歌わない時間

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テソプは何て言ったのか

2014年04月09日 | 『美しき人生』
『美しき人生』第58話にはちょっと問題の、というか謎のシーンがありました。ホソプ(イ・サンユン)の結婚式を終えてキョンス(イ・サンウ)のマンションに帰ってきたKyung-Tae。もうこのドラマも終盤で季節は秋なのですが、キョンスはさらに気が早くて「年が明けると三年目だな」とか言う。テソプ(ソン・チャンウィ)は「そうだな、足かけ三年目だ」と応じる。「そしてもう一年たつと四年目だ。四十年後もふたりでこうしていたいな」とキョンス。なんかキョンスの言うことも唐突なのですがそれはさておき、テソプはここで、手にしていたワイングラスを置いて、キョンスの耳元にそっと、二言三言なにかをささやく。するときょとんとして黙って聞いていたキョンスが、しだいに感に堪えたような、満ち足りたような、すごく幸せそうな表情になるのですよ。ここで、テソプが何をささやいたのか。あえて音を落としてあるので、視聴者には分からない。

第58話には、もともと、例の、教会でのKyung-Taeの愛の誓いのシーンが予定されていたそうです。となると、ここのワイングラスのシーンでテソプは「ぼくたちもふたりだけの式を挙げよう」とか、言ったのかもしれない。ですが収録後に、教会でのシーンはカットされることになった。そのせいで、辻褄を合わせるために、ここのシーンは音だけ落として放送したのかもしれない。

でもわたしは今のままでもいいと思います。テソプが何を言ってキョンスを感激させたのか、視聴者の想像にゆだねてしまうのが面白い。

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