Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

英雄は時代が作る

2013-03-31 21:24:55 | コラム

人類の歴史の中で偉人と呼ばれる人は沢山います。
宗教家、学者、政治家…時代をガラリと変える新しいモノを作り、後世まで影響を与えた人がそう呼ばれることが多い気がします。
歴史を振り返ったとき、まるで独力で時代を変えてしまったかのような印象を持つことさえあります。

しかし、一方でそんな偉人たちも時代が作り上げてきたといえる一面があります。

たとえば、キリストは彼の生誕以前からユダヤ教徒達の間でメシアを望む声があったことを示すヘブライ語の文書が近年発見されています。
そこには自らを犠牲にして人々を救う救世主が現れるとの預言が記されています。
そういった人たちが仮託したメシア像をキリスト自身がかなり意識的に演じていた可能性が『死海文書』の発見もあり指摘されています。

相対性理論を提唱した科学者アインシュタインですが、もし彼がいなくても相対性理論自体は他の誰かが発表していた可能性が高いと言われています。
音速の単位にもなっているマッハなど、先立つ理論を発表する天才たちが矢継ぎ早に出ており、機運が高まっていたようです。

国民的人気の高かった小泉純一郎元首相ですが、成功を収めたかに見える構造改革による景気回復も実のところアメリカのITをはじめとした金融バブルに牽引されていた面があります。
アメリカにベッタリと批判されもしましたが、経済的な面での判断があったのかもしれません。
今のところ好調なアベノミクスも、円高のトレンドの反転がちょうど安倍首相の就任の時期とタイミング的に重なった面もあります。

もちろん、こういった方たちの功績を否定するつもりは全くありません。
機運を見逃さず時代を味方につけることも大切な才能の一つですし、それだけで何かを成し遂げられるほど物事は単純ではありませんから。

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国が違えばキレイも違う

2013-03-30 21:00:33 | コラム

明治維新以後、ヨーロッパの文化を積極的に取り入れた日本は顔立ちに対する美的感覚も影響を受けました。

当時の写真では鼻筋を際だたせるために陰をつける修正がよく加えられたことから鼻の高い彫りの深い顔立ちの人が男女問わず美形とされていたことが分かります。
ここ数年のハーフ系タレントさんたちの隆盛を見ても、その価値観はいまだ健在と言ったところでしょう。

とはいえ、その国独特のキレイやカッコイイもまだまだ存在しています。

故マイケル・ジャクソンさんは自らが理想とする顔に近づけんとかなりの数の整形手術を繰り返しました(もっともご本人は生前否定していましたが)。
そこでちょっと不思議に思ったのは、マイケルさんが頬骨を高くし、アゴを割ったという点です。
アゴが割れてるのは確かに男らしい感じはありますが、あえて加えるほどではないと思います。
また、黄色人種である日本人の中にはむしろ頬骨が高いことをコンプレックスい思う人が多いのではないでしょうか?

米国人が「かわいく」デザインしたはずのディズニー映画のヒロインも確かにほっぺたというか頬骨が少し出ているように見えなくもありません。
映画「スパイダー・マン」ではブスヒロインの汚名を着せられてしまったキルスティン・ダンストさんですが、頬骨が彼女のチャームポイントと向こうでは言われてます。
あるいは、映画「シャル・ウィ・ダンス」でアメリカに渡った役所広司さんもその頬骨が完璧だと絶賛されていました。


また、日本人からすると羨ましい高い鼻も実は白人女性にとっては整形を受けたいパーツの上位です。
あまりに高すぎて逆にコンプレックスに思う方が多いのだそうです。
ですから、日本人が白人の特徴に鼻を強調することがありますが、彼らからすればバカにされている気分になるのです。

どこの国のどの人種でも、顔立ちの悩みはつきないというか、ないものねだりなところがあるようです。

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ストーリーにおける理性と感情

2013-03-29 22:46:58 | コラム

マンガや小説や映画など、おおよそストーリーを「感情と理性」で物語の中身を分けることができます。
あまりに図式的ではありますが、説明するのに便利なので使ってみます。

ほのぼの系四コマ漫画雑誌「まんがタイムきらら」など、最近ではいわゆるキャラクター物の四コマ漫画が多いですが、筋立てよりキャラクターの心情や性格の魅力がクローズアップされていることから「感情」よりのマンガと分類できます。
あずまきよひこさんの「あずまんが大王」がブームの火付け役と思います(あずまんが自体は論理的な シチュエーションコメディ的な面もありますが)。
女性向けに多い恋愛物や男性向けのハーレム漫画も基本的にはそうでしょう。

