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Arielのひとりごと

きょうは何が起きるかなぁ~

11日目 ゾンカ~キロン

2018年10月12日 | チベット

9/21(金)、朝起きてカーテンを開けると雨が降っていました。
雨かぁ・・・。
きょうはホテル前から10時スタートでした。
しかしこの雨で11時に変更となり、朝食後、街をブラブラすることに。

中国では「百貨超市」はスーパーマーケット。
朝からやっていたこちらのスーパー。

食料品はないようで、プラスチック製品が並んでいます。
ホテル前のお店。

物入れがカラフルでワタス好みだわ。
きょうもお牛御一行様が道路を闊歩しています。

ホテルの1Fは小さなスーパーが併設されていて、母への定番土産、蜂蜜を購入。
1時間遅らせた甲斐があり、出発時には雨が上がりました。
気分も上昇し、さあスタート!

あらら、さっき街中で見た御一行様がこんなところまで進んでいました。

どこまで行くんだぁ~?
停車して見るダイナミックな風景。

目に焼き付けておきましょう。

おっちゃん3人衆もひと休み。

雨が上がってよかったぁー。

工事現場の脇に自転車を停めて、トイレ休憩。

もう隠れる場所がないっちゅーの。
こうしてみんなでサイクリングする日も明日が最後かぁ・・・。

たまに大きな岩が道路に落ちている箇所も。
落石注意ゾーンがちょいちょい出てきました。

土砂崩れのため、迂回を余儀なくされることも。

本日のランチ会場は、お寺の横にある建物の軒下にて。

ここに着く前に、上がっていた雨が降り出してきたのです。
カレー味のじゃがいもにナンのようなパン。

食後に悲しいお知らせが・・・。
ここでコックさんと緊急用車両のドライバーさんがラサに戻ることに。

万が一誰かを病院に搬送することになったらと、帯同してくれたドライバーさん。
前回ツアーでは1人体調を崩し、途中でHomがつきそいラサの病院に入院したそうな。
今回は何事もなく出番がありませんでしたが、それがなによりですね。
そして毎食おいしいご飯を作ってくれたコックさん。
ほんとうにありがとうございました。

彼らは私達が発ってもすぐに出発しないでくださいと。
チベットでは縁起が悪いそうで、5分くらい待ち、再スタート。
標高が下がってくると、山々に緑が増えてきました。

さっきまで岩肌だったのに。
そして徐々に街並みが出てきましたよ。

ヒマラヤを下り続けて、国境の街キロンへ。

ホテルに到着~!

雨に降られたので背中まではねが上がり、前を行く自転車から浴びた飛沫で顔はソバカスだらけに。
自転車もドロドロです。
お部屋はこんな感じ。

わぉ、ウォーターサーバー付きだぁ~。

チベット最後のお宿でしたが、結局どこに泊っても電気ポットがありました。

ウォーターサーバーからお湯も出るのにね。
さあ、泥まみれのレインウエア、ウエストバック、シューズ、ヘルメット、何から何まで洗いましょう。
こんなんあったんで助かりました。

簡易物干しと化したポールハンガー。
自分も洗って、ようやく一段落。
夕食前にキロンの街へ。

お店の看板文字が中国語、チベット語、そしてネパール語と3種類に。

さすが国境の街です。
そしてネパールの雰囲気を醸し出す、なぁ~んちゃって登山用品。
ブランド名が刺繍してあれど、完全なバッタもんです。
右角はスーパーマーケット。

このどでかい野菜は?

Homが聞いたところ、かぼちゃだそうです。
こちらのにーちゃんはネパール人で国境を超えて働きに来ているそうな。
ネパールで買うより安いよ!と言われ、どでかい箱の洗濯洗剤を購入したHom。
7時にホテルロビーに集合して、街中のレストランへ。

看板にはおいしそうな写真が並んでいます。
標高2,800mまで下がってきたので、ここでアルコール解禁となりました。
やったぁー。チベットのラサビールで、

乾杯!

