Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

ユダヤ人が教えるお金の価値とは

2016-08-31 22:31:31 | コラム

堀江貴文氏「カネはただの紙切れ。手に入れるべきは信用」(@DIMEの記事より)

アメリカで金持ちのユダヤ人の家に下宿していた方から直接聞いた話です。

彼らはお金のことをよく「マネー」ではなく「クーポン」と言っていたそうです。
クーポンということは、要は引換券ということです。

いわんとしていることはこういうことだと思います。
お金とはそれだけでは単なる紙切れか数字にすぎません。
お金が交換できる対象にこそ価値があるわけです。
ということは、交換できる対象を持たないお金に価値はないということになります。

もちろん、お金を持っていれば、いざという時なんにでも交換できます。
でも、お金をためることそのものに執着して、その後の価値ある交換先まで考えられているでしょうか。
そこが多分このユダヤ人と普通の人の違いです。

とはいっても、何にお金を使えばいいんでしょうか?
ユダヤ人によれば、それは何よりも「教育」です。
彼らは子どもの教育に関してはまさに金に糸目をつけないようなところがあるそうです。

つまりユダヤ人は教育こそがもっとも対費用効果の高い投資であると知っているのです。
(もちろん子どもだけではなく成人してからでも自分に投資するのもいいと思います)

近頃、貧困家庭がよく問題になっています。
彼らの多くは収入以上に教育への意識が低いことが多いのです。
勉強が苦手でも、適性を生かした専門教育を専門学校で受けられれば、社会に出てからの収入はまるで違います。
しかし多くは親が高卒で、子どもにも高校以上の教育を受けさせる発想自体がないことが問題の根本です。

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いじめとイジりの違いとは?

2016-08-30 22:03:33 | コラム

<松本人志>笑えれば「いじめ」も「イジり」 河川敷事件めぐる松本人志「持論」に異論噴出(J-CASTニュースの記事より)

さっそく上記事なのですが、かなり誤解を招く発言だと感じました。
とくに死人が出ている暴力事件をきっかけにする話題ではありません。

ただ、それを抜きにして、発言が誤解されるのには理由があると思います。

よく英のユーモアは自分を馬鹿にして、仏のエスプリは相手を馬鹿にすると言われます。
イギリス人のブラック・ジョークは、自虐ありきなのでぎりぎり許されています。
フランス人の鼻持ちならない感じは、そんな冗談の性質から来ています。

この違いは、日本でも東西の文化であります。

ボケという言葉を生んだ関西の笑いはユーモアに近いです。
芸人本人がおかしな行動をしたり変な発言をして笑わせます。

それに対して関東の笑いはエスプリです。
社会だったり有名人だったり、茶化す対象があって笑いが成立します。

さて、そこでもう一度上記事の発言を見てみます。
松本さんは毒舌な面もありますが、関西出身の芸人です。

ですから「イジり」は自分に向けられるものと考えています。
つまり、やられた自分が「おいしい」と思えるイジられ方なら、いじめにならないと言っています。

ところが、関東出身の人たちはそうは取りません。
笑いは人を馬鹿にすることですから、「イジり」は相手に向けられます。
自分が「イジってる」と思っても相手が「いじめ」ととるならそれはいじめです。

そうした両者の認識の違いが誤解につながり、より批判に拍車をかけているわけです。

今の時代でも、関東と関西の文化には、かなりの隔たりがあるようです。
生まれと血筋は純粋な関西人で関東で育った僕は、それをよく実感します。

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反差別のパラドックス

2016-08-29 22:40:40 | コラム

<NHK>「障害者を感動話に」方程式批判 「清く正しい障害者」が頑張る姿を感動の対象にすることを「感動ポルノ」と表現(毎日新聞の記事より)

小学生の頃、福祉がテーマの感想文で表彰されたことが一度だけあります。
内容をかいつまんで言うと、上記事とほぼ同じ趣旨で某チャリティー番組を批判したものです。
よくそんなひねくれた内容で賞がとれたもんだと、今になって思います。

さて、「反差別のパラドックス」と勝手に命名している法則があります。

例えば、世のゴキブリ差別をなくそうとするとします。
まず初めに「ゴキブリは嫌われている」という差別を認める必要があります。
さらに差別をなくすためには「不当に嫌われている」ことを強く主張する必要があります。

