Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

多様性はなぜ必要か?

2015-09-30 22:15:08 | コラム

世界で株安、時価総額1400兆円減 中国不安が影(日経新聞の記事より)

この間までラグビーW杯で日本代表が南ア代表を下したニュースで持ちきりでした。
ラグビーはテニスと並んで波乱の少ないスポーツだそうで、それだけに話題性があったようです。

では、サッカーの代表戦の場合はどうでしょうか。

現在、ヨーロッパでサッカーのEURO2016の予選が行われています。
しかしこの本大会なのですが、何試合か見ているうちに少しマンネリ気味に感じてきます。
平均なレベルで言えば、ワールド・カップより高いはずです。
しかし、同じヨーロッパの国同士なので、やっているサッカーが似ていて新鮮味がなくなってくるのです。

そして、この大会ではたまにノーマークのチームが優勝してしまう大波乱が起きます。
92年にはユーゴスラビアの補欠として出場したデンマークが、04年にはギリシャが優勝しています。
W杯の方が歴史も長く参加国も倍以上あるのに、優勝経験国わずか8つの強豪国ばかりなのと比べると大きな違いです。

つまり、似たタイプのチームばかりの短期決戦の中、上手く戦術を特化させれば中堅国でも優勝のチャンスがあるのです。
その点、W杯のように様々なタイプのチームがあると、何かに特化した戦術では対応しきれないのでしょう。

さて、今世界はグローバル化により経済面を中心に一つになっています。
悪いことばかりではありませんが、上記事のように、世界中が連鎖しておかしくなる危険と隣り合わせです。

それでみんなで困るだけならまだ救いもあります。
しかし、そうした画一化された世界経済のルールの穴をつくような集団や国家が現れたらどうなるでしょう?
あれよあれよといううちに世界の覇権を握り、世界地図すら書き換えてしまうかもしれません。
そんなことがあるとしたら、恐らく現在混乱ている中東地域や独裁国家、あるいは先進諸国から制裁を受けているような北の国から生まれてくる可能性が高いと思っています。

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どうして男子高生は女子高生の自殺を助けたのか?

2015-09-29 22:36:59 | コラム


男子高校生「頼まれてやった」三重高3女子殺害(日テレNEWS24の記事より)

学生時代のフランス語の授業でこんなテーマがありました。
フランスでは十代の少女の二人組による同性自殺が社会問題となっていたことがあったそうです。

ある仲の良い少女二人が親に黙って遠出し、人気のない林にたどり着くと、木に二人の名前をナイフで刻み、そこで毒物を飲んで自殺をした。
そんなエピソードが代表例として紹介されていました。
フィクションなら陰鬱で耽美で百合ん百合んで悪くないのですが、実際に起こっては悲劇でしかありません。

しかし、多感な十代には独特の閉鎖的で極端な心理状態に陥ることはあるようです。
後に『指輪物語』で有名になったピーター・ジャクソン監督の作品に『乙女たちの祈り』というのがあります。
この映画は、同性愛関係にあった少女二人が、被害妄想に陥り母親を殺したという実際の事件を扱ったものです。
後に一方の少女が人気作家となり、事件を告白したことから有名になりました。

さて、こうした心理というのはどのように形作られるのでしょうか?

かつて、ネットの黎明期に練炭による集団自殺が社会問題化した時期がありました。
掲示板などで自殺願望のある者ばかりが集まり、お互いの心境などを語り合います。
そのうちに、相手により強く共感してもらおうと、自分の苦悩を大げさに言ったり嘘を混じらせるようになります。
そう見栄を張っているうちに、いつの間にか自分でもそれを信じるようになります。
また、自分が自殺をしないと相手への裏切りになるという、歪んだ連帯感が生まれます。
そうしてどんどんお互いにエスカレートしあって集団自殺が起こってしまうのです。

上記事も、証言が本当ならば、何かそのような特殊な共依存の関係が成り立っていたように思えます。
人というのは、悩んだ時ほど世界が狭くなり、視野狭窄に陥ります。
特に経験に乏しく未熟な十代ならば、さらにその傾向は強いです。
十代が触れられるような読み物や創作物を通して、彼らの世界を広げることは大人の大事な役割だと思います。

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乙女心とフェミニズム

2015-09-28 21:37:31 | コラム


碧志摩メグ騒動 女性を記号化して追い込むフェミニストの愚行(東京ブレイキングニュースの記事より)