初日に広州で飲んだ以来でしたが、ラサビールは軽すぎておいちくない。
夕食はネパールと言えばのダルバート。

銀皿の上に小鉢のおかずが数種とご飯。
レストランの壁一面に描かれた風景は、ネパールのポカラから見たヒマラヤ山脈。

そしてこちらはチベット仏教の聖地カイラス山。

旅も終盤に入り、明日はいよいよネパールに入ります。
あー、終っちゃうなぁ・・・。


10日目 オールドティンリ~ゾンカ

2018年10月11日 | チベット

9/20(木)、ツアーも10日目に入りました。
辛かったラサでの高度順応でしたが、さすがに10日もいれば朝起きて頭痛がすることもなく、すこぶる快調。
ホテル前の道路から見えるヒマラヤの山々。

チョモランマもかろうじて見えています。

きのう夕暮れの中で見た、丘の上にあるお寺もはっきり。

きょうも朝焼けに染まるのは違う方向の山々。

きのうこのホテルで再会することができたM子さん。

彼女はワタス達と逆に、この後ロンブクへ向かいます。
お天気がいいので、チョモランマも素敵な姿を見せてくれることでしょう。
8時過ぎにホテル前から自転車で出発!
しばらくすると丹羽さんが停車し、一段低い田んぼの中へ。
ここで撮影タイムです。
丹羽さんがメンバー1人1人の走りを激写。
おー、チョモランマがバッチリ写っています。

Uターンして、逆コースでも走ります。

こちらもいいじゃないですかぁー。
最後は動画も撮りました。
以前は声でスタートの合図を出していたため、喉を痛めてしまったそうな。
だからトランシーバーを買ったんですよと丹羽さん。
さすが何度もこのツアーを経験しているだけありますね。
用意スタート!の声が了くんが持つもう1つのトランシーバーから聞こえ、映画監督のような丹羽さん。
了くんを先頭に全員で走りましたが、監督からダメ出しが・・・。
いっせーのせっ!で全員同時にペダルを踏みこむようにと。
何回か繰り返し、ようやくOKが出ました。
写真も撮影。

前から2番目を走っているのがワタスです。
写真・動画撮影のために時間を取ってくれた丹羽さんにはほんとうに感謝です。
一生の記念になるフォトサービスが無事終了した後は、自転車で更に進みます。
きょうも随所で遭遇、モー軍団。

脇からなんとかすり抜け通過。
途中で自転車をトラックに積み込み、バスに乗り換え。
またしても牛に道路を塞がれ、みんなで下車。

通り過ぎるのを待つ間に撮影。
動物が見えるとそこでも下車。
かなり遠くにいたこちらの3匹。

並んでこっち見てる!
ここらあたりで、チョモランマはこれで見納めですよと丹羽さん。
車内から振り返り、頭だけちょこんと見えているチョモランマにお別れです。
湖が近くなったところで自転車をトラックから降ろし、再び走ります。

それにしても連日いいお天気ですなぁー。
ターコイスブルーの湖が見えてきました。
広大な湖ペイク・ツォです。

そこが本日の昼食会場となりました。
満面の笑みで迎えてくれるコックさん。

きょうも彼の手料理が食べられる幸せ。
ピラフと鶏の唐揚げだぁー。

メンバーも大満足。

ここからサイクリングするメンバーとバス移動するメンバーに分かれました。
この後いよいよ世界の屋根、ヒマラヤ越えが待っているのです。
ワタスはもちろんバス移動。
ツアー最高齢の男性、レンタルバイクの女性と3人でバスに乗り、残りのメンバーを見送ります。