翻って、ゲーム系のマンガも一時期よく流行りました。福本伸行さん「カイジ」シリーズは先駆けといえるでしょうし、映画も大ヒットした「デス・ノート」が最たるものでしょう。
こちらはルール設定に応じた登場人物たちの駆け引きが面白さの秘訣で「理性」よりのマンガといえると思います。

感情=キャラの行動心理や動機で、理性=舞台設定、舞台装置という感じです。
もちろん、どんなマンガや小説でも両者は混在していますし、そもそもほんの一つの指標に過ぎません。

しかし、こと少年マンガに限っては読者の感情をより満たしてくれるモノの方が人気があるような気がします。
「キン肉マン」や「ドラゴンボール」など往年のヒット作はリクツの上ではおかしなことばかりで、時には見開き二ページの中ですらキャラの言動が矛盾してることさえありますが、それが作品の価値を大きく下げたりはしません。
ストーリー展開として感情移入できればそんなことはほんの些細な問題です。

また例に上げた「カイジ」や「デス・ノート」も窮地に置かれたキャラの葛藤の心理描写の面白さが受けている面もあります。

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ゴールデン・リーフ・レディ

2013-03-28 22:57:46 | Coast to Coast AM

ここ数世紀の文明の進歩は目覚ましいものがありますが、世の中にはまだまだ科学で説明のつかない謎でいっぱいです。

英国の19世紀中期のイギリスに現れた超能力者ダニエル・ヒュームもその1人です。
彼の起こす超常現象はスプーン曲げのような曲芸の域をはるかに超えており、当時の科学者達の検証の結果本物とされました。
中でも細工ができないように鍵のついた檻の中に入れられたアコーディオンをその場の人のリクエストに応じて自由に演奏して見せたというのは、彼の能力の最大の見せ場だったでしょう。
他にも本棚を宙に浮かして、人の後をついていかせたりとこの手の逸話には事欠きません。

この目で見れないのが実に残念ですが、我々の今生きているこの時代にも、そういった方はいます。
今回ご紹介する『Coast to Coast AM』のゲスト、ステファン・ブラウディ(Dr. Stephen Braude)博士はとある女性のケースをあげています。

名前はケイティ、ごく普通の白人女性の彼女の身には不思議な現象が起こります。
何の前触れもなしに皮膚から金箔のような物質が浮き出してくるのです。

(写真:向かって右側の首筋から胸にかけて金箔が浮き出ているのが分かります
意図的に作り出せるわけではないそうですが、一体何のためにこんなことが起こるのでしょうか?
彼女の夫は働きもせず彼女にお金をせがむばかりのダメ亭主らしく、深層意識の中でその思いに答えようとした結果引き起こされた超常現象だとブラウディ博士は推測しています。
本当の金なら彼女は今頃大金持ちになっているでしょうが、残念ながら成分はいわゆる金メッキのようなものだそうです。
これも彼女の夫に対するささやかな反抗心の現れかもしれません。

また、このケイティさんはノストラダムスと交信ができるとのことで、初等教育しか受けていないにもかかわらず中世フランス語を流暢に話すとのことです。

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病んだ時代の物語

2013-03-27 21:10:24 | コラム

『癒し系』という言葉が流行って10年以上はとうに経っています。
仕事が辛いのは今も昔も同じでしょうが、見返りがあった昭和の頃とは違い、デフレに入りコストカットばかりの縮小経済が続きほとほと現代生活に疲れてしまった人たちが多いことが原因でしょう。

こういった時代の気分は我々が求めるドラマやアニメの嗜好にも現れます。

『癒し系』が流行り始めたのと同じ時期、月9を始めとするテレビ・ドラマに一話完結ものが多くなりました。
『踊る大捜査線』あたりが一番のヒット作でしょうか。
1クール12話でようやく一つの物語が完結するような続き物は見逃すと大変ですし、ある種の根気が入ります。
それに比べると一話完結型はそういう心配もないし、気軽に見られます。

アニメで『萌え』が言われだしたのもちょうどその頃でしょう。
近頃はもはや話の筋は申し訳程度にあるばかりで、可愛い女の子達がゆるい会話をしている萌え系アニメが人気です。
比較的最近の作品ですが『けいおん!』が代表作と思います。
『萌豚』と揶揄される萌えアニメのファンは画面の中の女の子の愛らしさに癒されるわけです。

かくいう僕も歳をとってきてようやく分かってきたことがあります。
以前はバカにしていたハリウッド映画が割りと好きになってきました。
仕事や勉強でへとへとになって家に帰ってきてまで眉間にしわ寄せて小難しい文芸映画を観るくらいなら、迫力ある映像とわかりやすい筋立てを楽しんだ方がずっと気分が晴れますから。

