ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
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お願い!

2012-10-15 10:30:42 | 日々の暮らし・思い出
昨夜、何日か前に録画した懐メロみたいな番組を婿さんがつけてくれた。

昭和50年代の懐かしいウタを楽しんでいた。

そこへイブが来て、アンパンマンのビデオをかけて、と言ってきた。

私はこのウタ番を聴いてもいたいし、やってみたいこともあったので、イブにこう言った。

これ、おばあちゃん、見たいの。アンパンマン見たいのにごめんね。

そう言ってオーバーに手を合わせた。

3才の子供にこんなことをしたことはなかった。

わが子がそんな年頃のとき、私は権力者だった。

子供に頭なんか下げるもんか、夜の時間は大人が見る権利がある・・・

そんな感じだったなぁ。

子供になめられてたまるか・・なんて小さな子に向かって粋がっていた。

勿論子供が大人をなめるようになるのは避けたいとは思う。

けれど、「私はこうしたい」と言うことが子供を生意気にはさせないだろう。

他者も同時期に同じように自分はこうしたい、という望みがある時、

それでどちらか一方しかそれをやれない時、

どうしてもしたかったら、他者にお願いするしかない。

今回私の主張を降ろすことなんか簡単だった。けれど、やってみた。


“やってみて、相手はどうなったか”・・・

「これ、おばあちゃん見たいの・・」と言った私の様子をじっとイブは見ていた。

反論もせず、じっと見て聴いていた。

そして何も言わずに隣の部屋に行った。

後でそーっと様子を伺うと、一人で絵本を拡げて見ていた。

またしばらくして見に行ってもまだ絵本を一人で静かに見ていた。

今回の“やってみて”はこの「見たいの」と言ったことだけでないと思う。

ここのところ、イブを否定せず、意志、こころを聴いている私がある。

“ごろつき”と言ってた頃はイブを評価していたことがあったけど、

そんな自分に気付いてからはイブがいつも可愛く見える。面白いものだ。

ほんとにごろつきだよ・・って思ってた時は、どう見てもイブがごろつきにしか見えなかった。


自分のことをいつも聴いてくれる人の言うことは聴こう、

・・という気持ちになるのは当たり前なんだろうと思う。

本当にいくら3才でも人と人は相互作用で変化していくものだと思った。


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