ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
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瞞着(真実の世界)

2012-09-06 13:17:34 | 本を読んで
瞞着なんて日常使わない言葉だけど、

その意味はあざむくこと。ごまかすこと。人の目をくらますこと。

日常の行為でごまかすことやってるよ、わたし。

特に義父に。やってない事をやったと言ったり、

具合が悪くてもいいよと言ったり。

けども、そういうのは義父に何かを安心して貰うためのもの。

なので、彼の文章の中の「うそ偽り瞞着の無い事」はもっと違う意味合いなのかと思う。

以前にもそんなこと書いた記憶があるんだけど、

今の自分でまた、読みたい。

「誰の心のうちにも、社会組織にも、うそ、偽りや、瞞着の無い事が肝要で、

判らない事を、架空的な、こじ付け理論で組み建てた社会等は、

やがては崩壊する惧れがあり、真実の世界ではありません。」

・・・誰の心の“うち”にも、とあって、「心にも」という表現じゃない処に、

やはり何らかの伝えたいものがあるように思う。

それを受けて、「社会にも」じゃなく、社会“組織”にも、も何かあるぞ~

・・で、思うんだけど、これは人間観のことなんじゃないか・・・?

うそ、とひらがなで書いてあるのも、嘘も方便ということもあるわけで、

なので、ここでは、うそ偽り瞞着がいけませんよと云っているわけじゃないのだろうと思う。

人間は誤魔化すものだ、ひとというものは他人を悪意で欺くものだ、

というような人間観が無い事が非常に大切だと云っているんじゃないのかな。

謂わば性悪説から真実の世界は生まれないと云っているのではないかと。

「判らない事を」とあり、

わからないや分らない、解らない、という表現ではなく、

判らない、と云うからには、判断できないという意味かと思う。

架空的な、こじ付け理論で・・・

架空とは根拠のないこと、事実でないこと、なので、

人間はひとを欺いたり、悪意で誤魔化して、

何かをするものだというような人間観に立って、物事を行なうのは、

人間というものはそういうものだという確信がそこにあることを示している。

それは根拠のない、こじ付けであり、

こうした人間観で物事を行なう人の心の状態や、

それで出来上がっている社会は、

やがては崩壊する“惧れ”があり、この惧れは危惧するという意味かと思う。

真実の世界ではありません。

という感じじゃないかなと思ったよ。

ひとつひとつの行為をする、その時その時にどんな人間観で行為してるか、

ということで、

大雑把に私の人間観はコレコレです、なんていう顕在意識のことじゃなくて。
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