Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

あらすじ

2013-10-29 22:24:09 | 伝恋‐あらすじ

舞台はスクランブル交差点。
数年前、深夜のひき逃げ事故で父親と妹ヤエコを亡くした主人公シルシは、
今朝もここで事故の目撃情報を募る。
そんな彼の前に現れたのは謎の少女アノン。
シルシの作ったビラを差し出して彼女は聞いた。
『ここに書いてあるのは嘘?』
『そう願ったことなら何度もあるよ』
そして、ビルの巨大スクリーンから流れるボーカロイドの歌。
それはかつてヤエコが歌っていた歌そのものだった。
アノンはこの物語の作者、オリジネイターを探していた。
その先にはある少女の悲劇が隠されていた。
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コメント (1)
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あとがき

2012-12-29 22:36:16 | 伝恋‐あらすじ

 ここまで読んでくださった方いましたら本当にありがとうございました。約3ヶ月、記事数100を超える大長編をブログで読んでもらおうというのはなかなかに無謀だろうと思います。それもずぶの素人の作品であれば尚更です。にもかかわらず貴重な時間をさいて読んで下さった方には感謝してもしきれません。お疲れ様でした。感想などは直接メールあるいは登録サイトに載せてもらっても構いませんので是非。
 リアルタイムで見られている方はいないと思うのですが、今後の予定としては随想および作品のメンテナンスを中心になるべく更新していきたいと思います。具体的には挿絵を出来るだけ増やし劇中歌も歌詞のついたものをアップロードしていくつもりです。また、kindleや青空文庫に対応したファイル形式に変換してより読みやすい方式を探ってみたいと思っています。他にも作品はあるのですが今作を上回る長編でして、今のところどういう形で発表できるか考え中です。

 ちょうど作中のヤエコとマキの神話のようにご縁のあるわずかな方達の目に触れるだけのささやかな物語ですが、読んでいただいた方の心のなかに何かしらの『ゆらぎ』が残せればと祈念しております。返す返すありがとうございました。

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ヤエコ08-解体

2012-12-26 21:48:10 | 伝恋‐あらすじ

 手術台に乗せられた私の亡骸は、ウケイ先生の手際の良いやり方でみるみるうちに露わになっていく。それまで動いていたものが機能をなくしかけてる今、生々しくもなく、人形ほどに虚ろでもなく、傍らにぼんやりと立つ私にはそれが綺麗に見えた。ウケイ先生がどう思ったのかは知らない。でも、彼はすぐに薄い皮と脂肪に一本の線をなぞったかと思うと、それは静かに口を開く。不思議なものだ。私の肋骨を一つ一つ断っていくノコギリの音。それから膜のようなものをはぎ取り、いくつか鋭いメスを入れるとまだ鮮やかに赤い私の内臓はほどけるように力を失った。
 その手はいつか私の顔にものびた。できればよして欲しかったけれど、必要なものがあるようだった。私の瞼が開くとそこにはただ宙を眺める私の瞳がある。そしてそれも先生の手によってメスの刃先がゆっくりと孔をまわると、丸い私の眼球があっけなく外れた。
 私の眼球が置かれた銀のプレートの隣には破裂した眼球が無造作に転がっていた。その部屋で先生に処置を受けているのは私だけじゃなかった。私の亡骸の横たわる手術台の隣にはもうひとつ同じものが並んでいたから。
 それは私のお兄様だった。私とは違ってまだ命をその肉体に宿し続けてる。でも、呼吸器を当てた顔の形も見る影もないほどに変わってしまっていてひどい有様だ。その欠けた部分、不十分な部分に私の身体が当て込まれていく。   
 もう光が宿ることはない私の目もいつかお兄様の役に立つのだろう。あの夜、私とマキが研究所を逃れたときのように。
 いくつかの心残りもある。色んな人にもっと出会いたかった。もっと色んな人に私を知って欲しかった。私がいるってことをみんなの中心で叫んでみたかった。
 気がつくともうあまり周りの様子がよく分からなくなっていた。意識が遠のいて暗くなっていくのとは違う。この手術室に存在する人や水や空気やモノから徐々に光が漏れ溢れ出してきたのだ。まるでそれらを構成する一つ一つの粒子が自分で光りだして止まらなくなったみたいに。びっくりして自分の手を見るとやっぱり同じように白くあたたかい光に包まれている。この世の仕組みが壊れたみたいだ。でもすぐにそれは間違いだと分かる。今私を取り囲む全てが自分の一部のように思えてきたから。そして多分私は泣いていた。すると光たちは私の感情に合わせてそばだって波紋のように広がった。
 マキは…マキはどうしているだろうか?とても気になることなのに私が私である最後の抵抗は虚しく、意識はいつの間にかそこにはなくなっていた。