ここから三つの皮肉な結果が生まれます。

まず一つ目は、差別をなくそうとすればするほど、差別意識を広めてしまうことです。
つまり、僕のようなゴキブリが割と平気な人にまでわざわざそれを知らせることになるのです。
あんまりうるさく言われれば、逆に「よく見たらカサカサ動くのがキモイな」と逆効果になるかもしれません。

二つ目は、差別がないと困る人がたくさん出てしまうことです。
それでお金を稼ぐ人も原理主義者も出てきてしまい、彼らは地球上にゴキブリ嫌いが完全に絶滅するまで決して満足できなくなります。

そして最後に、反差別を叫ぶことが、そもそも差別を感じていないゴキブリを貶めていることになります。
そういう誇り高きゴキブリにとっては、勝手に弱者扱いされるのはいい迷惑です。

何が言いたいかというとこういうことです。
差別も反差別も、その対象を特別扱いしたがるという意味では同じ穴のムジナなのです。
本当に差別をなくしたいのなら、もっと地道で現実的で政治色を排したものでなければなりません。

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web漫画『いっぽんでもにんじん』

2016-08-28 21:21:21 | web漫画

自分のtwitterから拾ってきたネタでエッセイ風漫画を気ままに描いています。

■web漫画『いっぽんでもにんじん』

■あとがき
数にうるさい英語ですが、どうしても納得いかないのが数詞です。

例えば、日本語なら13は「じゅうさん(10+3)」、21は「にじゅういち(20+1)」と大きい位から順に数えます。

しかし、英語は違います。
十代は13なら「thirteen(3+10)」と小さい位から数えます。
なのに二十代から先は「twenty one(20+1)」と大きい位から数えるようになります。

このおかげでfourteenとfortyとかよく聞かないとわからないし、責任者に夜を徹してこんこんと言って聞かせたい気分になります。

もし見てくださった方いましたらありがとうございました。

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

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web漫画『別れの古時計』

2016-08-27 21:23:45 | web漫画

自分のtwitterから拾ってきたネタでエッセイ風漫画を気ままに描いています。

■web漫画『別れの古時計』

■あとがき
別れの歌の確率のほうがはるかに高いです。
そもそもピアノの伴奏の時点で分かれという話なのですが。

ホルストの『ジュピター』に代表される♪ミソラードはあり過ぎて逆に特定の曲は思い浮かびません。
この曲以前にもたくさんあるでしょうし。

もし見てくださった方いましたらありがとうございました。

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

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障害は個性という表現について

2016-08-26 22:10:00 | コラム

家族の怒り、日ごと増す…相模原知的障害者殺傷から1カ月、障害は個性(NIKKEI NETの記事より)

※とても誤解を招きやすいテーマなので、結論部まで読んでいただくことをお願いします。

たまに障碍者の方に対し「障害は個性」という表現をするのを見かけます。
障害に負い目を持つことはないという善意のメッセージなのでしょう。
しかし、どうしてもこの表現には違和感を覚えます。

誤解しないでほしいのですが、僕は基本的に障碍者の方は尊敬しています。
健常者より人間的に努力をされている方が多いと思うからです。

しかしそれは障害そのものをリスペクトしてるのではありません。
その障害に向き合う生き方をリスペクトしているわけです。

もしそういった意味で「障害は個性」と言ってるのなら、誤解を受ける表現だと思います。
取りようによっては「障害そのものが素晴らしいものだ」と聞こえてしまうからです。

分かりやすい例として、とても広い意味にとって「老い」を皆が経験する障害とするとしましょう。
そこで積極的に老いたいかと言われれば、そう思う人はまずいません。

しかし、衰えることで分かることはものはたくさんあります。
気力が減退することで精神的に落ち着き、物事を大きな視点で見られるようになります。
スポーツでは筋力が衰えることで、技術的により磨きがかかる場合もよくあります。

このようにハンディキャップにより優れた個性が発揮されることはよくあります。
ただ、僕はそれを「障害は個性」というのはふさわしくないと思います。
繰り返しますが、それは障害そのものが素晴らしいということとはまた別なのです。