いってらっしゃい!
途中バスが停車し、走ってくるメンバーを迎えます。

颯爽と通り過ぎていくYさんと了くん。
丹羽さんとUさんがやってきました。

最高齢の男性はここから走ると自転車をトラックから降ろし、ヒマラヤ越え参戦。
ワタスは当然きょうも峠までバスで行きますよ・・・と思っていたんですよ。
ですがぁー、ここで丹羽さんから一緒に行きましょう!と恐怖のお誘いが。
ツアー名が「ヒマラヤ越え」ですからね、ここは超えましょうよ!と。
まさかそんなことを言われるとは!
えーーーーーと思いつつも、自転車を降ろしてくれるようトラックドライバーのウンドゥ・ラーに頼むワタス。
キーキーと悲しい音が出始めたレンタルバイクに跨り、なんでこんなことにと思いつつペダルを踏みこみます。
スタートしてしばらくはよかったんですよ。
平坦な道の後は緩やかな下りでしたから。
下りが終わったところ、そこが峠越えのスタート地点でした。

標高4,600mから5,236mのグンタン・ラ(峠)まで行くんですよね・・・。
上を見るのが怖いくらい、つづら折りの道が続いています。
峠の目印は見えていました。
ほら、あそこに見えていますよ!と丹羽さん。
見えているのもまたツライもんです。
先頭を丹羽さん、次にワタス、最高齢男性、Homと4人態勢でスタート。

上って行くうちに、右に曲がると追い風、左に曲がると向かい風になることが判明。
なので左に曲がるとテンションがぐっと下がってしまいます。
あー、何十回これを繰り返せば着くんだろう?
2つあるギアも一番軽い番号、1と1に入れて漕いでいますから進みが悪いのなんのって。
「上を向いて歩こう」でも歌いましょうと丹羽さん。
呼吸が荒く、途切れ途切れになりながら、それでも歌いましたよ。
水を飲みたい時は遠慮なく言ってくださいと丹羽さん。
ヒーヒー言いながら漕いでいるので、すぐに喉が渇きます。
何度も停車し、水分補給。
飲めばトイレに行きたくなり、道路の下にある隧道でトイレタイムまで設けてもらいました。
そのうちペットボトルの水が無くなってしまい、水を積んでいる後続のトラックを待ちます。
トラックがやってきたのでそばに行くと、何も言わずともウンドゥ・ラーがペットボトルを持って出てきてくれるという、この阿吽の呼吸。
少しでも身軽にした方がと、ウエストバックと自転車に付けたフロントバックは外し、トラックに預けました。
風除け役丹羽さんの後ろにできるだけくっついて走ります。

追い抜いていく乗用車や対向車のトラックが応援のためなのか、クラクションをブーブー鳴らします。
これが真横でやられるとほんとうに耳障りで、怒り出す最高齢男性。
そんな中、道路が大きく陥没しているところに出くわしました。
あらら、陥没していない脇の細いところを走らないと。
そこで上りのワタス達を優先し、待っていてくれた対向車がいました。
クラクションを鳴らすこともせず、優しい目で見守ってくれたトラックドライバーさんありがとう!
丹羽さんがフロントガラスにタルチョがかかっていたのでチベタンですよと。
もうこの時点で目頭が熱くなりました。
最後の方では「グンタンラ!グンタンラ!」と全員で峠の名前を連呼。

そしてついに峠が見えてきました。

先着しているメンバーが迎えてくれます。

あと少し、あと少し。

やったぁーーーーー!丹羽さんとハイタッチ。
涙がポロポロと溢れてきます。
峠まではバスで行きます!と宣言したワタスが自転車で上がってきたので、あれ?とメンバーは思ったことでしょう。
泣きながら出た一言が「やるつもりじゃなかったのにー。」ですよ。
苦楽を共にしたメンバーと記念の証拠写真。

苦楽の楽ってあったかな?
いやぁー、がんばりました。
ベテランサイクリストのYさんからは「きょうのMVPだね!」とお褒めの言葉をいただきました。
そんなグンタン・ラは、ソーラーパネルに風力発電機まで設置されていて、風情がないというか・・・。

タルチョとソーラーパネルちゅーのもねぇーとわんこも首をかしげていました。

さあここまでくれば、あとはもう下るだけ。
こんな道でも下りなら大歓迎ッス。

ヒマラヤ超えましょう!