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057-朽ちていくスフィア(前編)

2012-12-01 22:41:24 | 伝恋‐あらすじ

 僕は薄暗い中に眠っていた。辺りには煙が漂い、窓から差す僅かな光がおぼろげに辺りに拡散してる。ゴツゴツとした石がこすれるような音、高い鈴の音が長い間隔をあけて鳴り響く。異教の寺院、か何かだろうか?どこから微かに響く歌声が僕の耳をくすぐる。それから暖かい感触。小さな僕は母に抱かれているようだった。悲しげな旋律は不安定な半音で長く伸びては、元とは違う所に落ち着きながら繰り返していた。不思議と意識ははっきりしていた。少し似ているがヤエコの歌とも違う。色も音も感触も隅々まで鮮明に五感に伝わってくる。そして僕は今までの出来事はここにいる自分が見ていた夢だと知っている。歌声にあわせてやわらかな手が僕の背中をやさしくなぜる。僕はその歌声の先にある母の顔をのぞこうとした。辺りにただよう煙でぼやけた顔ははっきりしない。どうにかしようともがくが、まともに生えそろってない不器用な手足はあまりに無力だった。思い通りに行かない時に何が答えかはいつも知ってる。ありたっけの声で泣き叫ぶんだ。今だ。すると僕はまた別の世界に目覚めたようだった。夢の延長に伸びた先にあった。そう思った理由はこうだ。僕が聞いたあの歌が今ここでも流れている。同じ歌声で。同じ感触で。
「…ん、う…ん」
 どのくらい僕は眠ってしまっていただろう?
「…ん?お早う」
 僕の真上からそう呼びかけるのはアノンだ。僕は診察用のベッドの上で彼女に膝枕をされていた。 
「…アノンか?」
「…うん。そうだよ」
「…お前、その歌…」
「アキラが…歌ならって…そうしたら、喋れるようになるかもって…だから…」
「いや、そうじゃなくてその歌…一体…」
「これはママの歌…子守唄…ウケイが教えてくれた…」
「アノン、僕はずっと夢を見てた。それは遠い記憶で、でもとてもリアルで今でもすぐとなりに隠れてあるようなそんな現実感があった。そこで僕はその歌を聞いてた。今アノンが歌ってくれたその歌を」
 まだ僕はまどろみの中にいる。自分で伝えた言葉なのにまだ宙に浮いたまま辺りを漂ってるみたいに思えた。
「…シルシ…」
 アノンはまるで子供をあやすように僕の頭を撫でた。
 と、突然ドアを締める大きな音がした。慌てて飛び起きて衝立の向こうを身構えながら覗くと、そこにはびしょ濡れに濡れたアキラが立っていた。
「どうした?」
 しかしアキラは息を切らしてその場に立ち尽くしている。こんな寒い夜に玄関口でしたたる水滴が床をにじませる。その足がふるえるのは凍えているだけじゃない。僕はタオルを取ると、急いでアキラに歩み寄る。雨に濡らした髪が頬に張りついたアキラはうつむいたままだ。突然の雨に振られてそのまま戻ってきたらしい。
「駄目、やっぱりいない…家にも帰ってないって」とつぶやいた。
「…そうか」
 僕はタオルを頭にかぶせてぐしゃぐしゃに拭いてやる。
「トト…にも何かが起こったんだな…」
「ねえ、もうちょっと困ったら!」
 アキラは買い出しの袋をその場に置くと僕からタオルをぶん取って言った。
「落ち着けよ。もう少し遅くなってから行きたい場所があるんだ。付き合ってくれ」
「…いいけど」
 アキラはまだ拗ねたようにして濡れた身体を拭いてる。トトの居所は依然知れない。僕はベッドに腰をおろしてため息をつく。アノンを見るとパソコンのモニターを眺めてる。
「アノン、どうした?」
「ねえ、シルシ…これ…」