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或る夜のスピッツ

2013-03-26 22:14:14 | コラム

運動不足の解消のためここ数年、夜のジョギングを習慣にしています。
川沿いの土手を2,30分ほど走るのですが、決まってある家の前で飼っているスピッツにきゃんきゃんと吠えられます。
首輪をつないでいる紐をいっぱいに引っ張って襲いかからんとする勢いです。
道との間に塀もないので、最初は結構驚きました。
いつものことなのですぐに慣れましたが、あんまりいい気分にはなりません。

しかし、ある日、その犬が随分おとなしかったことがありました。
僕を見かけてもいつものように吠えることもしません。
見ると首輪が外れていて、犬小屋の前でブラブラとしています。
とうとう念願の夢かなって主人の家の安全を脅かす厄介者に襲いかかることができるのに、いつもの元気がありません。
かくして襲われることもなく無事日課のジョギングを終えることができました。

しかし、なぜ襲われなかったのかと後になって考えました。
あの犬は「俺はいきたいけどいけないんだぞ」と鎖があること言い訳にしてからこそ威勢が良かったのかなあと思うに至りました。
いざできる段となるとおじけづいてしまったのでしょう。

「もし俺だったらアメリカ大統領でもガツンと言ってやるのに」と飲み屋でくだを巻いていたサラリーマンが実際に本人を前にすると何も言えなくなってしまう缶コーヒー「Boss」のCMを思い出します。

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ニギわう森 - At a forest on the day-

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今日こそが始まりの一日

2013-03-25 21:36:50 | コラム

ビギナーズ・ラックという言葉をよく耳にしますが、これはほんとうにあると思います。
無欲であったり、変な先入観や経験に縛られていない時の方が良い結果が出たりしたことは誰しもあるんじゃないでしょうか。

試験の問題の選択肢でも初めに出した答えが実は正解で、その後にもう一度考え直して選んだ方が間違いだったということが実によくあります。
こういう間違いは印象に残りやすいのもあるのですが、経験上やっぱり最初の方があってたということが多いと思います。
オカルトですが一瞬の判断するときの『勘』が働くのでしょう。

また、同じ問題でも二度三度とやると、最初なら気づけてた部分を見逃してしまうことも多いです。

これもまたビギナーズ・ラックと関係がありそうな現象です。
我々は普段の生活の中でも過去の経験から引き出して考えることを省略しています。
僕自身ぼーっとシャワーを浴びてて意識せずにいつのまにか頭と体を洗い終えていたりして、狐につままれた気になることもしばしばです。

あまり過去の習慣や経験にばかり頼っていると、新しい発見や変化に気付けなくなってしまいます。
その方が楽だからそうするわけですが、自分から可能性を閉ざしてしまうのはちょっとつまらないです。
日常を退屈だったり味気ないと感じている人は、試しに習慣や経験で物事を見るのをやめて新しく生まれ変わった気持ちで今を過ごしてみてはどうでしょうか?
意外なところに新しい発見があるかもしれませんよ。
普段の生活をただ送るにしても新しい気持ちで望めば心持ちもまただいぶ違うはずです。
自戒を込めて。

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相模の国と渡来人

2013-03-24 20:33:09 | コラム

今日は桜の見頃ということで、ぶらぶらと花見に出かけてきました。

相模の国、今の神奈川県は渡来人、とりわけ高句麗とのゆかりが深い土地柄です。
相模の国で一番偉い神社、一宮の寒川神社のある場所は高座郡といい、「高」の字は高句麗に由来するとも言われます。

秦野は中国系渡来一族である秦氏の末裔が移り住んだのがその名の由来です。

平塚の地名についても諸説あり、時は平安のお姫様だった平政子の塚があるからとか、高句麗のお姫様がかの地で没し、その墓が平らだったという伝承もあります。

また、平塚の花水川河口近くに「唐ケ原」という地名があり、更級日記では「唐(中国や朝鮮のこと)の原なのに大和を連想させるなでしこが咲いてて超ウケる(意訳)」と記されています。

また、夜景で有名な湘南平の隣の山を高麗山といい、麓には「高麗神社(高来神社)」があります。
奈良時代に新羅に敗れた高句麗の皇子若光が流れ着いた地と一説には言われています。
埼玉県の日高に若光が後に移り住んだ「高麗神社」があり、大磯の高麗神社の遥か60キロのちょうど『真北』に位置しているのがなんとも思わせぶりです。
埼玉の方の高麗神社は出世のご利益があると崇敬者に名を連ねるのは各界の著名人ばかりで、韓国からの観光客も訪れハングルの絵馬なども見られますが、大磯の方は知名度がイマイチです。
(もっとも関係者の方たちは高句麗との関わりを否定されているそうですが)

