朝日カルチャーセンター☆ブログ

関西4教室(中之島・京都・川西・くずは)の最新情報をお届けします!

●瀬戸内アートの旅 レポート!【中之島・川西】

2013年11月05日 17時16分44秒 | 中之島教室
中之島教室「週末に楽しむ絵画」教室の石橋新司先生からレポートが届きました
朝日カルチャーセンターの受講生のみなさまと、瀬戸内のアートを満喫する旅行に行ってこられたとのこと
それでは旅行記をお届けします!どうぞ

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 10月の23・24日、「学びたい色と形」教室(川西教室)と「週末に楽しむ絵画」教室(中之島教室)は合同でアートの旅を楽しんで来ました。
向かった先は、「瀬戸内国際芸術祭トリエンナーレ2013」

 雨の出発
「台風27号が本土直撃」予報が「ノロノロ」へと変わり、ならば「雨が降っても、風は大丈夫」と決行することにしました
総勢23名。梅田からバス、もう降っています

姫路経由で小豆島へ。台風予報のせいかフェリーはガラ空き、激しい雨で島影は見えません。やはり駄目だったのだと後悔がよぎります。
昼食のお弁当を食べ終わる頃には、すっかり元気に。船内を貸切りのよう、ゆったり使ったゴージャスな旅に心が弾んできます


 初日は小豆島へ
 先ず向かったのは鎮守の森パビリオン。設計は金沢21世紀美術館を作った建築家西沢立衛。
八幡神社の境内に大きな鉄板2枚を重ね合わせてできた空間だけのものですが、その中は時がゆっくり流れ、爽やかな風が抜けて行きます。
大きさに圧倒されながら、中へ入ってみると安堵感で一杯。ここからの青空はさぞかしと思いました
 鎮守の森パビリオンの中

 森を抜けると旧福田小学校を使った福武ハウスに。
西沢立衛がリノベーションした校舎内には7人のアーティストによる作品が並びます。テーマは瀬戸内の抱える問題への提案です。
教室の入口にはメッセージが貼りだしてあるのですが、時間の関係で読まずに素通り。作者の意図を勝手に解釈しながら、
ほのぼの作品や意表を突く作品にわいわい言い合って進みます

 校庭から見る正面の山は流石。大阪城の石垣の石材を切り出したところとあって、遠くに大きな岩が切り立ち偉容を誇っています。
 続いて「小豆島の光」(作者ワン.ウェンチー)という竹の巨大なドームへ。地元の竹5000本を使って作ったものです。
見下ろすと、谷底に向かって棚田が続き、小川の向うがドーム。

稲穂が黄ばみ、路傍には揺れるコスモス。小川には橋を兼ねた大きな堰がありますが、折からの増水でここで足止め。
靴を脱いで渡る気力もなく、ただ遠くから眺めるだけ。
そこへ若いカップルたちがやって来ました。見ていると、男の子がサッとしゃがんで女の子を背負い、そのままさっさと渡るのです。
その格好いいこと私たちはただ茫然と眺めていました。

 その後は海底から地上へ続く島の地形を円筒に描いたインスタレーション、続いてビートたけしとやのべけんじ制作の寓話的な彫刻。
島の古井戸の底に潜む巨大な地霊的な化け物が1時間おきに現れ、人々を驚かすというもの。
待つ時間に見た周りの光景はまさに日本の故郷そのもの。社の大杉越しに海が見え、民家には色付く柿の実、ススキの穂を転げる滴の美しさ。
待つ時間の良さを発見したようです
見終わって、まだ早い時間でしたが、ホテルへ到着しました。

 ホテルへ
 12階建てのホテルは全室海を一望できます。最上階にある大浴場は、地下1600㍍から汲みあげたというナトリウム温泉
冷えた体にはもう最高、雨もあがって遠くの島影も見えます。
 大広間には4列の配膳、今かと海の幸が待っています。実に壮観で嬉しい眺め、そしてその美味なること美味なること
たっぷり堪能したあとは、カラオケ。OBで飛び入り参加の俳優・中村正さんは見事なエンタテイナー振り。
片山哲夫先生のフランス語の「枯れ葉」も飛び出します。
盛り上がったところで「青い山脈」や「僕らは生きている」、「千の風になって」など皆の大合唱でお開き。雨でも楽しい1日でした

 翌日は先ず豊島へ
 快晴。台風はどこかへ行ったようで、瀬戸内の豊かな海が眼下に拡がります。豊島へはフェリーで30分。
豊島美術館開館までの90分は美術館前の唐櫃丘エリアで自由行動。
棚田が海へとなだらかに続き、広く遠い海。島影が見事にハモッています。板状の石を斜に積んだ珍しい石垣の田。たわわなみかん。

早速スケッチブックを広げる人、散策に出る人、写真を撮る人、花畑で遊ぶ人、思い思いに楽しんでいます。
美術館はこの小高い丘の中腹に、前述の建築家西沢立衛とアーティスト内藤礼により建設。
内部空間は、床のいたるところから水が湧き出し、「泉」が誕生する作品となっています。
ぽっかり空いた円形の天井で切りとった青空の不思議な美しさ。
凄いのは、この美術館建設により、今迄休耕田となっていた棚田が地元住民と共に再生されたこと、「アートの持つ力」を感じます。
 豊島美術館

 昼食は「島キッチン」で。安部良の設計した半屋外に席のある開放的なレストラン。
島のお母さんたちと丸の内ホテルのシェフが協働し、地元産の魚や野菜をつかっての美味しい料理。
ただ予約は20食までなので、あぶれた3食分は時間の関係上カレーライスで辛抱。幹事さんスミマセン
 島キッチン

 続いて倉敷へ
 フェリーに乗ること50分、宇野港経由で倉敷・大原美術館へ。
美術館に入ってすぐ左手にハーバード大学教授だった故片山利弘先生(故昭弘先生と哲夫先生兄弟のまん中)作の
見上げるような石壁モニュメント「正方形へ、光と石の対話」という作品があります。哲夫先生に解説して頂いてから、絵画の部屋へ。
そこには先ずフォートリエの「人質」「雨」という作品があります。石膏などを使ったマチエールの面白さに数名の方が
興味を持たれたようで、来年あたりトライすることになりそうです。
 片山利弘先生の作品

 帰路に着く
 ポツリポツリと降り始め、4時出発。倉敷ではお茶を楽しむ時間がなかったので、おなかが空いてきました。
登場したのが前日渡されたおやつ袋。中にはおかき、カルビーのポテト、ビスコ、マシュマロ、ラムネ、のど飴など
懐かしいお菓子が一杯詰まっています。もう遠足気分、バスも軽快に走ります
ルンルン気分でアートの旅を無事終えました。
幹事の三浦繁さん(中之島)、平井恵子さん(川西)有難うございました。
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それぞれの講座の詳細はコチラ講座名をクリックしてください。
中之島教室「週末に楽しむ絵画」・・・石橋 新司講師指導。10/4~12/20の毎週金曜、18:00~20:00。見学OK(カリキュラムによって見学できない時がございます。お問い合わせください)
川西教室「学びたい色と形」・・・片山 哲夫講師指導。10/1~12/17の第1・3火曜、13:00~16:00。見学OK
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