…つづき

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053-そして研究室へ(前後編3)

2012-11-23 22:32:23 | 伝恋‐あらすじ

 僕はといえば自分でも驚くほどに冷静だった。この事実をどこかで予感しながら、『周知活動』と称して自分で作った嘘をばらまいていたことの方がよほど馬鹿げていた。
「でも、全てを終わらせることはできなかった。」
 僕がつぶやく。その言葉の半分は自分にそして残りをウケイ先生に向けて。
「…クライアントが残っていたんだ。それがヨミだ。ヤエコとは全く異なる原因だが、ヨミもまた人の『身体』が必要な病に冒されていた。彼女の出自はちょっとした有力者の家でね。大事な娘をなんとか救おうと手を尽くす内にどこかでこの『ムスビ研究所』に辿り着き、そして私にいきあたった。そして、この闇を知り、人身売買のエージェントとなった組織とつるんで私を脅した。ヨミの家と組織の利害が一致したのだ。やつらは彼らで居なくなった臓器のレシピエント二人を探していたから」
「…その二人が」
「それがアノンとシルシだ。その二人なら、もとから存在しないはずの人間だ。そもそもレシピエントとして連れてこられたのだから目的に叶う利用をするつもりにでも思っていたのかも知れない。かくしてヨミはシルシ、アキラ、君達に続いて私の最後の患者になったのだ。しかし、ヨミは賢明な子だった。そして優しい子だった。自分のために誰かが何かが犠牲になることを嫌い、自分の運命を受け入れる代わりに家を飛び出した。そして全てを知った上で、自らの命を救うはずのレシピエントであるアノンを自分自身でかくまうことにしたのだ。そしてもしかのときは自分自身の命を人質にしてアノンの身を守ろうと覚悟していた…」
 そこまで言うとウケイ先生は立ち上がり僕達に背中を向けた。
「ウケイ先生?」
 アキラが見上げる後ろ姿でウケイ先生は眼鏡を外して深くため息をついた。
「まだまだ聞きたいことが…」
 僕が引きとめようと立ち上がると、ウケイ先生は眼鏡をかけ直し、僕達に振り向いた。
「シルシ、時間がない。話は一旦終わりだ」
 そう言うとウケイ先生はおもむろに歩き出した。
「どこに行くんですか?」
「ここの装置の前の住人、そしてさらに前の住人に会いに行くのさ」
 ウケイ先生はそう言うと、半ば迷路のようになっている植物の水槽で囲まれた一角に向かう。 そして床にある極くわずかなへこみに馴れた手つきで指を差し入れると、
床がハッチのように静かに開いて地下へと続く階段が現れた。
「地下…だよね?」
 アキラと僕はただ呆然とその光景を見守っていた。この棟に地下フロアがあるなんて聞いたことがない。他の階段でもエレベーターでもその存在をうかがわせるものはなかったはずだ。しかしウケイ先生は僕らに背を向けたまま何も言わずに青白く染まった非常階段を降りていく。ひっそりと鳴らす足音がより深い反響に馴染んでいくのはそこが地下であることをよく表していた。階段はすぐに終わると、円柱をめぐるように半周の薄暗い鉄の廊下が続き、そしてウケイ先生の足が止まる。彼の前には大きく分厚い黒い扉が行く手を遮っていた。薄暗い廊下にあっても周囲を囲んでいる白みの壁とは明らかに異質なのが分かる。脇に埋め込まれている緑色の光を放っている小さなパネルをウケイ先生はすこし腰をかがめて覗くと空気圧が少し抜ける音がして、真っ白な光が漏れて広がった。
「…さあ、入るんだ」