下りはスイスイ。

大きなヤクを横目で見ながら走る~。

ついにヒマラヤを超え、あとはひたすらゾンカの街(標高4,100m)を目指します。

街の入口に着きました。

目抜き通りを通り、右折すると

本日のお宿がありました。

お部屋はこんな感じ。

ついにバスタブなしですかぁー。

夕食の準備をどこでしてるかというと、
なんとトラックの荷台がキッチンに早変わり。

いい笑顔です。
そして夕食会場は、ホテルフロント前のテーブルにて。

きょうはほんとーによく走りました。
想定外でしたが、ツアー名である「ヒマラヤ越え」をレンタルバイクでしちゃいましたし。
きょうが旅のクライマックスでしたね。
明日は標高がぐっと下がり、宿泊地は2,800m。
いよいよ国境の街に入ります。


9日目 ロンブク~オールドティンリ

2018年10月10日 | チベット

9/19(水)、チョモランマを見られた興奮で眠れぬ一夜が明けました。
7時過ぎにベットを出て屋上へ。
朝焼けのチョモランマ、見られるかなぁ~?

ちょっと早過ぎました。
ずっーーーーーと待っていたのにこれくらいしか赤くならず・・・。

ロッジから見ると手前の山がかぶってしまうのよ。
左隣の山の方が赤いぞぃ。

夕焼けも朝焼けも思ったほど日が当たりませんでした。
こんな田舎のロッジでも食堂ではWi-Fiが繋がりました。

ここまですべての宿泊先でWi-Fi接続でき、2年前と比べると随分と進化していますね。
朝食はきのうから帯同しているコックさん作。

お粥にトースト、玉子焼き、ピリ辛ザーサイ漬物。
ちりめん山椒は2袋持ってきたので、9日目でもまだ余裕。

パンがほんのり甘くて、おいしい!
今朝はロッジ前からサイクリング。

9時半にスタート!

しばらくすると丹羽さんが停車。
刈り取られた大麦畑の中にポツンと小屋が建っていました。

その中に入ってみることに。

小屋の中には水車で回る石臼がありました。
三角の袋に大麦を入れ、粉にするそうです。

チベットでは大麦で作るツァンパが主食ですからね。
みんなで見ていたら、畑の主であるお父さんが驚いてやってきました。
おらの水車小屋ん中入って、なにしてるだ!と思ったんでしょう。

丹羽さんがチベット語で訳を話すと安心した模様。
コミュニケーションが取れてよかった。
朝日に向かって再び走り出します。

上りはつらいぜ。

オート三輪の荷台に乗った子供達がタッチして!と手を伸ばしてきます。

タッチする了くんと、それを撮る丹羽さん。
きのうお昼を食べた食堂を通り過ぎ、村を出たところでバスとトラックが停まっていました。

ここで自転車をトラックに積みこみます。
きのうパン・ラ(標高5,200m)からサイクリングで下ったところをバス移動。
峠で自転車を降ろし、下りを走ります。
各自のペースで!と丹羽さん。
車に気を付け、カーブで停車しない等、諸注意を受け、それぞれスタート。

ベテランサイクリストのメンバーから曲がり方を教わり、徐々に慣れてきました。
下りはスイスイ。

途中にあった石碑でひと休み。

2文字目が薄いのですが「切村地質現景台」と刻まれているんでしょうか・・・。
後ろの山々に縦筋が入っています。
ヒマラヤの山々はインドに押されて隆起したと丹羽さん。
この縦筋もどれだけ大きな力でこうなったんでしょうねぇー。
下りきって、平坦な道に。
羊さん、ちょいと通らしとくれぃ~。

村の区切りであるゲートをくぐり、振り返ります。

きのうの朝通ったチェックポスト、珠穆朗玛峰国家公園のゲートに着きました。

ここで全員集合。
昨晩の宿泊地ロンブクは、今回のコースから入ったところにあるので、本線まで戻ってきました。

再スタートし、ひたすらこの道をまっすぐ進みます。

すぐにお昼休憩の場所に着き、横に入ります。

コックさんがさっそくお料理を運び、準備万端。

やったぁー、パスタだ!

