歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

カタコト

2014年05月22日 | 『美しき人生』
『美しき人生』で、ユ・チェヨン(笛木優子)とチョ・アラ(チャン・ミヒ)は在日韓国人の子女で、だからふたりとも朝鮮語があまり上手ではない、という設定だった。朝鮮語ぜんぜん分からないわたしが聞いても、チョ・アラの朝鮮語は確かにほかの人とはちょっと違った感じに聞こえた。あれはチャン・ミヒが、ちゃんとカタコトに聞こえるように演技していたのだろう。チェヨンのほうは、話し方がややゆっくりかな、と感じることがある程度で、どこがカタコトなのか、わたしにはあまり分からなかった。

いっぽう日本語については、チョ・アラの日本語はそれこそカタコトで、とても在日韓国人には聞こえない。むしろ、ホテルのフロントで働いていたジヘ(ウ・ヒジン)がたまに話す日本語のほうがスムーズだったくらいである。わたしは、チョ・アラの役は黒田福美がやったらよかったんぢゃないかと思ったけれど、黒田福美さんは、チャン・ミヒさんよりも十歳くらい上なんだそうだ。そうなると相手役のビョンジュン(キム・サンジュン)と釣り合わないかも。でもチョ・アラはビョンジュンよりも歳上という設定だったし、あんがいイケたんぢゃないか。

わたしに朝鮮語のじょうずへたがあまり聞き分けられないように、韓国の人たちにも日本語のじょうずへたはあまりピンと来ないのだろうか。

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