Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

修羅の街の風景

2013-11-30 23:59:59 | コラム

イタリアンマフィアのボス 生きたままブタのエサに(The Voice of Russiaの記事より)

僕の住む自治体は全国でも有数の人口に占める暴力団組員の多い街として知られています。
学校に1人はそのスジの家の子がいましたし、近所に組事務所もありました。

以下はある同じ小学校の生徒の身に起きた実話です。

夕暮れ、友達と遊んでいたS君が家への帰路につこうとした時のことです。
自転車に乗っていたS君が、友達に別れの挨拶をしようとよそ見をしたところ、前から来た車にぶつかってしまったのです。

住宅街の中の狭い生活道路でしたからお互い大したスピードは出ておらず、自転車はともかく幸いS君は無事でした。
しかし、それでことは終わりませんでした。
ぶつかった車に乗っていたのがそのスジのモノだったのです。

恐らく車に傷でもついたのでしょう、罪のない子供の不注意とはいえ彼の怒りは収まらなかったようです。
そして、この後がすごいのですが、なんと彼はそのままS君と友達を拉致していったのです。

今ならまず考えられない事態ですが、それがまかり通ってしまう時代と土地柄でした。

当然、その状況を目撃していた他の友人によって大人たちにの耳にもすぐに伝わります。
詳しくはわかりませんが、大事になるのを恐れてか警察には連絡しなかったかもしれません。
あるいはその両者がゴニョゴニョなんてことがあったとしたら、おちおち頼るわけにもいかないでしょう。

その後、学校の先生達の尽力あってS君とその友達が事務所から開放されたのは夜中の2時頃だったそうです。
どんな交渉があったのかは知りません。
ただ言えることは、ヤクザがカタギには手を出さないなんてのは映画かマンガだけの話です。

そんな修羅の街で育ち、鍛えられたと思う反面、多感な時期をもうちょっと落ち着いた環境で過ごしたかったなと思うこともあります。

人気ブログランキングへ

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

続・一角獣の言い分

2013-11-29 23:59:59 | コラム

彼女の元カレ人数、何人までなら許せる?→”処女厨”はごくわずか、男性の過半数が「何人でも気にしない」(Menjoy!の記事より)

メディアではタブーとされているテーマもネットでは匿名性を活用して議論されています。
かつてはメディア批判、極東アジア諸国への批判がそうでした。
前者はともかく、後者は最近は一般メディアにも話題にするところが出てきました。

そしてこの『処女厨』もネットでのみ熱い論議を呼んでいます。
恋愛という身近なテーマということも白熱する理由の一つです。

さて、恋人に純潔を求める是非を問うわけです。
議論は尽きませんが、しかし、個人的には肯定派も否定派も共栄できると考えています。

例えば、『処女厨』である肯定派も、純潔を捧げられた相手とあえなく破局することだってありえます。
その時、自分以外の全員の男性も『処女厨』では彼女を露頭に迷わせることになります。
しかし、純潔にこだわらない男性がいるからこそ、罪の意識は消えないまでも、少しは気は楽になります。

一方、『処女厨』でない方は特に相手の過去にこだわらないのですから、そもそも『処女厨』との利害が発生しません。

確かに女性にとっては『処女厨』はあまり歓迎されないかもしれません。
しかし、仮に純潔だったならそれをネタに『処女厨』に自分を高く売りつけてやればいいです。
きっと大事にしてくれるはずです。
それは女性に生まれたからには誰しも一度は持っている特権です。

ところでこのアンケート、相手が結婚相手だとするならどのくらい結果に差が出るのか少し気になるところではあります。

人気ブログランキングへ

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人生の「if」

2013-11-28 23:14:56 | コラム

赤ちゃん取り違えで真反対の人生に…貧困家庭で育った男性「病院は謝罪してくれなかった」(TBSのニュース記事より)

自分の過去を振り返って「もし、あの時こうしていたら…」と悔やんだことは誰にでもあるんじゃないでしょうか?
すんだことをぐちぐち言っていても仕方がありませんが、簡単にはできないのが人情です。

ともあれ「if」を一切考えずにすんだら結構明るく生きられるに違いありません。

この「if」は、過去にばかり向かうものでもありません。
未来のやりたくないことにもこの「if」が隠れています。
例えば、月曜日に会社や学校に行きたくないと思った時、「もし行かなくてすんだら…」という意識が裏にはあります。
楽な選択肢が頭のどこかにあるから、気の進まないことが余計につらくなります。

高所恐怖症の人も同じです。
高いところが怖いのは無意識に自分が落ちた時のことをイメージしてしまっているためです。

では、どうしたらそうならずにすむのでしょう?