お菓子のお昼ではまったくイマイチだったので、これはうれしいッス。
食べている最中、遠くの草原から誰かがこちらに向かって歩いてきます。
そしてワタス達のところにやってきましたよ。

子供連れのお母さん。
お鼻、チーンしましょ!
さっそく丹羽さんがチベット語で話しかけます。
遥か先に見える村に住んでいるそうで、デザートのりんごをプレゼント。
さっそくかぶりつくおねえちゃん。

こういう小さなふれあいも自転車の旅ならではですね!
食べたら、走る~~~~~。

途中でまったく動かない白い馬がいました。
本物なのかなぁ~?とHom。

きれいに沼に映っています。
ずっと見ていたらちゃんと動きました。
村に入るとすぐに先行するメンバーが停車していました。
ちょっと奥まったところが本日のお宿。

待っててくれて、よかった。
これじゃあ見逃すところでした。
お部屋はこんな感じ。

そしてトイレは許容範囲。

これくらいスペースがあれば余裕で跨げますからね。
部屋の前には洗濯紐がかかる広い物干し場がありました。
ここぞとばかりに大洗濯。
メンバーの洗濯物がひらひらと舞う中、井戸から水を汲むトラックドライバー ウンドゥ・ラー。

おそらく今夜の夕食の支度が始まっているのでしょう。
部屋に戻ると、トントンとノックの音。
出てみるとチベット人男性が立っていました。
流暢な日本語で、ワタシは〇〇さんのガイドでペンバと申します。
〇〇さんは12号室にいますと言うではありませんか!
友達のM子さんが同時期にチベットを訪れていていることは知っていました。
先行してチベットに着いたワタスが、出発前の彼女に連日ラサの天気などをメールでお知らせしていたんです。
私がラサを去ると、M子さんがラサに入りとここまですれ違い。
それがまさかの合流。こんなところで会えるとは!
思わず抱き合い、感動の再会っス。

彼女はガイドさんとマンツーマンで旅しているそうです。
夕食はホテルの食堂にて。
もちろんコックさんの手作り料理が並びます。
毎度毎度のおかず数種をご飯に乗せて、なんでも丼完成。

Homの膝に乗るにゃんこがじーっと見ています。

標高4,350mなのに、食欲旺盛だニャ。
食後は腹ごなしにメンバー全員で散歩に行くことに。
みんなの長~い影。

牛さん、こんばんは!

って、7時40分なのに、こんなに明るい。
北京時間なので、実質2時間マイナスですからね。
放牧していた牛達を戻すチベタンと寄り添っておしゃべりする丹羽さん。

帰る道がわかっているのか、ちゃんと右折し橋を渡るモー軍団。

川にもたくさんのタルチョがかかっています。

ワタス達もこの橋を渡って戻りましょう。

丘の上にあるお寺がひときわ目立つ夕暮れ。

ずいぶん来ましたねぇー。
川向こう、ずっとずっと先に見える白い建物がホテルです。

橋から30分ほど歩いて、戻ってきました。
今宵のお泊まりはこちらのLEOPARD GUEST HOUSE。

雪豹ですか・・・。
以前、北海道の旭川動物園で見たことがありますが、天然の雪豹を一目見たいもんですなぁー。
シャワーを浴びた後、濡れ髪でM子さんのお部屋におじゃまし、11時半頃までおしゃべり。
一緒に屋久島に行って以来、3年振りに会ったところがチベットというのもオツじゃないですか。
これもお互い旅好きだからこそですね。


