一般に
『心のこもったプレゼント』
とか
『皆に見守られた誕生会』
とか
人は言います
◇
このたび
思いもかけず
それサプライズ
だったんです
◇
◇
普通の
お礼として
言う決まり文句の
『心のこもった』
でなく
◇
その
誕生会
して頂いて
◇
実際に
何かが通じる事があるのだと
体験しました
◇
なにかですね
『ホオズキの枯れた色の殻の
虫かごが
通り抜けたみたい』
◇
あ
へんな事をいいますなあ
我ながら
◇
言わなきゃ
よかった
◇
動揺しているんだ
◇
◇
もう
来年の誕生日が来ても
これから
何回の同じ日がきても
受け入れられる
大丈夫だ
◇
この年になると
誕生日って
単に年を取る
ダメージが重なるだけ
ですが
◇
こんな日を
作ってもらえたなら
もう大丈夫だ
◇
大概の
自分の実状は受け入れられます
そんな気がする
◇
アンパンマンの
言っていたのは
これか
◇
どうだか
◇
◇
◇
でもな
これこういうの
一回
何かを祝ってもらう
と言う事を
失わないと
感じないかもな
◇
祝ってくれる人が
誰もいない状態
◇
一回
そこに落ちると
ありがたさが
身に沁みる
◇
普通
当たり前の様に
毎年
祝ってもらっていると
つい馴れてしまって
マヒして
しまっていて
誰だって
◇
◇
どうだろう
でも
そういう
習慣になってしまった毎年の中にも
大きな出来事のあった年には
やっぱり
家族の
大きな感慨は
あるのでしょう
◇
私は
有り難かった
今回
◇
もう
数年、実状は
ひどくひどく
変わって行っても
受け入れられる
今日
虫かごに鈴虫いっぴき
入って
胸を通り抜けた
気がするんだよ
◇
◇
サプライズ
『本を渡したいから』と
『約束してた
本をお渡ししたいから』
と
御夫妻
奥様
言ってくださって
◇
おどかして
下さった
◇
そういう
事だったんだ
◇
にんげん
長く生きてみるもんです
◇
◇
約束は
守ってくれる
人がいる
◇
◇
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