そういえば、ベルマーレ湘南の監督は韓国人の貴裁(チョウ・キジェ)さんですし、かつては韓国代表で主将までつとめた洪明甫(ホン・ミョンボ)が在籍していました。
これも土地柄のなせる業か、何かの縁と言えるかもしれません。


本日の高来神社。月に2度ほどお参りしてる僕は親戚中からヨン様と呼ばれる韓流フェイスです…

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比喩としての陰謀論

2013-03-23 21:41:41 | Coast to Coast AM

クリントン政権時代の司法副長官を務めたウェブスター・ハッベル(Webster Hubbell)さんはその回顧録の中で大統領に就任したクリントン大統領から調査の依頼を二つされたと記しています。
ひとつはケネディ大統領の暗殺、もうひとつはUFOについてです。

超大国アメリカの大統領といえど所詮は人の子、誰もが知りたい謎に世界の権力の頂点に立った今こそ挑もうと思ったとしても不思議ではありません。
一方で、大統領になるほどの人でも真相を知らなかったというのも意外すぎます。
結局、ハッベルさんの調査結果も満足の行くものではなかったようです。

では、アメリカや世界を動かしているのは本当は一体何者なのでしょうか?
イルミナティ、ユダヤ、ビルダーバーグ会議…国家を超えたスーパーパワーによって世界が支配されていると考える人たちのことを陰謀論者と言います。
今回ご紹介する『Coast to Coast AM』のレギュラー・ゲスト、テキサス出身のジャーナリスト、ジム・マーズ(Jim Mars)さんもその1人です。

マーズさんによれば、『彼ら』の目的は二つです。国境をなくし世界を一つにする『ワン・ワールド・オーダー』と『人口減少』です。
アメリカでは9.11のテロ以降、空港でのボディ・スキャンや銀行の個人口座を政府が勝手に開示請求できたりと、国家統制が強くなっている面があります。
こういったこともマースさんに言わせると『彼ら』の目的を達するための手はずの一つです。

『彼ら』の目的である「人口減少」についてもマーズさんは異を唱えます。
例えば現在64億人の人類が香港くらいの人口密度で住むことにすれば、なんとテキサス州ひとつで全人口が収まってしまうとのことです。

つまりは徹底した国家の自主権を奪い管理体制を引いて人類を統制下に置くというのが『彼ら』の最終目標ですが、日本もTPPや国民総背番号制が議論されていますし、この渦中にあると言えなくもありません。
もちろん、僕自身これっぽっちも信じてませんが、ジョージ・オーウェルの『1984』のような警句と考えれば、陰謀論にも今の世の中の雰囲気を言い当てている部分というのはあるんじゃないでしょうか?

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うれしいお宮とかなしいお寺

2013-03-22 21:23:18 | コラム

政教分離の緩和を主張 衆院憲法審査会で自民、維新など(前日の産経新聞の記事より)

法律をかじった人なら必ず出くわす判例に『愛媛玉串料訴訟』というのがあります。
県が神社への玉串料=儀式のための献金をしたことを違憲とした、最高裁の初めての政教分離による違憲判決といわれています。
総理大臣が年始に伊勢神宮を参拝し、神道の祭祀王を象徴に戴くこの国でリクツを貫くと窮屈な事になるという例です。
ともあれ、神社ファンとしては嬉しいニュースです。

そもそも教義も教祖もない日本の神道をいわゆる『宗教』の中に入れるのはちょっと無理があります。
神主さんが祓串を振っている様を見たとある外国人が「どういう意味があるの?」と尋ねたところ「実は俺も知らないんだわ」と答えたというエピソードもあります。
出会ったらおじぎをするのと同じ習俗に近く、「神道」という言葉すら仏教と区別するために作られたフシがあります。

しかし、教義もないというのはややもすれば困ったことになります。
今も昔も人の悩みは数限りなく、中でも一番の大問題は「死」でした。
神話を紐解く限り、古来日本人の世界観は至って素朴でこの世とあの世の区別すら曖昧で、死の問題にも確たる答えも持っていなかったようです。
そんな日本人の心の隙間に入り込んできたのが仏教です。
仏の教えは人の悩みを八つに別けて原因を解き明かし、対処法まで教えてくれる、とても素晴らしい「宗教」でした。
結果、祭りなどのお祝い事は神社、葬式などのお悔やみ事は寺と上手く住み分けがされて今に至ります。
そんなわけで日本のお寺さんはちょっと辛気くさい印象を持たれているのはかわいそうな気がしなくもありません…

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マイ・フェイバリット拝殿の一つ多賀大社。奥行きの重厚感が(・∀・)イイ!!

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