aquamarine lab

アートネタなど日々のあれこれ

近くへの遠回り

2018-06-29 23:59:52 | 美術
スパイラルガーデンで「近くへの遠回り」を見てきました(この展示は既に終了しています)。

キューバ・ハバナ市のウィフレド・ラム現代美術センターで「距離」をテーマに開催された展覧会を再構成した展示です。日本人7人とキューバ人4名の作品が展示されていました。

会場に入るとすぐに、何やらカラフルな布切れの山が。レニエール・レイバ・ノボの作品です。田代一倫の「東京」は、警備員の仕事の道中に市井の人々を撮影した写真。最近の写真なのになぜか昭和の気配が漂います。場所柄でしょうか。高嶺格の「歓迎されざる者」はカラフルなTシャツがたくさん。キューバから海を渡って海を目指す人々にまつわる作品なのだとか。持田敦子の作品はスパイラルの吹き抜け空間に伸びる階段状の作品です。せっかくなので登ってみましたが、不安定な階段なのでこちらも何だか不安な気分に・・・。レアンドロ・フェレルのモノクロの写真や映像作品はノスタルジックかつスタイリッシュ。岩崎貴宏や毛利悠子のゆるめな作品になごみ・・・。ミヤギフトシの「ロマン派の作品」は映像作品ですが、夜景の映像が綺麗で思わず見入ってしまいました。

というわけで、ひさびさに現代アートを見たな、という感じの展示でした。何か独特の空気感・・・日本からは遠い国なのだけれど、どこか相通じるものがある、という気配はありました。「近くへの遠回り」ってこういうことなんですかね・・・。

さてスパイラルといえばスパイラルカフェ、ということで、ひさびさにカフェにも行ってきました。お目当てだったスフレパンケーキは残念ながら売り切れでしたが、いちじくのシフォンケーキとロイヤルミルクティーをいただいてきました。どちらも美味。ロイヤルミルクティはなかなかに画期的で、ビールジョッキのような縦長なグラスに上半分はメレンゲのような泡が。さすがにビールのようにく~っとは飲めないですが、それでも至福の時でした。
コメント
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