ネットでよく見かける女性批判にこんなのがあります。
「女は何かと差別するなというくせにレディース・デーには文句を言わないのはおかしい」

これに対して、レディース・デーはお店が商売のためにやっているから関係ないという人もいます。
ですが、商売だからといって「水曜日は白人専用」なんてやったら大問題になりますし、おかしいのはおかしいです。

こうした矛盾は、いわゆるフェミニストと呼ばれる女権拡張主義者にも言えることです。

彼女たちは、女性の性の解放をうたいます。
確かに、同じエロスに積極的でも男性がわりと許されているのに比べ、女性に対する世間の目は今でも厳しいです。
男性だとプレイボーイで済むのが、女性だけビ●チだなんだと言われるのはおかしいというわけです。

しかし、一方で彼女たちは女性の性が商品化されるのは批判します。
若い女性が女性ということで見世物にされ、それを商売にするのはおかしいといいます。
上記事の件も、おっぱいの形を強調しすぎた若い海女さんのキャラクターが彼女たちの怒りを買いました。

一点の曇りもない見事な乳袋ぶり。オタク絵ではもはやおなじみですが。

男性からすると、この二つの意見は矛盾しているようにしか感じません。
女性が性に積極的になれば、その性に注目したビジネスがより助長されるのは当然です。

その証拠に、保守的な気風が強いアジアや東欧では、夫が妻に露出の高い服を着せるのすら女性にっては侮辱に当たります。

結局、「女性としてのメリットは受けたいけどデメリットを押し付けられたくはない」というのが本音です。
とはいっても、これは女性が単にわがままだからというわけではありません。

なぜなら、女性は言われなくてもキレイとかカワイイと思われるよう普段からかなり努力しています。
それなのに、そんな苦労も知らずに男性から「女らしくしろ」と言われるから、文句も言いたくなるのです。

そして、フェミニズムなんていう一流大学にも学者がいるような大層な学問でも、それは変わりません。
学問といったところで結局、人の感情の延長でしかないのかも知れません。

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web漫画『感覚的に正しい10進法』

2015-09-27 21:10:09 | web漫画

■web漫画『感覚的に正しい10進法』

■あとがき
計算が得意か普通にできる人からすればバカバカしいかもしれませんが、こんな感じです。

僕だけかもしれませんが、数字を思い浮かべるときに色ってついてないでしょうか?
9は黒か紫、5は黄緑、6は緑、2は青、7は赤、1と4は白、3と8は黄色です。
これは人によってまったくバラバラだと思います。

あと、個人的に一番好きな数字は6です。
1でも2でも3でも割れる機能性も素晴らしいです。
また、素因数の1と2と3を足しても掛けても6になるという数少ない『絶対数』なのもカッコイイです。
生年月日や出席番号などで6がついてることが多いので、ラッキー・ナンバーにしています。

もし見てくださった方いましたらありがとうございました。

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

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web漫画『ピース・サインとcool Japan』

2015-09-26 21:48:24 | web漫画

自分のtwitterから拾ってきたネタでエッセイ風漫画を気ままに描いています。

■web漫画『ピース・サインとcool Japan』

■あとがき
日本でありきたりなものがなぜか海外で人気になる事ってあります。
ピース・サインもその一つになりつつあるのかもしれません。

ピース・サインが日本で流行った理由に、じゃんけんのチョキと同じだからというのもあると思います。
面白いことに、じゃんけんも海外でかなり広まってるんですよね。

折り紙はなぜかサスペンスもののミステリアスなサインとして登場することが多いです。
人気海外ドラマの『プリズン・ブレイク』シーズン1でも登場しました。
PS3『Heavy Rain』では犯行現場に必ず折り紙を置く犯人を探します。
もうひとつどこかで観たのですが、忘れてしまいました。

個人的な意見を言うとCool Japanキャンペーンは正直どうなのかなと思ってます。

もし見てくださった方いましたらありがとうございました。

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

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web漫画『KAIJU(仮)キー・ビジュアルその1』

2015-09-25 21:50:35 | web漫画

■web漫画『KAIJU(仮)キー・ビジュアルその1』


■動機
当ブログでweb漫画と称し、下手な漫画っぽいものを上げ始めて一周年になります。
当初はストーリーものを上げてたのですが、すぐにネタが尽きエッセイ風になり現在に至ります。
唯一シリーズっぽかったエカテリーナさんシリーズもあと2話くらいしかストックがありません。

そこで、新シリーズとして『KAIJU(かいじゅう)』シリーズというのを構想中です。
セリフも少なく雰囲気重視で、絵本のような感じにするにはどうしようかと思案中です。
それに、低下するモチベーションと残念な画力から二の足を踏んでいます。

なので、練習を兼ねてシーンごとの落書きをして行けそうだったら始めようかと思います。
正直なところ、これで気が済んでしまう確率が8割くらいあります。

あらすじとしては、サーカスで見世物にされていた怪獣が小屋から逃げ出します。
そして、その先で出会った女の子との話を軸に考えています。
舞台は古きよきアメリカの一地方という感じでしょうか。

もし見てくださった方いましたらありがとうございました。

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

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お金持ちの慈善活動はなぜうさん臭いか?

2015-09-24 22:08:05 | コラム

アグネス・チャンさん殺害予告書いた疑い、少年の家を家宅捜索 「慈善活動をしているのに、豊かな生活をしているのが許せなかった」(FNNの記事より)

さて、いきなりの上記事ですが。
裕福な暮らしをしているお金持ちは世の中にそれなりにいます。
この15歳の少年は贅沢してる人が慈善活動するのが許せないというのです。
この犯人の言い分には思わず「何を言ってるんだお前は?」と言いたくなります。

別に本人がどんなにいい生活を送っていようが、慈善はしないよりした方が偉いに決まってます。
なのにそれに腹を立てるのは、筋違いにもほどがあります。

こんな馬鹿げた犯罪を擁護する気はありません。
しかし、豪邸にすんで美味しいものを食べてるお金持ちが、世界中の貧しい子どもを救おうと言っても、どこか引っかかるものがあるのは事実です。
なぜか慈善活動に興味ない欲深い成金の方が、まだ納得できる部分があります。

これは一体なぜなのでしょうか?

恵まれない人や貧しい人を救おうというのは、その根本に「人類は皆平等だ」という考え方があるからです。
しかし一方で、お金持ち本人は贅沢な暮らしをやめるわけではありません。
それどころか、お金持ちは、多かれ少なかれ貧しい人たちがいるおかげで、自分達がお金持ちになっています。
仮に全人類がお金持ちくらい贅沢な生活をすれば、地球は一瞬で死の星になります。

つまり、お金持ちとは「不平等」の象徴です。
世の中が「不平等」であることを体現している張本人が「平等」な世界の実現を目指そうというのです。
そこに嘘臭さを感じてしまう人が少なからずいるのです。

また、金と権力を手にした者が最後に欲しくなるのは、ずばり名誉です。
結局のところ己の欲のために慈善活動を利用している、そんな印象を与える人も中にはいるかもしれません。

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ネガティブ思考のすすめ

2015-09-23 22:07:06 | コラム

生まれた弟に噛みつく女児 母親を奪い合うライバル、感情むき出しの赤ちゃん(産経新聞の記事より)

人は生まれてくるときに泣きます。
人生最初の大一番ですから、本来笑ってもいいところですが泣きます。
というか、人間が初めてできる感情表現は泣くことです。

また、まだ目も見えていない生まれたての赤ん坊でも、分かる味が二種類だけあります。
それは、苦味と酸っぱみです。
苦いのは毒、酸っぱいのは腐っているものを、ちゃんと避けられるようにするためです。
そして、どちらの味も単体では美味しい味とは言えません。

せっかく生まれてきたんですから、泣くことより笑うことを先に覚えても良さそうです。
それに味も甘いとかしょっぱいとか先にわかったほうが母乳も美味しくいただけます。

でも、人間はそうはなっていません。
いくら嬉しい事や美味しいことが分かっても、自分の身を守れないからです。
逆に、嫌なことや不味いものがわかっていれば、人生は楽しくないですが身は守れます。

いわゆる意識高い系の人たちの影響か、やたらとポジティブ思考がもてはやされています。
離婚しても「成長させてもらえた」とか、嫌な過去も「だからこそ今の自分があるんだ」とかです。
本当にそう思えるならいいんですが、なんだかちょっと無理してないでしょうか?

嫌なことを嫌と感じるのは、人間の防衛本能です。
自分が自分に出してる注意報なんですから、無理して前向きに捉える必要はないと思います。
逆にそうすることで自分を誤魔化し、本当の答えから遠ざける結果になりかねません。

そうではなくて、なぜそう思うかの原因を探ったほうがいいです。
「これこれこうだからこれが嫌なんだ」と因果関係がわかると、氷が溶けるようにすっーと気持ちが楽になることがあります。
あるいは諦めて「しゃーない」と思うのも全然いいと思います。
それのほうが長い目で見ればずっと前向きな結果につながるんじゃないでしょうか。

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自分を変えるためにするべきこと

2015-09-22 21:42:23 | コラム

明日からまた頑張ろう!と思える「偉人の名言」15選(TABI LABOの記事より)

よくテレビや雑誌などで有名人に「人生を変えた」映画や曲を聞くというような企画があります。

確かに多かれ少なかれ若い頃にそういう強烈な経験をしたことのある人は多いと思います。
それに上記事のような偉人たちの名言に心を励まされたことのある人も多いはずです。

でも、一方でちょっと誤解を与える表現じゃないでしょうか。
あたかもそういうものに出逢えば、いきなり自分が別人になれるみたいな幻想を抱かせます。
でも、いくら映画や曲や名言が素晴らしいからといって、その人を変えてしまうような力はないと思うのです。

ですから、こう言い換えることができると思います。
それらが「その人の心の中にある思いを上手く表現してくれた作品や名言」ということです。
つまり、素晴らしいものとは「あなたの心の中にあるものに形を与えたに過ぎない」のです。

(倉田嘘『百合男子』第4巻69頁より抜粋)

もちろん、そういうきっかけを与えてくれること自体に大きな意味があります。
けど、何かに憧れても、本当に思っていないものにはなることはできません。

いい映画に感動して、自分もあの主人公みたいにあきらめずに頑張ろうと思うこともあるでしょう。
名言などに感動して今日か明日くらいまではいい気分でいられるかもしれません。
でも、たいていの場合、一週間もしたら綺麗さっぱり忘れています。

それなら毎日できる些細な事のほうがよっぽど効果があります。
寝る前に深呼吸を三回してから寝るとか、思いついたことはメモ帳に書いておくとかです。

それでも普通に三日坊主で終わります。
でも、なぜか続けられる事がその中から出てきます。
そこにこそ自分を変えるヒントがあります。

そうして「なりたい自分」より「なれる自分」を見つけていくことが理想への近道なんじゃないでしょうか。

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怒りの効用

2015-09-21 22:08:53 | コラム

井筒和幸監督、映画ゴッドファーザーを語る。つまらない映画を何回観ても役立たない『ゴッドファーザー』は価値観そのものが変わる」(AOLニュース)

一般的に言って、「怒る」ことは良くないことだと思われています。
いつも心穏やかで、何があっても冷製でいられたら、確かに一番いいような気がします。

しかし、僕は怒る事がそんなに悪いことだとは思いません。

例えば、「義憤にかられる」という言葉があります。
怒りが原点になって、何かを変えようというきっかけになることはありえます。
スポーツの試合の高揚感はどこか怒りの感情に似ているのは、なんとなく分かるんじゃないでしょうか。

また、愛情すら怒りに似てしまうことがあります。
実際、好きな人につい意地悪したくなるS気質の人って結構います。
赤ちゃんを見ていると、可愛すぎてくすぐったりほっぺをつついたりして困らせて反応を見たくなったりもします。

「怒る」と「起こる」はどちらも「おこる」です。
それで、語源的に同じだったという説があります。
つまり「怒る」ことは何かが「起こる」ために必要な感情というわけです。

ですから、怒りは決して悪い感情ではありません。
上記事でも、つまらない映画に腹が立って「俺ならここをこうできた!」と発奮材料にできるなら悪いことばかりじゃありません。
逆にいい映画すぎると、打ちのめされてしまい自信をなくしてしまうだけかもしれません。

そうは言っても、怒るのがいいというのも、ちょっとおかしい気がします。
一般的に言って、人間の怒りは30分も持ちません。
怒りの感情は時間と共に冷めていき、とある感情へと変化します。
それは「憎しみ」です。
場合によっては同時発生的に起こる場合もあるでしょう。

確かに憎しみは百害あって一利なしです。
つまり、怒りは憎しみに繋がりやすいので、悪いこととされるわけです。
ですから、怒りを感じたら、前向きな動機に結びつけるかさっぱり忘れるのが理想です。

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