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これまでの物語のまとめ・参

2012-11-20 22:13:48 | 伝恋‐あらすじ

 ここまで読んで下さった方いましたら、本当に有難うございます。シュレーディンガーの猫の初めての観測者と同じ立場になって頂いたわけですから…
 さて、お陰様で物語はもうその3分の2を過ぎようとしています。無粋を承知でいくつかの問の解答編をもって最後のまとめとしたいと思います。

イナギの事故の意味は?
 ヨミを救うためにアノンを狙ったが失敗し、代わりに自分の命を捧げようとした。と同時にヨミの命を救える唯一の医師、ウケイへの脅しとして三年前の事故を再現しようとした。まるで事故の真相を告発するように。(イナギ10‐ヨミの告白(後編)

イナギはオリジネイターだったのか?
 どうやらそのよう。『ゆらぎ』の真相を知るヨミから過去の断片を聞きかじっていたようだ。
イナギ10‐ヨミの告白(前編))ヤエコの歌もおそらくヨミ経由でウケイが伝えたのだろう。

アキラがウケイの診察を受けていた理由とは?
 アキラの一人称の『ボク』。これが鍵のようだ。アキラは自分の身体を忌み嫌っていたとの発言もある。(043-ひとつの対峙

モノの顛末
 研究所の闇と関わりのあるブローカーと直接関係を持って神話を読み解こうとした結果、
031-モノの冒険)深入りし一線を越えてしまったようだ。(049-モノの告白

シルシの周知活動とは?
 シルシは自分の出生の謎と解き明かすムスビ研究所の闇とその闇の深さ故に引き起こされた交通事故の真相を薄々勘づいていたようだ。真実を隠し、虚構を自分自身に思い込ませるために周知活動をしていた。(043-ひとつの対峙
 またイナギを殺そうとしたわけは憎しみのためではなくイナギの行動があの事故の真相を告発するように思えたからなのかもしれない。(022-その時、アキラ

アノンとシルシに共通する首に残された印は?
アノンとシルシは共通する出自を持ち、それがムスビ研究所が関係していることは確かだ。
しかし、年長のはずのシルシの方が若い番号を与えられているなど細かい理由はまだ不明のまま。(048-最期の集まり(中編)

 このすぐ後、シルシたちを取り巻くムスビ研究所の闇が語られることとなります。変質していくスフィア『デウ・エクス・マキーナ』の展開、そして『ゆらぎ』の真相とは?毒を食らわば皿まで。どうぞ最後までお付き合いください。

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これまでの物語のまとめ・弐

2012-10-29 20:51:24 | 伝恋‐あらすじ

 ここまで読んでくださった方いましたら(いるのか?)ありがとうございます。 物語も佳境…とはいえ、まだその半分をようやく過ぎた所という衝撃の事実。もとより独りよがりのブログですが、よろしければ最後までお付き合いください…

イナギの意図は?
 シルシと彼の家族の事故を忠実に再現することだった。(031-モノの冒険)イナギによる事故直前に起きた出来事(イナギ07‐ヨミが倒れる)が彼の行動の引き金になったようだが、直接の動機はまだ判然としない。

 また、アノンによるとイナギは過去に2度アノンの命を狙ったようだ。(037-イナギ?)二度目はイナギの事故だとすると、一度目はいつ?そしてその目的は?イナギが事故を起こしたヤエコの命日の夜、アノンは取り乱した様子だったが…(016-命日

 ヤエコ達の主治医だったウケイは一年前雲隠れした後も密かにイナギの恋人ヨミの診察していた。(イナギ07‐ヨミが倒れる)繰り返される悲劇の裏にはヨミがヤエコの二人を結びつける何かが存在している…

 モノとアキラはそれらをつなぐ因子を見つけた様子。(036-探るアキラ) シルシがイナギを亡き者にしようとしたこととも関連しているのだろうか?(022-その時、アキラ

アノンの謎
 アノンの首筋にあるバーコードのような刺青(029-刻印)が意味するものとは?そしてスフィア界隈で流行っているナンバーと呼ばれるタトゥーシールとの関連は?(038-事件

デウ・エクス・マキーナ神話の元型(アーキタイプ)
 マキーナ…ヤエコ(アノン説)? ヨミ? ???
マキーノ(マキーナを研究所から救いだした男性型アンドロイド)…イナギ? ???
博士(亡き娘に似せてマキーナを生み出した張本人)…シルシとヤエコの父親? ウケイ?

