Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

芸能人のファンを馬鹿にする人の心理学

2015-11-30 21:42:18 | コラム

福山雅治結婚に落ち込む女性は、自分が福山と結婚できると思っているのか? (Business Journalの記事より)

「どうでもいい」という言葉は、その性質上、自分から発することはできません。
というのも、わざわざ自分から「どうでもいい」と言いたい程度に、どうでもよくないからです。

でも、わざわざ人の軒先までやってきて「どうでもいい」と言いたがる人って結構います。
上記事のような、芸能人の結婚にがっかりするファンを馬鹿にする人たちもそうです。

逆に、こういう人たちに疑問があります。
彼らはマンガや映画を面白いと感じられるんでしょうか。

例えば、マンガの中でお気に入りのキャラが死んだり、嫌いなキャラとくっついたりして落胆することがあります。
その好きなキャラは紙とインクで出来てますから、当然自分が付き合える可能性はありません。
それでもやっぱり読者は悲しい気持ちになります。

こういうのもわからないのだとしたら、人と共感することに意味を見出さない人なんだと思います。
でも、それならわざわざ人を馬鹿しようという気にもならないはずです。
ですから、わざわざアイドルの恋愛発覚に発狂するファンを馬鹿にするのには、理由が必要です。

多分、かつては自分もそうだったんじゃないでしょうか。
過去に夢破れ、過去の自分を否定するために相手を攻撃するのです。
そして、本当はどこか割りきれてはいないのです。

いわば、自己嫌悪を他人を巻き込んでやりたがるわけです。
それこそ、芸能人のファンよりよっぽどひとりよがりでおせっかいです。

アイドルであれアスリートであれ、本来赤の他人に過度な期待をするのは、お互いのためになりません。
ですが、それを否定した世界には、ありとあらゆるエンタメやスポーツは存在しなくなってしまいます。

愛を信じたために愛に裏切られ愛を捨てた『北斗の拳』のサウザーさん。

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web漫画『神のお告げ』

2015-11-29 21:40:53 | web漫画

自分のtwitterから拾ってきたネタでエッセイ風漫画を気ままに描いています。

■web漫画『神のお告げ』

■あとがき
間違われたと言っても、お年寄りや小さい子にばかりですけど。
年齢的に髪が長い=女の人という先入観を持ちがちですし。
それでもうちょっと髪は短めにしようと反省したので、これもご利益ですね。

個人的に、神様のお告げとか神社での超常現象とかは信じてません。
本当に神様が何かを伝えたかったら、さり気なくそれとわからない方法にすると思います。

もし見てくださった方いましたらありがとうございました。

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

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web漫画『KAIJU(カイジュウ) 第十話』

2015-11-28 21:25:55 | web漫画

■web漫画『KAIJU(カイジュウ) 第十話』



■あとがき

web漫画『KAIJU(カイジュウ) 第九話』』からの続きです。
 →初めから『web漫画『KAIJU(カイジュウ)第一話』

ここのところやたらと雨の日が多かったので。

女の子が長靴はいてますけど、外国に子どもが長靴履く習慣はないと思います。
家の中でも靴のままなので、長靴なんて動きにくくて仕方ないでしょうし。
でも、カナダや北欧など雪が多く道がぬかるむところは、家で靴をぬぐ場合もあるそうです。

あと、地味にカイジュウの色が決まってませんでした。
ですが、今回の扉絵の感じで白が一番あっている気がしています。

続きはこちら『web漫画『KAIJU(カイジュウ) 第十一話』

もし見てくださった方いましたらありがとうございました。

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

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経済的な正しさと道徳的な正しさの違い

2015-11-26 22:26:03 | コラム

ローマ法王、貧困や不満から生まれた絶望が暴力や紛争、テロを助長していると演説(デイリースポーツの記事より)

日本でも問題になってきてますが、中国人は平気で物を道に捨てます。
でも、彼らなりの言い分もあるそうです。
そうすることでゴミ清掃の人たちの仕事がなくならずにすみます。

日本の家庭でも中華料理は定番ですが、意外と中国の家庭で作られてるイメージがありません。
今は変わってきてるかもしれませんが、中国人は外食が基本だそうです。
たしかに、朝から屋台でご飯を食べているイメージです。
このおかげで、料理人の仕事がなくならずにすみます。

どちらも、日本人からすると抵抗感を覚える人が多いと思います。
ゴミは捨てない方がいいし、毎日の料理も家庭で作るのが一番です。
それは道徳的に正しいです。

でも、中国人はお互いに仕事を与えることで、経済を回していく独特の文化があります。
華僑が世界中どこでも生き延びていけるのは、こうした知恵のおかげです。
それはどちらかというと経済的に正しいです。

何が言いたいかというと、道徳的な正しさと経済的な正しさは違うということです。

上記事の発言も、テロの温床になっているのは移民系の無職の若者だそうですし、確かにその通りだと思えます。
しかし、戦争に限って言えば、その発生と貧困との間に因果関係がないことが研究で分かっています。
また中東のように、経済的には比較的豊かでも今まで続く内乱が起きた国もあります。

経済的豊かさ以上に、テロを起こす中東系移民の若者達に必要なのは、自尊心、プライドです。
混乱の続く中東の国々に必要なのは各人の意見が政治に反映される、公平さ、フェアネスです。

どちらも経済的な正しさ以上に、道徳的な正しさを求められています。
彼らが貧しいから問題が起こるとする、従来からのもっともらしい見方の裏には、偏見があったりはしないでしょうか。

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合理化の果てにある緩やかな死

2015-11-25 21:46:31 | コラム

最小限のモノで暮らす「ミニマリスト」の一家に密着しました。(FNNの記事より)

合理化とは何でしょうか?

