友人から強く薦められたのがここ
タナガー(テナガエビ) グムイ(淵)
昭和47年に国の天然記念物に指定された
「タナガーグムイの植物群落」です。
県道からちょっと入ると
レンタカーの車体にキズがつきそうな細い道で
うっそうとしたジャングルの中に分け入って行きます。
観光ガイドには載っていない場所なのです。
この時点では持ち前の冒険心がいっぱいです。
開けた広場に出たので車を停め
スニーカーにはきかえ、タオルを首に巻いて…
まず目に飛び込んで来たのがこの看板
急に心細い…
赤土の細い道を滑りながら、尻餅つかないよう
ロープや木の枝につかまりながら降りて行きます。
滝の音が聞こえますが それどころじゃない!
まさか、ハブはいないよねえ… 汗だく
美しい清流にたどり着き
そこで目にしたものは
私が人生でまだ見たことのない太古の景色
池でもない、湖でもない
淵というのがまさにぴったりです。
中米にあるというセノーテを想像しました。
注意書きの看板がなくても泳ぐ気など到底起きません。
だって人を寄せつけない威圧的な何かが潜んでいます。
少なくとも私には竜神の住処だと感じられました。
たまたまでしょうか 人っ子一人いません。
心細さがどんどんアップ
見ていると引き込まれそうな深い深い淵です。
でもまあ、こんなオバサン、竜神さまは所望しないだろう…
そう考えたら気が楽になって
反対側を見ると、そこはやんばるの原生林。
こっちもコワイ…
がさがさ つるつると苦労しながら車に戻り思いました。
「人が足を踏み入れてはならない場所だ」と。
途中、若者たちの宴会のあとでしょうか、缶ビールやゴミの山。
掃除して清めておかないと…
このような手付かずの自然に対しては
畏敬の念を持って大切にしてもらいたいものです。
ほ~んとに!確かにハブの居そうなトコロですよね(笑)
木の間から現れたタナガーグムイ!
発見した喜びは、来た甲斐あり のようですね(^_-)-☆
もし又行かれたら、花や草にも精霊が宿っているのを見つけるかも。
飲み食いの残骸は残念です。
この地は宴会するには不適でしょうにね~
ここで宴会をしようと思う感覚が理解不能。
自然の言霊は「もののけ姫」にもあるように
日本古来の信仰の生み出したもので
日本人ならDNAに書き込まれているはずなんですがね。
なさけないもんです。