8日目 ニューティンリ~ロンブク 後半戦

2018年10月09日 | チベット

車中から徐々に見えてきたチョモランマ。
ここらへんからサイクリングをスタートしましょう!と丹羽さん。

ここまで2回の峠越えをパスし、バスで移動してしまいましたが、今回はもちろん行きますよ!
だってチョモランマを見るために来たんですから。
よっしゃー、いっくでぃ~。

こんな景色の中走れるなんて、もー幸せっス。

チョモランマパワーに吸い寄せられるよう、進みます。

登れないのなら、せめて見るだけでもと思っていた山が目の前に・・・。
憧れのチョモランマですよー。
しかぁーし、やはり上りはキツく、1人蛇行運転するワタス。

距離が伸びても蛇行した方が直進するよりずっと楽なんです。
少しすると、世界一標高の高い寺「ロンブク寺」に着きました。

チョモランマが見えているうちに少しでも早く着いた方がいいという丹羽さんの判断で、ここで休むことなく進むことに。

するとその先にある緑色のコンテナから公安警察が出てきて、パスポートの提示を求められました。
なんとコンテナがチェックポストなのでした。
これまで入境許可証だけ見せれば、各人のパスポート提示の必要はなかったのに・・・。
1人暇そうにしていたところに珍しく自転車軍団がやってきたもんだから、見せろってか。
ツアーだからこそ、撮ってもらえる貴重な画像。

丹羽さん、ありがとう!

もうポスターにしたいくらい。

こんな写真、なかなか撮れないッスよ。
何度もヒマラヤ越えツアーで訪れている丹羽さんだからこそ、撮影ポイントを熟知しているんですね。

ラストのストレートでは向かい風に泣かされ、丹羽さんが風除けになってくれました。

離れないよう、なんとか真後ろをキープ。
がんばれ、がんばれ、もう少しだからとチョモランマが応援してくれているよう。
そしてようやく憧れのベースキャンプに到着です。

左右にはお茶を飲める店や土産物店のテントがずらりと並んでいます。
その中を歩いて奥まで行くと、たくさんのタルチョがなびていました。
雲が流れる中、山頂はしっかり見えています。

ついに来ました!
ここからバスに乗り換え、登山隊がいる本来のBCまで行こうという計画でしたが、諸事情で行けないことに。残念・・・。
タルチョの先にあるBCの石碑まで歩き、最大限チョモランマに近づきました。

もはやここまで・・・。
もうこれだけ近づければ本望です。
ほんと来てよかったぁ~。
ラサ空港に着いた時、ギャルツェンが歓迎の意味を込めてかけてくれた白いカタをタルチョの間に結び付けました。

絶対ここで結ぼうと決めていたんです。
チョモランマ、ありがとう!
ネパール側から見たことはないのですが、中国側から見た方が手前に山がなく、とても大きく見えると思います。
北壁もよく見えますね。
さあそろそろ・・・と丹羽さん。
今来た道を滑るように下っていると、カランカランと音が聞こえてきました。
なんの音?と近づいていくと、石積みで囲まれた中に鐘がありました。

それが風で揺られ鳴っていたのです。
行きに素通りした、ロンブク寺で小休止。

お寺を拝観することに。

門の前には羊さん。

赤い壁の色はポタラ宮と同じ色ですね。

中では数名の僧侶がお経を読んでいました。

前に進みメンバー2人ずつお参り。
丹羽さんが五体投地のやり方を教えてくれたので、やってみることにしました。
胸の前、おでこの前、頭の上と3度合掌した後に、そのまま体全体を床に付けます。
そして起き上がり、再び3度合掌。
初めての五体投地を標高5,000mのお寺で経験しました。
了くんはこの祭壇に白いカタを奉納していました。
インドから招かれたチベット密教の始祖、グル・リンポチェの仏像。