例えば、町中でいきなりゾンビに襲われたら「めんどい」とか「でもダルいし」とか思うまもなく必死に助かる方法を探しているはずです。
試験や試合の前はものすごく緊張していても、いざ始まってしまうと余計なことは考えなくてすむものです。

つまり、人は「今」に集中している時は意外とストレスを感じません。
嫌な事ばかりが多い人は目の前の出来事にもっと気を配ってやるべきです。

上記事の男性も思わぬ形で「if」をつきつけられてしまいました。
非常にご苦労をされたようで「もし裕福な実の親の元で育っていたら」と発言されています。
知らなかったほうがこの方にとっては幸せだったかもしれません。
しかし、一方で「貧しい中、育ててくれた母と兄弟たちには感謝しかない」ともおっしゃっています。
自分がその身ならどうにかなってしまいそうな本当に不幸な事件ですが、この言葉には救われた気がしました。

人気ブログランキングへ

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

続・悩みの源泉

2013-11-27 23:14:09 | コラム

芸能事務所が若手女優に 「2ちゃんねる」 閲覧禁止令(楽天womanの記事より)

私事で恐縮ですが、相変わらずバイト先の塾でなかなかの目にあっておりクヨクヨする日々を送ってました。

さて、悩んでいる時に自分の心を観察してみると2つ面白いことに気づきました。

まずひとつは「悩みポケット」があるということです。
このポケットは人それぞれ大きさが違います。
大きい人ほどたくさん悩みを抱えますし、小さい人ほどあんまり悩みません。

そのポケットは悩みがあるから出来るのではなく、いつもそこにあって何かを入れてないといけません。
つまり、嫌なことが起こることがあるから悩むのではなく、悩みたい気持ちが、身の回りの出来事から見繕ってそれを悩み事にするのです。

数週前に母が倒れ今も入院しています。
母の入院で悩みのポケットはいっぱいになり、バイトのことなど些細な事だと思えるようになりました。
これは自分が自分で何を悩むかを決めている証拠です。

それからふたつめの発見です。

悩みの多くは人からの目を気にするから起こるということです。
僕を含めて悩みやすい人の多くは人の目がものすごく気になる人です。
生徒や同僚講師からの苦情でクヨクヨしてしまうのは、自分に自信がなく人の評価で自分の価値を決めすぎていたからです。

さて、ではどう対処したら良いのでしょうか?
今のところ思いつくのはいい意味で「悲観的になること」です。
人に期待するから、人の評価が気になります。
自分に期待するから、思い通りにいかない結果に苦しみます。

一度何も持たない何の価値もない丸裸の自分を想像してみます。
すると、そこからは開き直りの明るい気持ちが湧いてくる気がするのです。

人気ブログランキングへ

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「女らしく」の難しさ

2013-11-26 23:20:09 | コラム

「男ならしっかりしろ」「男のくせに」「結婚はまだなの?」「子供は?」 同性間でもセクハラに…厚生労働省(読売新聞の記事より)

「男の子なんだから泣くんじゃない」というセリフは小さい頃によく言われました。
当時それが理不尽だと感じたこともありませんし、いまでも差別だとも思いません。
今でも「男の中の男」なんて褒め言葉もありますし、大人になろうと男らしさは憧れです。

一方で「女の子なんだから」というセリフは多くの女性の心に引っかかるものを残しているようです。
「女らしい」という言葉も褒め言葉ではありますが、使い方を間違えると次会うのが法廷になる可能性もあります。

「男らしさ」に対して「女らしさ」はかなり複雑な要素をはらんでいるようですが、それはなぜなのでしょう?