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なぜテレビで空気読めない人が人気なのか

2016-08-25 21:59:59 | コラム

俳優・高畑裕太容疑者逮捕、女性に性的暴行の疑い(TBS Newsiの記事より)

今、テレビでは「空気の読めない人」ブームじゃないでしょうか。
上記事の人もそういう雰囲気の中で面白がられていたように思います。

その前に言いにくいことをズバリ言う毒舌タレントさんが流行りました。
そこも固まると、次に突拍子もないことをいう人がありがたがられるという流れです。

加えて、いわゆる文化人枠の人もそれ系が多いです。

犯罪とまでは言えないが今までの常識に反するような問題に対して「なにがいけないんですかあ?」と切り出します。
例えば、できちゃった婚とかキラキラネームの是非に対して「僕はーもうそういうのとやかく言う時代じゃないと思うんですよお」みたいな感じです。

社会に風穴開けてる感じがしますが、発想は非常に素朴です。
要は「物理的または金銭的に直接人に迷惑をかけなければ何でも個人の自由」というリクツです。

別にそれはそれでいいのですが、なぜそうなってしまったのでしょうか。

今まではテレビを含めたメディアしか意見を言うことができませんでした。
なので、ある程度はテレビの中でバランスをとる必要がありました。
ちゃんと画面の中にボケ役とツッコミ役の両名がいなければいけません。

ところが、ネットができSNSが発展して、一般の人たちが自由に意見できるようになります。
すると、ツッコミ役はこの人たちが担うことになりました。
そしてテレビはボケ役に徹すればよくなります。

ボケ役が非常識なことを言えば言うほど、ツッコミ役は燃え上がります。
時々口うるさいですが、タダでやってくれてるのですから、テレビにとってはありがたい存在でしょう。

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あなたが退行的リベラルである5つの兆候

2016-08-24 23:06:33 | コラム

「リベラル」は本当に“うさんくさい”のか?(ブロゴスの記事より)

今回はyoutubeで興味深い動画を見つけたので、そちらをかなりかいつまんでご紹介します。
『5 signs you're a regressive liberal』(あなたが退行的リベラルである5つの兆候)
アメリカの方による動画ですが、日本でも当てはまる部分があるんじゃないでしょうか。

この2~3年、極右勢力を正そうとする左派運動は、病的になりその結果社会を破壊しようとするまでに至っています。
そういった「退行的リベラル」は、本来のリベラルとは程遠いものです。
彼らの信条や行動は自由と平等とは真逆の権威主義的で原理主義的であり、厄介です。

そこで、自分が「退行的リベラル」と気づいていない人のための5つのサインをお教えします。

■第5位 表現の自由に反している
退行的リベラルは他者への寛容と受容を説いてはいます。
ところが、そのルールは、自分たちの意見に賛成する人か自分たちに都合のいいマイノリティにしか適応されません。

あなたが議論の自由よりその意見が自分の気分を害するかどうかを優先するようになれば危険な兆候です。
そういう人は、表現の自由の許容範囲かどうかを自分が決められると思い込みます。
しかし、本来その基準は誰かが特権的に与えるものではありません。

■第4位 非常に強固なレイシストであり偏見をもっている
退行的リベラルは能力主義を否定します。
ありもしない差別による障害を主張し、マイノリティをその性別や人種によって社会的に優遇しようとします。
一方で、異性愛者の白人男性を特権階級とみなし性別や人種により逆差別しています。

彼らのほとんどが無神論者にもかかわらず、まるでキリスト教の原罪のように白人男性を断罪しようとします。

■第3位 議論が全く議論にならない
退行的リベラルは、反対意見に真剣に耳を傾けることなくレッテル張りをしようとします。
敵対者には、お前はレイシストだ、性差別主義者だ、不勉強だ、ググれなどと言って封殺しようとします。
それもだめなら、人格攻撃や相手の信用を低下させようとします。

■第2位 何でも禁止することを好む
ジョークやテレビのCMからハロウィンのコスチュームまで、何でも民族差別、性差別、同性愛差別に見え禁止しようとします。
自分がうまく折り合いをつけられない現実に対し、それを禁止することで居心地をよくしようとします。