会社で言えば、とにかく無駄なコストをなくすことです。
組織や設備や業務などに無駄はないかを徹底して分析しては間引いていく、わり算と引き算の世界です。

もちろん、その先に目的があるからそうします。
それはなんといっても会社の利益の最大化のためです。

さて、この発想を人のプライベートに持ち込むとどうなるでしょうか?
よくてビジネスホテル、突き詰めれば、檻のない独房が一番ということになります。

しかし、そこで考えてみる必要があります。
無駄を省いて生活費を抑えたところで、節約できたお金はどうするんでしょうか?
無駄を省いて余計なことに頭を使わなくなったところで、余った時間は何に使うんでしょうか?

会社の目的が利益の追求なら、人間にとっての目的は何でしょうか?
子孫の繁栄が第一でしょうけど、人間でもなくてもたいていの生き物はそうしてます。

人間はいつだって、生きるために必要なもの以上を欲しがります。
美味しい料理や、綺麗な服、可愛い恋人もそうです。
社会的なステータスや素晴らしい芸術、神や思想に価値を見出すものもいます。

つまり、人類の文化とは、人間が持て余してる無駄を、どう使っていくかそのもののことです。

しかし、それらを全て無駄だとしたらなにが残るでしょうか?
合理化すればするほど、だんだんと生きる意味自体を見失うことになるでしょう。
目的を失った合理化の果てにあるのは、緩やかな死です。

今は逆で、現代社会で生きる意味を失い始めた人が、合理化を目指しているように思えます。

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匿名の発言がその人の本音とは限らない

2015-11-24 21:30:39 | コラム

新潟日報社 報道部長、酷すぎる暴言で炎上~Twitter匿名アカウントで弁護士に暴言を吐いて身バレ(ネタとぴの記事より)

ネットが普及しだした頃、評論家でこんなことを言ってる方がいました。
「これからはむき出しの人の本音が飛び交う新しい時代がくる」

確かに掲示板やツィッターで、匿名性を利用して悪口を言いまくってる人は実に多いです。
普段は言えないことを吐き出してるわけで、ネットの方がその人の「本音」といえるのかもしれません。

でも、僕はそれはそれで言い切れないと思っています。

例えば、出された料理が口に合わなかったとします。
その反応は、おおまかに2パターンに別れます。
「不味い」とはっきり言う人と、言い出さない人です。

どちらも「不味い」という本音の部分は変わりません。
両者を分けるのは、それを言うかどうかの違いです。
その人の性格をよく表してるのは、本音の部分より行動の部分です。

人は人と接して初めて自分がどんな人間か分かります。
ですから、相手の見えにくい匿名での発言がその人の本当の部分だとはちょっと思えないのです。

むしろ、匿名だからこそ、違う自分を演じられる楽しさを味わってる人も多いんじゃないでしょうか。
ソシャゲーやオンラインゲームを楽しんでる人たちなんて、大なり小なりほとんどがそうでしょう。
そうなれば、もはやネットでの匿名での発言が「本音」とは言えなくなります。

上記事の方も、さすがにツイッターでの発言がその人の本性とは言えないと思います。
ほとんど狂人の域ですし、いくらなんでもそれを隠し通して会社勤めなんてできないでしょう。
多分、ツィッターの発言と会社人としての顔の、ちょうど中間あたりにこの方の本当の姿があるのでしょう。

普段は穏やかなのにお酒を飲むと急に攻撃的になる人がいますが、それと似たようなもんなんじゃないでしょうか。

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大きな悪は小さな悪を生む

2015-11-23 22:00:53 | コラム

西川史子 大沢樹生の長男実子問題は「誰の得にもなってない」(スポニチアネックスの記事より)

旅行で和歌山の熊野の山道をドライブしていた時のことです。
とても気持ちがいい道だったのですが、途中から流れに反して、前に数台車が詰まっています。
その渋滞の先頭には、法定速度よりさらにゆっくり一台の小型のトラックが走ってました。

後続車がそのトラックを追い抜けば話は終わりです。
ですが、その一つ後ろの車が、またどんくさくて微妙な車間をとってついていっています。
なので、そのまた後ろの車も抜くに抜けず、結果、長い行列ができてしまっていました。

もちろん一番迷惑なのは、モノを詰んでるわけでもないのにやたらと遅い先頭のトラックです。
ですが、どういうわけかそのトラックより、それを抜かない2台目の車にイライラしてきます。
自分でもおかしいとは思うのですが、そういう心境にかられずにはいられませんでした。

