small daily happiness

旅人の私が探す日常の小さな発見

高尾山で滝行

2008年08月16日 | 修行のこと
待ちに待った〝高尾山信徒峰中修行会〟の日を迎えた。
私の友人たちの間では、通称MMツアー。
マックスマゾの略か、M度満載の略か・・・
とにかく、この一泊二日の修行会の内容は盛り沢山。
礼拝行、滝行、千巻経、瞑想、写経・・・
さー、修行に励んで来ます。

高尾山麓不動院に到着すると、すでに大勢の人々が時遅しと待っていた。気合いの入った白装束や山伏スタイルの人々・・・
ちょっとしたハイキングスタイルの私は気後れ気味・・・
今回の第94回目信徒峰中修行会には約80名ほどの参加。
年二回、8月と11月に開催されている。
開会式やら先達の自己紹介が終ると、最初の修行に突入。

108回の礼拝行が始まる。
大きな声で、お経を唱え終ると礼拝するのだ。
礼拝は右足、左足、右手、左手の順に床に付ける。
そして立ち上がり、またお経・・・
これを連続して行う。
54回終了すると中休み。
すでに汗ダクダク、足ガクガク・・・
また礼拝行が始まる。
もう勝手に、口からお経が、体が動いている状態。
なんか体の悪いものが汗とともに流れているよう・・・
終了すると、やり遂げたという達成感がある。
第一の修行クリアー。

次なる修行は・・・
私の一番の楽しみな滝行である。
法螺貝の合図で、女性参加者ばかり一列にヅラヅラと山中歩行。
周囲を歩く登山者は物珍しいようで写真を撮りまくっている。
高尾山登山は4,5回している私・・・
何度か琵琶滝で滝行に励む人々を見ていた。
見る側から見られる側になるとは・・・
一見、琵琶滝の迫力はないように見える。
しかし、身近で見ると相当の迫力。
滝行用の白行衣を着用して、いざ滝へ向う。
まずは、塩で右足、左足、右手、左手、頭の順で清める。
続いて、湧き水を右足、左足、右手、左手、頭の順で清める。
「南無大聖不動明王」(なむだいしょうふどうみょうおう)
滝をお守りする不動明王の前で七回。
滝にうたれる前に三回。
「エイ」と気合いを入れられ、ついに滝うたれる。
その間は何度も大きな声で「南無大聖不動明王」と叫ぶ。
最後に右肩、左肩から邪を祓う。
滝にうたれた後に三回。
最後に滝をお守りする不動明王の前で七回。
水は冷たかったが、気分は清々しい。
体にも心にも気合いが入ったよう。
こりゃ、クセになりそうな・・・

滝行が終了すると、本日宿泊する薬王院大本坊へ出発。
山道をズラズラと一列になりながら・・・
「慙愧懺悔」(ざんぎざんげ)
「滅除煩悩」(めつじょぼんのう)
と先達が言うと、
「六根罪障」(ろっこんざいしょう)
と参加者全員で叫ぶ。
いつもダラダラと山登りしていた登山道が修行の場へと変化している。疲れているはずなのに、言葉が自然と出る。


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