リンポチェとは高僧の意味だそうです。
チベタンは農閑期に巡礼に出かけ、稼いだお金をお布施にするそうで、どこのお寺にもたくさんのお札が仏像の前に並んでいます。
中には100元札(約1,666円)もあり、それをわざわざ高僧の写真の額縁に挟むチベット人ガイド ギャルツェン。
意味はないそうですが、自分のお賽銭じゃないのに・・・。
お寺でも国旗の掲揚は義務付けられているようで、こんなところにもハタハタと。

うーん、チベット国旗があったというのに、見るたびに悲しい気持ちになってしまう。
ロンブク寺の向かいにあるロッジの食堂で、一息入れましょう。

左側に見える緑色のコンテナが行きにパスポートを提示したチェックポストです。
中に入ると、そこそこお客さんがいました。

こちらに宿泊することもできます。
壁には"WEL COME TO MT.JOMOLANGMA"。

ほんと来ちゃいましたよ~。
ここでも人差し指を差し込み、パルスオキシメーター測定。
誰かさん、めちゃ数値低いッス。

でもね、何回か深呼吸するとすぐに90台に上がります。
温かいお茶を飲み、たっぷり水分補給した後は、バスに乗りお宿へ。

ワタスのお部屋はこんな階段を上がった2階。

お部屋はこちら。

田舎のロッジですが、ここでも電気ポットはありました。
そして電源も確保され、カメラのバッテリーとスマホの充電もバッチリ。
トイレは共同で、ツアー中、唯一シャワーがありませんでした。
しかし洗面所ではお湯が出て、顔を洗う時など助かりました。

この日の夕食から、コックさんが合流。
ワタス達のご飯を毎食作ってくれることに。
7時半からの夕食は、ロッジの食堂にて。
壁にはこんな楽器がかかっていました。

看板にゃんこもすっかりメンバーの仲間入り。

おかずが並んだビュッフェスタイル。

いままで食べてきた中華料理と比べても、まったく遜色ない美味しいさがうれしい!

スイカも出てきましたが、嫌いなのよ~。

もしかしてこれってラツェの街に入るゲートで丹羽さんが買ったものかしらん?
食後は夕焼けに染まるチョモランマを見ましょうと屋上へ。

パラボラアンテナを固定しているものが笑っちゃいました。

これは牛とヤクの雑種であるゾですかねぇ~?
ワタス達のロッジでは部屋数が足りず、男性メンバーは向かいにあるこのロッジに宿泊。

右側は家畜の住まい。
こんな風にお母さんが乳搾りしていたり。

街灯の電力は、太陽光発電という画期的なシステム。

ソーラーパネルは、田舎道の街道をバスで走っている時でも見られました。
結局日が沈むのはチョモランマ方面ではなく、反対の方向から。

なぁ~んだ、夕陽に染まるチョモランマは見られないのね。

まあ雲がかかっていて、よく見えませんでしたし・・・。
それでもあれだけ近づいたチョモランマは強烈に目に焼き付き、興奮のあまり寝付けず。
眠れぬ夜を過ごしました。
そんな時は、羊が1匹、羊が2匹、羊が3匹、羊が4匹、羊が5匹・・・と数えていたら、
わぉ、羊が100匹なっちゃった!


8日目 ニューティンリ~ロンブク 前半戦

2018年10月08日 | チベット

9/18(火)、きょうはいよいよ憧れのエベレストBCへ。
まずはバスでパン・ラ(峠)に向かいます。
今朝もすぐにチェックポストが出てきました。
こちらは撮影OKだそうで、みんなで下車。
珠穆朗玛峰国家公園のゲート。

珠穆朗玛峰はチョモランマの漢字表記です。
NATIONAL TOURIST ATTRACTIONの石碑。

Aが4つも付いています。
なんたってこの先には世界一高い山がありますからね。
トラックドライバー ウンドゥ・ラーの髭を抜く、バスドライバーのテンジン・ラー。

テンジン・ラーは自分の髭もよく抜いていて、痛くないのかなぁ~?
再びバスに乗り、つづら折りの坂を上がって行きます。
タルチョ(祈祷旗)をくぐると、

パン・ラ(標高5,200m)に着きました。


石碑があり、山の形と標高が刻まれています。

8844.43mとなぜか小数点第二位まで表記。細かい!
みなさぁ~ん、あれが世界一高い山チョモランマです。
よくわからないって?
これですよ。ジャーン!

