

上2つの写真を並べて見てみたいと思い記載したのだが、上が「シマクロサギ」で下が「クロサギ」となるようだ。
写真で見てもかなり違いが難しい部類だが、最近、WEB魚図鑑のBBS上で話題に上がっていて、何気なく読んでいたら、私が写した写真の事だった。上の写真が「クロサギ」で登録されているが、違うんじゃないか?という内容だ。
そして宮崎大学の研究者の泉氏が、わざわざ第一人者である岩槻教授(宮崎大学)に尋ねてくれたようで、結果「シマクロサギ」と同定され、図鑑上も修正して頂いている。さらにはこの魚は宮崎の発見だと最北限だと言う話しで、何気なく釣れた魚がそんな話題になるのが面白い。
魚の詳細は別途話題にしたいが、クロサギ科の魚達は、割と足元というか、どこでも釣れるんだけど、その認知具合は最低で、変な、チヌみたいな魚が釣れたというぐらいに意識されている。絶対量が少ないと思われるので釣れる数も少ないし、ましてや食料資源ということにもならず名前すら覚えられない魚類である。
しかし、クロサギの仲間達は、実はかなり美味しい。あまり大きくないけど持ち帰って食べるべき魚の1つだ。

ちなみに私が初めてこの種に出会ったのは上の写真の魚で「セダカダイミョウサギ」と言う。これも最近まで「ダイミョウサギ」と思っていたのだが、いつしかWEB魚図鑑上では「セダカ・・・」となっていた。宮崎の魚類を研究している宮崎大学の調査結果では、ダイミョウサギの南限が高知ぐらいで、それから南方はセダカダイミョウサギらしい。しかしこれも写真で見比べてもかなり難しい。

そして最後の写真が昨年の串間のオフ会で私が釣った「ヤマトイトヒキサギ」だ。これは以前から釣りたかった魚で、宮崎だと河口の何処にでも分布している感じだけど、先に書いた通りで絶対量が少ないと思われる。そしてこれも「イトヒキサギ」の違いがあるのだが、正直違いが現在判ってない。「ヤマト・・・」は2002年に名が付いたばかりのかなり新しい種で、それまではイトヒキサギと認識されていたようだが、正直魚の同定というのは、鰭数・形状でも区別が難しいものもままあり、遺伝子レベルまで落ちるケースもある。
写真で区別するのは相当難しいんだが、あえてWEB魚図鑑ではそれに挑戦していて、若い研究者も交じり、BBSで議論しながら日々精進している。
今から、この部類をネット上ではあるが調べて見たいと思っている。
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サギ類はなかなか鑑別が困難ですね。標本図鑑だけでは限界を感じます。ところで我がサンマリーナでよく見るサギはヤマト~だそうです(岩槻教授より)。
単なる’ヒカリモノ’として片付けていた私は、最近益々はまってくる感じがしてきました。
魚の話題はブログだとほとんど反応頂けないのですが、コメント頂きありがたいです。
正直、普通ならこの魚の違いを区別するどころか、興味に刷り込まれる方が少ないと思います。
岩槻教授はこの部類の第一人者だと思われますが、宮崎ならではなんでしょうね。割と見れる環境なんだと思います。ヤマト~は昔から釣りたいと思っていて、オフの際に初めて釣れて嬉しかったです。
そんな事も含め、楽しかったですね!
この素人の目にはよく分かりませんが、細かく見ないと同定不明の個体も出てきそうですね。標本が無いと権威、岩槻先生も答えにくい個体もあるのでは?と考えます。
もともと写真で魚を同定するのは、かなり難しいとされてますのでWEB魚図鑑も限界はあると思うのですが、魚を並べるからこそ判る違いもあると思います。
当然、判断に苦しむものもあると思いますが、私としては、誰でも参加できるあの雰囲気が良いと思ってまして、杓子定規な方向性は好ましくないのですが、いろんな議論がぶつかるのは良い事なのかも知れません。でも・・私は参加できそうにありません。(知識不足)