それは「女らしさ」の持つ消極性にあります。
女らしい女性といえば、清楚で家庭的で守ってあげたくなるようなタイプが思い浮かびます
例えば、清楚とは控えめで主張しすぎず奥ゆかしいことです。
守ってあげたくなるのは、その人がか弱いからこそです。
それは陰と陽の「陰」であり、強いことを信条とする男らしさの積極性とは真逆と言えます。

言葉遣いが乱暴だったり部屋をちらかしたりしていると「女の子なんだから」とたしなめられます。
男の子なら「男の子なんだからこのくらいでないと」と許されるのにも関わらずです。
成長の過程でその「女らしさ」に結構な女性が悩みます。
自分は自由でいたいのに、何かを「しない」ことで「女らしく」しろと言われるからです。

言いかえれば「女らしさ」とは「自制」とも言えるかもしれません。

しかし、このことは悪いことばかりではありません。
「女らしく」あることで得られるのは「美しさ」そのものです。
人間の美意識の多くはこの「女性的なるもの」から生み出されています。
世の芸術作品のほとんどが自然か女性の美をテーマにしています。

そういうわけで、「女らしさ」取り扱いには注意しつつも世の女性には本人の望む範囲で「女らしく」あってほしいなと思います。

人気ブログランキングへ

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミチオ・カク教授の科学解説(後編)

2013-11-25 23:16:10 | Coast to Coast AM

前半からの続きです。

科学者による宇宙開闢
次の話題はエネルギーに質量を与える『神の粒子』ヒッグス粒子です。
さて、観測が極めて難しいヒッグス粒子をどうやって検出したのでしょうか?
それは加速器をつかって水素原子同士を高速でぶつけ合い、それが壊れた中にヒッグス粒子が混じってないかを調べるのです。

カク教授によれば、それはピアノの構造を知るためにビルから落とすことに似ています。
まずは、ピアノを落として地面とぶつかった瞬間の壊れた音を録音します。
それからテープを逆再生して、その音からピアノがどんな中身だったのかを検査します。

さて、現在日本ではさらに大きな加速器を作る計画が進められています。
加速器が大きければ大きいほど粒子は速くなり、ぶつかった時によりバラバラになります。
つまり、粒子を分解して最初期の状態に戻すわけです。
それはまるでビッグバンを再現するようなものですが、この実験でカク教授が見つけたいモノとは何でしょう?

それはずばり…ダークマターです。

薄気味悪いダークマター
ダークマターは現在科学者が知る物質の中でももっとも奇妙な性質を持っています。
まず、なんでも通り抜ける幽霊のような存在です。
電荷を持たず質量もありません。
したがって重力の影響を受けないはずが、何故か重力の法則には従っています。
珍しいかと思えば、宇宙のどこにでも存在していると教授は考えています。

カク教授の住むニューヨークの家のテーブルにダークマターを置くとします。
すると、すり抜けて中国まで分離して出かけて行き、また逆戻りして再びニューヨークに戻ってきます。
まるでボールがバウンドするように、です。
正直、自分でも何を言っているのかよくわかりませんが、そんなことが起こるそうです。

同じく電荷をもたずなんでも通り抜けてしまう粒子にニュートリノがあります。
しかし、ニュートリノは存在が不安定なのに対して、ダークマターは安定して存在することができます。

思わぬ人類滅亡の危機
数千光年離れた『WR 104』という追いかけあいっこしている2つの星があります。
これらはいずれ衝突し超新星爆発が起こり、南極と北極の方向から膨大なガンマ線が放出されることがはっきりしています。

我が太陽系も他人ごとではなく、方向距離共に射程に入るかどうかの位置にあります。
さて、その電磁波が届いたら最後それは数ヶ月は続き地表の生命は一瞬にして死に絶えます。
地下に避難するのが唯一の道ですが、オゾン層が半永久的にダメージを受けるので、地表には二度と上がれません。
いつかはわかりませんが、今日明日に起こっても不思議ではないのです。

以上、超一流の理論物理学者でありながら一般向けの分かりやすい解説が人気のミチオ・カク教授のお話でした。

人気ブログランキングへ

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

死のダンスを踊るWR104渦の形からもバッチリこちらを向いています

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミチオ・カク教授の科学解説(前編)