多分、一台目のトラックは悪としてわかりやすすぎるのです。
問答無用に悪いので、議論の余地がありません。
それに比べれば、後ろの車は基本的にトラックの巻き添えになっただけで、まだ期待できそうです。
ですから、なぜかそっちの方に非難の矛先が向けられるのです。

上記事の問題も、どういうわけか喜多嶋舞さんより大沢樹生さんにメディアの非難が向けられているそうです。
この件は、誰がどう見ても喜多嶋さんが悪いです。
しかし、大沢さんの立場だと結構色々な選択肢がありえます。
過去記事『いい人と都合のいい人』でも取り上げましたが、それでも子どもとの親子の縁を切りたくないと考える「托卵」夫は結構います。

ですから、変に期待できる要素が残っている分、大沢さんが議論の対象となってしまっているんじゃないでしょうか。
こんな状況で誰だって冷静になんていられませんし、不適切な行動もあったのかもしれません。
ですが、それをあげつらって事の発端をごまかすのは、やっぱりおかしいです。

大きな悪が大きく悪いのは、本来罪のない人の弱い部分をついて小さな悪をさせてしまうことだと思います。

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web漫画『KAIJU(カイジュウ) 第九話』

2015-11-22 21:55:31 | web漫画

■web漫画『KAIJU(カイジュウ) 第九話』





■あとがき

web漫画『KAIJU(カイジュウ) 第八話』』からの続きです。
 →初めから『web漫画『KAIJU(カイジュウ)第一話』

メアリさんは男性に妻子がいるのを知っているのか?
カイジュウが悲しいのは自分またはメアリさんどちらに対してなのか?
何通りもありえますが、あえてぼやかすことにしました。

本当はもっと絵の間隔を開けたいのですが、画像のサイズ制限に引っかかるので無理やり狭めています。
見難かったらすみません。

続きはこちら『web漫画『KAIJU(カイジュウ) 第十話』

もし見てくださった方いましたらありがとうございました。

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

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web漫画『KAIJU(カイジュウ) 第八話』

2015-11-21 21:22:42 | web漫画

■web漫画『KAIJU(カイジュウ) 第八話』





■あとがき

web漫画『KAIJU(カイジュウ) 第七話』』からの続きです。
 →初めから『web漫画『KAIJU(カイジュウ)第一話』
クマは第三話以来の登場です。

クマってどう猛な生き物のわりにはヌイグルミやキャラクターとしては超人気です。
多分、目鼻の位置や体型が人間に近いので親近感がわきやすいのだと思います。
個人的にイノシシのうり坊のポテンシャルには凄まじい物を感じるのですが。

こういうやさぐれてるけど心の底から悪人というわけでもないキャラは好きです。
シリーズの初期作『漫画『縁の下の神さま(前編)』』もお気に入りです。
いつか描き直したいと思ってましたけど、今見たらこれはこれでいい気もしてきました。

続きはこちら『web漫画『KAIJU(カイジュウ) 第九話』

もし見てくださった方いましたらありがとうございました。

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

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神様は助けてくれない

2015-11-20 21:47:41 | コラム

ダライラマ、パリ同時多発テロでコメント「問題を作り出したのは人間なのだから神に祈っても解決しない」(businessnewslineの記事より)

昔、鎖国以前の日本に布教にきた宣教師をノイローゼにさせた質問があります。
彼が「神は全知全能だから、神に祈れば皆救われマス」というと、こう返されました。
「ならなんで神様が作った世界が悩みや苦しみばかりなんだ。
しかも入信しないと救ってくれないなんて随分心が狭いじゃないか」

一応、ひとつめの答えとして、人に「原罪」があるからということになってはいます。
ですがともかく、どの宗教の神や仏もただでは救ってくれないと考える信者は結構います。

「天は自ら助くものを助く」というのは、キリスト教宣教師サミュエルズの言葉です。
「縁なき衆生は度し難し」とは釈迦本人の言葉とされています。
仏の教えを学ぼうとしない奴には何を言っても無駄です。

さらに進んで、「心だに誠の道にかなひなば、祈らずとても神や守らん」は菅原道真の言葉です。
正しい行いをすれば、もはや神に祈らなくても守ってくれるだろうという日本的発想です。

でも、神様を崇拝するふりをして、自分の願い事のための小間使いにしようとする人は多いです。
これは、神様を親のように思うから間違うのです。
親ならいわなくても世話をしてくれ、力にもなってくれ、甘えさせてもくれます。

神様はじいちゃんばあちゃんくらいに思っておくくらいがちょうどいいです。
あまりじいちゃんばあちゃんを頼りに思う孫もいませんし。
でもじいちゃんばあちゃんはじいちゃんばあちゃんですから、たまに顔を見せるだけでもわりと喜んでくれます。
それで頑張ってるところを見せたり、機嫌が良ければ、親に内緒でお小遣いもくれるでしょう。

会ったことはありませんが、神様も多分そんな感じです。

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