■第1位 現実を否定する
これがもっとも大きなサインです。

退行的リベラルは、今起こっている現実を見ようとしません。
ヨーロッパでは多文化共存のリベラル的政策による移民が問題になっています。

また、男女の性差をすべて環境によるものだと主張します。
信頼できる研究によって、性差は環境によるものと生まれつきによるものとの両方があることが判明しているのにもかかわらずです。

男女の賃金格差も差別ではなく、女性が男性より労働時間が少なくより給料の低い分野で働いていることが原因です。

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エゴは満たさずなくすもの

2016-08-23 23:28:28 | コラム

壇蜜、大胆ヌード披露 セックス観を赤裸々告白…「男性に体を貸してあげている感覚」 (モデルプレスの記事より)

たまに「寝るのが趣味」っていう人いないでしょうか。
かくいう僕もその一人で、できれば一日24時間、残りの人生ずっと眠れたらどんなに楽しいかと思ってます。

でも、よく考えたら変です。
寝ている間は意識がないわけで、楽しいもつまらないもありません。
なので正確には、寝入りの意識の薄まっていく感じが好きなのだと思います。
いわゆる「まどろみ」というやつです。

ここで不思議なことに気づきます。
もしかしたら「自我の薄れるのは楽しいのではないか?」ということです。
恐らく、瞑想しても、ダウナー系のいけないお薬に手を出しても、逆十字紋で絞め落とされても、こうした忘我感は訪れます。

でも、おそらく一般的に楽しいとされていることはその逆です。
飲んで騒いで、欲しいものを買って、自分のエゴを満たしている時が楽しいとされています。

つまり、人はエゴをなくしてもエゴを満たしても楽しいようです。
ただ、後者の場合は満たされた後にもっと欲しくなったりむなしさが残ります。

その点、女性はエゴをなくす方の楽しみをよりよく知っている気がします。
編み物など細かい作業に長時間熱中できたり、お風呂に長い間入るのが好きだったり、恋人に尽くしたり…

ところがそういうエゴをなくすことの良さは現代ではあまり言われません。
とにかく思うように自由に生きろとか個性を出せとかそんなことばかり推奨されます。
でも生まれてこの方常に自分を持て余し続けている自分には、それほど素晴らしいものには思えません。
そんなエゴを忘れるために僕は今夜も眠り続けます。

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どうしてアニメや漫画は恥ずかしいのか?

2016-08-22 23:06:06 | コラム

五輪 安倍マリオ、土管で閉会式に“ワープ” ドラえもん、翼…日本キャラ多数(デイリースポーツの記事より)

上記事の話を聞いて正直な感想は「うわあ…」でした。
東京五輪の開幕式もどうも嫌な予感がします。

なんとなくですが、同じ子ども向けのアニメとかでも日本と欧米では地位に差がないでしょうか。

例えば、ディズニーランドは大人でも楽しめるような普遍的なイメージがあります。
北欧出身のムーミンでもそんなに恥ずかしい感じはありません。

ところが仮にドラえもんランドがあったらどうでしょうか。
さすがに大人まで楽しむのは厳しいでしょう。
それがガンダムランドなら完全なオタク向けです。
ジブリ博物館でさえその独特さは抜けません。

何が言いたいかというと、日本の大衆文化はどこかあか抜けてない気がするのです。

これには文化の成り立ち方の違いがあります。

例えば、ヨーロッパは伝統的に文化の裏に権威がありました。
絵や絵画は神にささげられたり、大金持ちのパトロンが作らせたりします。
なので、現代のロックやポップですらどこか品がよく小難しいです。

アメリカはプロフェッショナルの文化です。
誰もがバーやホールでパフォーマンスする機会があり、お金を払うことを惜しみません。
ですから、良くも悪くも分かりやすく派手です。

それに比べて日本はどうでしょうか?

日本は素人の文化です。
素人が誰に頼まれるでもなく好きにやったものが、後で評価されます。
それを仲間内でわいわいやるので、どうしても内輪っぽさがあります。
なので、はたから見たら、ちょっと気持ち悪かったり異質な面が残ってしまうのです。

それでもアニメやマンガが世界に広まったのは、子どもの頃から触れて免疫のある人が増えたということでしょう。
ただ、アニメやマンガはその内輪っぽさが良さなので、世界に認められようと適度に気持ち悪くあってほしいと思ってます。

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