おもしろい血筋です。
ここの店主は京都の「枝魯枝魯(ぎろぎろ)」出身。
この「枝魯枝魯」は数年前パリに移転して大成功。
今ではパリを本店とした逆輸入のくずし割烹です。
では「くずし割烹」とはなんぞや?
日本料理の基本を守りつつどこまで崩せるか・・・
彼らは「良き逸脱」と表現しています。
ヌーベル・キュイジーヌ(新しい料理)を愛するフランス人には
大歓迎だったことでしょうね。
このスピリッツを引き継ぐお店「いとちひさき」。
スタッフの対応は洗練されており
器選びは実にセンス良く、そして味は三ツ星です。
ではスライドショーのようにスタートしましょう。
ある日の「おまかせ懐石」です。
先附/鯛と春菊です。山葵の葉っぱが敷いてありました。
前菜/カニづくし う~んこんな小さい切子があるの?
椀物/帆立貝の真丈 福岡産のつくしが・・・
向附/平目の薄造り 両手にすっぽり いいサイズの織部です。
凌ぎ/茶碗蒸 百合根のすりながしが上からかけてあります。
くずし/アマダイのフォワグラ巻きと生麩の田楽
うかつにも九谷と間違ってしまった素晴らしい伊万里
油物/とらふぐの白子の一口カツ 上のひれせんべいがかわいい・・・
煮物椀/穴子と筍のソテー
京都でオーダーしたと言う器。黄色と緑をお持ちでした。
口直し/春キャベツのスープ仕立て
醤油のアイスクリームとウニが添えてあります。
組み合わせ、面白すぎ!
飯/ぶりの照り焼き丼 大好きなたらの芽のてんぷら付
盛りは大中小?と聞かれてついつい「小盛」と返事
後悔後悔・・・とても美味しいんですもの。
止椀/オマールエビのスクランブルエッグ白味噌仕立て
デザート/これは素晴らしい! 写真大きくしちゃおう!
左下から時計回りに 乾燥麩のフレンチトースト・梅のアイス
アーモンドアイス・オレンジのプリン・きんかんムースの5品。
味も器も最高。それぞれのスイーツは2cmほどの大きさです。
最大の評価はお値段。これでなんと3,890円なり。
世の中は広い・・・・・・大満足です。
いとちひさき http://www.j-ark.jp/itochiisaki/
枝魯枝魯 http://www.guiloguilo.com/