2013-11-24 23:12:01 | Coast to Coast AM

今回は『Coast to Coast AM』の番外編としてかつてのメイン・ホスト、アート・ベル(Art Bell)さんのラジオ番組『Dark Matter』のご紹介です。
現在は局とのトラブルで中断している同番組ですが『C2CAM』でお馴染みのゲストたちが登場しています。

記念すべき一回目のゲストは過去記事『次の科学技術革新は?』でもご紹介した理論物理学者のミチオ・カク(Michio Kaku)教授です。

文明の段階とエネルギーの関係
カク教授はエネルギーのリソースに応じて文明を三つの段階に分けます。
タイプ1は死んだ植物をエネルギー源とする段階で、薪はもちろん石油や石炭などもこれに当たります。
タイプ2は太陽や地球など、天体の活動をエネルギー源とする段階で、風力や太陽光などがそうでしょう。
タイプ3は銀河系の活動をエネルギー源ととする段階です。

この話を公演したところ、聞いていた子供から「教授、それは間違ってるよ!」との指摘を受けました。
彼が言うにはタイプ4があるというのです。
それは『ダークマター』です。

現在の人類はまだタイプ1の段階で、タイプ2への移行期ですがまだ技術が追いついていません。
今後10年はこの状態が続くと予想していますが、次世代の本命は常温核融合です。

なぜ宇宙人のメッセージをキャッチできないのか?
ここ十年だけでも宇宙の観測技術が進んでおり、恒星の2つに1つは惑星を持つことがわかっています。
さらに驚くべきことに、その恒星系の200個に1つは地球と全く同じ環境の星を持っているのです。 
天の川銀河の中だけでざっと数十億はくだりません。
どこかで知的生命体が暮らしていても何の不思議もありませんが、なぜ我々は今だに彼らのメッセージをキャッチできないのでしょうか?
    
カク教授によれば地球よりはるかに進んだ宇宙人達は星を越え銀河帝国をつくっているはずです。
そこでの通信手段はレーザービームが有力です。
対して電波でやりとりしている我々は「原始的」すぎて彼らの交信を覚知できないのです。

ちなみにカク教授は人類のメッセージを全宇宙に発信することに対してはやや否定的です。
仮に悪い宇宙人の耳に入ったら最後「さあ『食事』の時間だ!」とならないとも限りません。

光を超える2つの粒子の関係
2つの粒子を一緒にして振動させます。
すると、その2つを離して宇宙の果てと果てにおいても両者は足してゼロになるように正反対の運動をするそうです。
それは光の速さを超えて伝わるのですが、いったい何が両者をつなげているのでしょうか?
この不思議な現象にたいするカク教授の答えは「わからない」です。

そして二人の対話は番組の題名ともなっている『ダークマター』に及びます。

後半に続きます。

人気ブログランキングへ

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

カク教授はご両親が日本からの移民2世同士という血統的には純日本人な超一流物理学者です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人が神となる時代

2013-11-23 23:12:53 | コラム

ダウン症などの染色体異常を調べる新出生前検査3500人 54人が人工妊娠中絶(NHKのニュース記事より)

自分の子供が障害を持って生まれてくることが事前に分かったら…?
正直なところ、僕がその立場ならそれでも新しい命の誕生を喜べる自信はありません。

遺伝子の研究が進めば、分かるのはその子の障害の有無だけではありません。
体格や顔立ち、知能やスポーツの才能あるいは性格まで分かる日が来るでしょう。

そしてその次に来るのは、遺伝子操作です。
生まれてくる子供を自分の望むように遺伝子を組み替えるのです。

今のところ生命倫理の観点から抵抗を覚える人もきっとたくさんいるはずです。
しかし、現実問題としてそれが可能となった時に変わるのはむしろ人間の倫理観の方です。

現代では当たり前に行われている木や山を切り崩すことだって、太古の昔は神をも恐れぬ行為だったはずです。
中絶だっていわば殺人ですが、女性の「人権」を擁護する立場から支持されています。
それと同じく、遺伝子操作が可能となれば案外すんなりと人々は受け入れてしまうでしょう。