これから
 皮肉にもイナギとヨミの事故によってかつてない盛り上がりを見せるスフィア『デウ・エクス・マキーナ』もその勢いとは裏腹に徐々に変質している。(039-権力の構造)一つの宗教やイデオロギー運動の趨勢に等しく起こる現象として。
 そして教祖の受難を模倣する『まねび』のように、またフラクタルの図式ように過去を転写する『マキーナ神話』の元型(アーキタイプ)が暴露されていく。

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これまでの物語まとめ・壱

2012-10-03 23:56:45 | 伝恋‐あらすじ

アノン
物語のオリジネイターを探すその目的とは?
謎の文字≒『ゆらぎ』とは誰が刻み、何を意味しているのか?
 ⇒確認されているのは神宮橋近くの公園(007-ゆらぎ)とスクランブル交差点の鉄柱にある(016-命日)の2つ

イナギとヨミ
彼らはマキーナの物語のオリジネイターなのか?
もしそうだとしてなぜシルシとその家族をモチーフにし、また自らの命を賭してその事故を模倣したのだろうか?(016-命日
※主人公シルシとイナギとは面識があったらしい(イナギ02-セラピー?

ヤエコ
ヤエコの歌とマキーナの歌のメロディはなぜ同じだった?(009-ヤエコの歌010-新曲発表

 ⇒すべての謎はシルシとヤエコの父親が所長を勤めていた『ムスビ研究所』と数年前のスクランブル交差点での事故の真相に関わっているようだが果たして。スフィアのメンバーの一人モノ(012‐『機械仕掛けの神』)が何やら探っている様子。

 ここまで読んで下さった方がいましたら本当にありがとうございます。
物語も役者が揃い本格的に謎を追って展開していきます(拙い挿絵にもヒントがあったり)。
まだ全編の3分の1くらいで長い道のりとなりますが、よければ最後までお付き合いください…

…つづき

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キャラクター

2012-09-10 22:15:06 | 伝恋‐あらすじ

シルシ
 主人公。交通事故で父親と妹ヤエコを失い、現場でビラを配っているときに謎の少女アノンに出会う

アノン

 スフィア『デウス・エクス・マキーナ』のメンバー。
 アイドロイド、マキーナの端末化=コスプレを楽しむ少女。
 シルシが妹やエコをモデルにマキーナを作ったオリジネイターだと疑いシルシに接触する

マキーナ
 架空のCG少女のアンドロイド。
 スフィアと呼ばれる集団により、日々、設定を加えられたりしている
 『第5類2科統合情報解決型アイドロイド:デウ・エクス・マキーナMS-02』

スフィア
 様々な物語の人物を演じたり、解釈してあらたな設定を加えるなりきり集団。神宮橋にたむろっている

イナギ
 スフィア『デウエクスマキーナ』を創設し、マキーナ神話の外典を作ったとされる人物

ヨミ
 イナギの恋人とされる病弱な女性

ヤエコ

 シルシの妹。病弱で父親が所長を勤める研究所で療養をしており、
 折しも外泊を許された日に事故にあって死んだ。
 夢はアイドルになることで、よく自作の歌を口ずさんでいた。

アキラ

 シルシのリハビリで知り合った長身の女性で専門学校での友人。一人称は『ボク』。

トト
 アキラとシルシの学校の後輩。スフィアのイベントにも顔を出している

ウケイ

 妹ヤエコの主治医であり、事故後のシルシの治療にも当たっていた医師。
 同じく医師であったシルシの父親の研究所に勤めていた。
 アキラの主治医てもある。シルシの退院後、程なくして姿を消した。

※伝承軌道上の恋の歌‐初めから読む

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