カンアオイ

野草の観察・ハイキング・旅行・散歩などメモ的な身辺雑記。

カナダオダマキ

2006年05月25日 | 
カナダオダマキの繋ぐ命
カナダオダマキは一番小さなオダマキで草丈10㌢ほどであるが、誰かさんに似て丈夫である。私どもは今年四月がシルバー婚であったが、文京区・駒込(山手線)からスタート、小平市・一橋学園(西武線)、八王子市・高尾(中央線)、そして3回目の引越しで浦安(東西線)に辿りついたのだった。都心近くの山の手から郊外へ、そして中央線の終点・高尾山の懐まで遠ざかり、一挙に海側へUターンした。我が家に咲くこのカナダオダマキは父からもらった一年草の一株が、ベランダや庭の中、それも地面ではなく、いろんな鉢だけを渡り歩いて、早や40年近く命を種で繋いできたことになる。この40年近く行動を共にして現存する植物は、思い出しても他には「ヤツデ」「オモト」ぐらいしか無い。最近は絶やさないように、毎年花の咲いた後、夏に枯れた殻から種を取っては幾つかの鉢に直播している。それだけがせめてもの私の気配り(役目)である。