歌わない時間

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まだ韓ドラの話

2014年04月16日 | 『美しき人生』
『美しき人生』最終話のお祖母さん(キム・ヨンリム)のせりふに、ヤン家のある土地の地名が出てきた。慕瑟浦[モスルポ]、というところだそうだ。チェジュ島の南西部である。チェジュ市内まで車で一時間、とのことだった。ところでチェジュ島というのは大きな島である。『ブリタニカ』によれば1770平方キロ。沖縄本島よりも大きい。佐渡島の二倍強である。なお香川県全体の面積は1876.53平方キロ。うち小豆島が153.29平方キロだそうだから、チェジュ島は、香川県本土とだいたい同じくらいの広さということになるだろうか。

『美しき人生』では総じて俳優たちの演技がごく自然で、わざとらしさがなかった。手が込んでいるのか無造作なのかやや判断に苦しむが、ヤン家のシーンで、画面の端にちらっと家族の顔や手が映り込むことがよくあったが、そういうときも俳優の表情や手の動きに不自然がなかった。終盤で家族のために頑張りつづけた母ミンジェ(キム・ヘスク)が鬱の症状を示すところは、とくにリアルで、キム・ヘスクの演技はほんとに生々しい感じがして説得力あった。また細かいところであちこち笑わせてももらった(おもに「下の叔父さん」ビョンゴル(ユン・ダフン)の演技)。NHKの『馬医』や『トンイ』では、ときどき俳優の表情が不自然なことがあるけど、この『美しき人生』ではそんなことはなかった。

「上の叔父さん」ビョンジュン(キム・サンジュン)と結婚したアラ(チャン・ミヒ)が在日二世だったり、笛木優子がテソプに失恋する在日韓国人の役で出たりして、ふたりがときどき日本語でせりふを言うのも、日本人には好感もてた。ただチャン・ミヒの日本語はへたくそで在日韓国人の日本語とは思えず、また笛木優子が途中降板して後半まったく出番がなかったのも残念だった。

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