Arielのひとりごと

きょうは何が起きるかなぁ~

WSFの太陽

2007年10月19日 | SWIM

Dscf1094 きのうの夕方、友達からメールが届き、木原光知子さんの訃報を知りました。

もう10年位前、まだそんなに泳げない頃、水泳教室に通っていたのですが、
お隣のコースで泳いでいた女性が、すごくかわいいイルカのイラストのシリコンキャップをかぶっていたので、思わず、それどこで買ったのですか?と聞くと、ウーマンズスイミングフェスティバル(以後WSF)という女性だけの水泳大会に出ると参加賞でもらえるとのこと。どうすればその大会に出られるのか調べたところ、まず、日本マスターズ水泳協会に登録しなければいけませんでした。
それから毎年登録し、その女性だけの水泳大会に参加するようになりました。
その大会実行委員長が木原光知子さんだったのです。
開会式では毎年とても楽しい挨拶をしていました。
スポンサー集めもかなり大変だったのでしょう。各企業に名前を言いますから…と約束をしてきたので、ここで言わせてくださいと、会社名を次々読み上げた年もありました。
君が代斉唱には、有名な歌手の方々が独唱してくださったり、
リレーのスターターには毎年芸能人の方が来てくださり、吉永小百合さんや、私の好きな萬田久子さんが来た年もありました。
また選手としても多くの芸能人がさりげなく参加していて、
中尾ミエさん、森川由加里さん、倍賞千恵子さん等にお目にかかることもできました。
そして自らレースにも出場。自分が泳ぐ時は絶対ゴーグルをかけず、その潔さがほんとにかっこよかった…。
彼女が上がってくるとプールサイドにいる全国から集まった参加者が、待ってましたとばかりに、体に触ったり、サインや握手をねだっていましたが、嫌な顔ひとつせず、スタッフに遮られるまで、おしゃべりをしながら、延々と応じていた姿が目に焼き付いています。
とても明るい太陽のような女性でした。

昨年のWSFの時は偶然サブプールでレース前のアップをしていた時に、私の真後ろをミミさんが泳いでいて、壁側にくると、私にどうぞ!と言ってくださって、おー、木原光知子だぁ~と驚いたこともあります。
思わず、ミミさんに先を譲ったけれど…。
毎年出ているので、憧れだったWSF参加賞のイルカのキャップはどんどん溜まってしまい、封を開いていないのもあるくらいです。
また友達とHawaii島に行った時、夜、ご飯を食べに行った日本食レストランでも
ミミさんをお見かけして、年末にHawaiiに来てるんだぁー、さすがに芸能人だなぁ~なんて思ってました。

今年のWSFは奄美大島の大会と重なり、参加できなかったけれど、その時の元気な映像が昨晩のニュースで映っていました。北島康介選手がゲストに来ていたので、インタビューしているところでした。
そのニュースを見た後、亡くなったのは本当に現実なんだ…と思うと、悲しくて悲しくて、涙がぽろぽろこぼれました。
ほんとうに彼女のいないWSFは太陽が消えたようです。

密葬とのことですが、もし大きな葬祭場で、もう一度葬儀が行われた際には、行こうと思っています。
ミミさん、あなたに勇気づけられた私達は泳ぎ続けます、これからもずっと!