12(土)は、シネマ歌舞伎を観に東銀座の東劇へ。
スポーツクラブの友達Nさんは、毎月歌舞伎座に通うほどの歌舞伎好き。
シネマ歌舞伎「身替座禅」を観に行きませんか?と誘われた。
来月、国立劇場の歌舞伎鑑賞教室は「身替座禅」がかかる。
また来月も観に行こうかなぁーと思っていたが、シネマ歌舞伎は中村勘三郎、坂東三津五郎が演じている。
それならやっぱり映画だぁ!と2人で10:30の回を鑑賞。
昨年歌舞伎座でかけられた「蜘蛛の拍子舞」と「身替座禅」の2本立て。
まずは「蜘蛛の拍子舞」
白拍子妻菊と女郎蜘蛛の精の2役が玉三郎。
美しい妻菊がその正体を現し、黒い隈取りの上、口の中まで真っ黒にし、次から次に千筋の糸を投げる様は、これが先程まで妖艶に踊っていた玉三郎と同一人物?と思わせるほどの変化だった。
妻菊の踊りは太極拳を思わせるような流れの手の運びで、女郎蜘蛛の精は男性のような荒々しさがあった。
10分の休憩後、「身替座禅」が始まった。
あらすじは…
大名の山蔭右京(中村勘三郎)は奥方の玉の井(坂東三津五郎)に隠れて恋人の花子に逢いに行くために、屋敷にある持仏堂に籠り座禅の行をすると嘘をつく。
右京は太郎冠者(市川染五郎)を呼び、自らの身替りとして衾(現代でいう掛け布団)を被せ、急いで花子のもとへ向かう。
だが夫を心配した玉の井が持仏堂に見舞いにやって来る。
驚いた太郎冠者は衾に隠れ無言のままやりすごそうとするのだが、せめてお顔だけでも見せて欲しいと衾を剥ぎ取られてしまう。
怒った玉の井は右京を懲らしめるために、太郎冠者の代わりに衾を被り右京の帰りを待つ。
夜も更けた頃、何も知らずに千鳥足で帰ってきた右京は、花子との逢瀬の様子を巧みな踊りで語ってみせる…。
あれやこれや理由をつけるも全て奥方に却下され、ようやく1日だけの座禅ならと承諾をもらった時の、勘三郎さんのうれしそうな顔。
そして奥方にバレた途端、すぐに白状してしまう頼りにならない染五郎さんの太郎冠者。
やたら顔のでかい、お世辞にも美しいとは言えない三津五郎さんの奥方玉の井。
内容が内容だけに随所で客席からクスクス笑い声が起き、観ていてとても楽しかった。
前夜の「鳴神」もよかったけれど、「身替座禅」もいいなぁー。
なんだかんだとここ2週間で、歌舞伎を3回も観てるわ。
東劇を後にして、2人でスポーツクラブへ。
14:00~ジャズダンス60に出て、お風呂へ。
一度帰宅し、第6回「ワザオギ落語会」を見に、今度は国立演芸場に向かう。
昨年も入口で大入り袋をいただいたのだが、今年もチケット完売で、また大入り袋(50円在中)が出た。 ●「鈴ヶ森」 春風亭 一之輔
●「怪談はなしベタ」 春風亭 百栄
●「船徳」 桃月庵 白酒
仲入り
●「蛇含草」 三遊亭 兼好
●「はらぺこ奇談」 三遊亭 白鳥
前座もなしにいきなりの登場、これが二度目の一之輔さん。
マクラがやたらおもしろかった。
楽しみにしていた演目は、数年前に聞いた一度目と同じ演目「鈴ヶ森」。
やっぱりよかったな。
百栄師匠は新作だったが、なんだかイマイチ。
白酒師匠は私の本日MVP!
若旦那の下手な船の漕ぎ方がうまかったぁ~。
あれじゃあ、パントマイムもきっと上手かも…。
仲入り後、座布団が何故かピンクに。
兼好師匠はよく伸びたお餅の食べ方がほんとにおいしそうだった。
そしてトリは、ハチャメチャな白鳥師匠。
ピンクに替わった座布団を使い、暴れまわっていた。
この演目、過去に一度聞いたことがあるのだが、その時は長い緋毛氈のような布地を使ったような記憶がある。
この落語会、必ずDVDになるので、何が起きたのか知りたい人はぜひDVDで見てくださいな。
あっちこっちに、本日もお疲れ様でした!