きのうはよくわかりませんでしたが、きょうははっきりその姿を見せてくれました。
チョモランマの左隣はローツェ。
標高8,516m、世界で4番目に高い山です。
夢に見たチョモランマのてっぺんをつまむ~。

自転車ガイドの丹羽さんがシガツェで買ったタルチョをかけるドライバーさん。

ここからサイクリングスタートです。

下り始めた途端、すぐにもう1つの展望台がありました。

もちろん立ち寄ります。

定番の宝石売りにーちゃんもいましたが、しつこくなくてよかった。
再び自転車に乗り、タルチョの下をくぐります。

大きな声で「キキソソラーゲロ!」。
2年前に訪れた時、丹羽さんがタルチョの下を通る時、必ずこの言葉を叫んでいました。
チベット語で「神は勝つ」という意味だそうです。
くねくねの道を下っていきますよ~。

写真を見て初めて知る後ろの風景。

こんなところを下っていたんですねぇー。

雲の隙間からちょこんと頭を出しているのがチョモランマ。
カーブを曲がれば山頂が平らなチョ・オユーが目の前に。

標高8,201 m、世界第6位の山です。
あまりに素敵過ぎて、一気に下ってはもったいない。

展望のいいところで、思わず見とれるメンバー。
刻々と変化するチョモランマ。

さっきは山頂より下にあった雲が上がってきました。
下っている途中に大きな村がありました。

自転車を運ぶトラックも先行していきます。
下りが終わり、平坦な道を走っていると、ところどころに廃墟跡が。

昔はお寺だったのでは?と丹羽さん。
村に入ったところで、ランチタイム。

こちらに入店。

お昼時でやや混んでいましたが、丸テーブルが空いていてよかった。

本日のランチはチベットのうどん「トゥクパ」。

ヤク肉入りッス。
うどんと言うより、太いそうめんですな。
あっさりしたスープが美味しかったです。
ここから更に先へ進み、バスが停車したところには、

何度も見たいチョモランマ。

ツァンパの素、大麦が刈り取られた向こうに、Top of the world が!

次に停まったところは、本日のお宿。

予約せずにいきなり訪れて泊まらせてと言ったら、ロッジのお母さんがラサから連絡があり、お客が来るかもしれないからとスマホをいじりながら渋っているとのこと。
いやぁー、こんな田舎でもスマホですか・・・。
なかなか決まらず、ご近所さんと国際交流。

白い巻貝をカットしたブレスレットをしている女性がいました。

すごーく嵩張るし、邪魔になると思うんだけどなぁー。
こんなところにもタルチョが!

ハンドルの間にかわいいミニタルチョが張られたオート三輪。
街中でよく走っているこのオート三輪やオートバイ。

チベットではガソリンではなく、電気なのです。
排気ガスもなく、静かなところがいいですねぇー。
30分くらい待ったでしょうか・・・。
ようやく泊まれることに。
それなら荷物を部屋まで入れちゃいましょと、急いで部屋割り発表。
これからエベレストのベースキャンプまで行くのですが、帰ってきたら、やっぱり・・・なんて言われたら困るということで、みんなでスーツケースをそれぞれの部屋まで運びました。
ロッジの屋上から見えるチョモランマ。

これからもっともっと近付きますよ~~~~~。
それではバスに乗り、いざ参りましょう!