩に酔って帰ってきた父親に暴力を振るわれ、娘の命の危険を感じた母親が父親を射殺してしまうという事件が起きる(母親に対しては、正当防衛が認められた)。その後、母親は破産寸前だった会社を5年で立て直す」。

<シャーリーズ・セロン - Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%B3


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