歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

リチャード・キャンベル死去

2011年06月18日 | 音楽について
フレットワークの創立時からのメンバーであるRichard Campbellが、今年の3月8日に亡くなったそうです。まだ55歳でしたって。キャンベルについてこれまでとくに意識して聴いたってことはないんですが、この人が加わっている『ラクリメ』は、名盤として評価が高い。わたしもこの『ラクリメ』はつよい説得力をそなえたすぐれた演奏だと思います。一つ一つの音にしっかり気持ちが入っている、と思った。それまではビオールの合奏ってなんだかザリザリした音が気に入らなくて、避けてたんですが、フレットワークの『ラクリメ』を聴いて、ビオールの音に初めて心打たれました。フレットワークでの仕事以外にも、キャンベルはたしかホグウッドやガーディナーに呼ばれていろんな録音に加わっていたはず。たとえばカークビーが歌ったパーセル歌曲集では、ホグウッドやルーリーとともにカークビーをサポートしています。

55歳は若すぎる。タリス・スコラーズのTessa Bonnerも若死にでしたけどねえ。どうか安らかに。