しかし、僕はその頃には人々の間にもうひとつ違う意識も芽生えてくるのではないかと考えています。

例えば、山登りに出かけるのに、いくら頂上まで車道が通っているからといって、車で行きたがる人はいません。
そういった文明の利器の力を借りずに自分の足で登るから山登りは苦しくも楽しいのです。

人というのはなんでもできるようになると、今度はハンディキャップを楽しむようになるところがあります。
ですから、わざわざ遺伝子を改良せずにナチュラルの子を育てたいと思う親も出てくるはずです。
人間は一定以上の不幸せにも耐えられませんが、幸せにもまた耐えられないのです。

人気ブログランキングへ

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

対立する物事たち

2013-11-21 23:12:33 | コラム

特定秘密保護法に「笑止千万」反対集会 田原総一朗氏・鳥越俊太郎氏・江川紹子氏・沢地久枝氏・菅原文太氏(日刊スポーツの記事より)

この世の中は何かが生まれると必ずそれと正反対のものもできるようです。
例えば、光が照らすものには必ずその後ろに影を作ります。
善と悪、男と女もそうでしょうし、場合によったらパン派とご飯派、きのこの山とたけのこの里もそうかもしれません。

近頃では物理学でも物質が生まれると必ず反対の性質を持つ反物質が生まれるとされているそうです。

例えば、質と量もそうです。
数多く作れば質は低下しますし、質を重視すれば量が多くは作れません。
芥川龍之介は寡作ですがどの作品も肩が凝るほどよく出来ています(『偸盗』のことは忘れてあげます)。

強さと美しさもそうかもしれません。
豪快であるほどきれいで上品とはいかなくなりますし、きれいなものは繊細ではかないものです。
まあ、スポーツ選手の肉体は強くて美しいですけど。

理性と感情もなかなか両立しません。
欲望の赴くままに生きていては人はとても理知的とはいえません。

さて、上記事の自由と安全もまた対立する概念です。
個人の自由を認めるほど、安全保障はおろそかになりますし、逆もまた危ういです。
今まであげた例もそうですが、どちらか一方だけではその先にあるのは地獄の一丁目です。

では、どのあたりでバランスを取るのかが大切なはずですが、そういう当たり前の話が聞こえてこないのは、僕の情報源が偏っているせいなのでしょうか?

人気ブログランキングへ

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スピーチではない「ヘイト」の効果

2013-11-20 23:29:54 | コラム

NHK受信契約 「拒否しても通知後2週間で成立」東京高裁判決確定の波紋 支払い義務強調?現場に影響も(産経新聞の記事より)

RPG系のオンラインゲームには「ヘイト」というパラメータがあります。
敵に出会った時、この値が高いキャラクターほど攻撃の対象になる仕組みです。
この「ヘイト」、プレイヤーには数値が見えず、実際に敵に出会ってみないとわからないのがミソです。

福島第一の原発事故が起こるよりずっと前、東京電力に勤める知人と会った時のことです。
交通事故を起こした時は警察より先に会社に連絡するよう徹底され、世間の目には常に細心の注意を払っていました。
公務員がそうであるように公共サービスを独占的に行う企業は、ややもすれば世間から「いいご身分」と思われてます。
何かのきっかけで一度批判の矛先が向かえばこの「ヘイト」が一気に表に出てくることを知っていたのでしょう。

同じく「公共放送」である最近のNHKにも危ういものを感じます。
法を盾にして見えない「ヘイト」を集めてはいないか心配です。

そんな「ヘイト」がゲームの世界だけではないことを象徴するニュースがありました。
長らくテレビ界でトップを走ってきたフジテレビの凋落を報じています。
思えば数年前、ネット世代の若者を中心にフジテレビの韓流反対デモがありました。
当時個人的にはあまり意義を感じませんでしたし、フジテレビ側もさして対処しませんでした。

あのデモと現在の凋落に関連があるかといえば、ないというのが理屈の上での話です。
しかし今になって思えばデモ以来、視聴者の「ヘイト」を溜め込み過ぎた報いにも思えるのです。

人気ブログランキングへ

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐挿絵(059-静かな開闢(

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする