朝日カルチャーセンター☆ブログ

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●ほの・しろ・あか・むらさき… 『枕草子』と流れる平仮名

2012年03月26日 16時08分09秒 | 芦屋教室
こんにちは Nです!
春の公開講座から、オススメの講座をご紹介します。

昨年、中之島教室の「万葉仮名で楽しむ万葉集」講座で、
書と歌と文字の三角関係について講義をしてくださった、書家の石川九楊さん。
今年も中之島教室にお越しいただきます!



石川九楊さんといえば、その独特の前衛的な書だけではなく、
「書く」という視点から展開される書論も高く評価されています。

今回のテーマは『枕草子』
↓ その内容を少しだけ覗いてみましょう

「春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、すこしあかりて、
紫だちたる雲のほそくたなびきたる…」


『枕草子』は、清少納言の趣味・嗜好と美意識がちりばめられた
魅力的な随筆で、平安文学の代表作の一つに数えられています。

『枕草子』の原文には、句読点や濁点がありません。

「春はあけほのやうやうしろくなりゆく山きはすこしあかりて
むらさきたちたつ雲の…」

と、途切れることなく書かれています。
そこからはほの(かし)~しろ~あか~むらさき、と刻々と変化していく
朝のイメージが映像のように浮かび上がるのです。

平仮名が流れるように連続して書かれるのにつれて、変化していくイメージ。
原文をそのまま読むことで、新鮮で、より魅惑的な「枕草子」に
出合えるのかもしれません


<枕草子 No.2 石川九楊 1990年>

5月13日(日)に開講する講座「石川九楊の書字で読み解く『枕草子』」では、
石川九楊さんが、『枕草子』の魅力に書字の視点から迫ります。
(書の実技披露はありません)


※2012年2月23日(木)朝日新聞夕刊掲載記事から一部再編
※この講座は、芦屋教室の企画講座です。会場は中之島教室です。



お申し込みはコチラ

 お電話でも受付しております。
  芦屋教室:  0797-38-2666
中之島教室:  06-6222-5222

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