きょう
村の神社の大祭で
弁当係をやっていましたら
仕出屋の
じいさんが配達に来て
5個ひとくくりに
した弁当を
地面に
落っことした!
◇
それで
やり直して来るから
時間をどれだけ
もらえるか
と言うので
いま責任者が
式典の最中で
聞かなきゃ
分らない
と私が
言いましたら
じいさんは
いいですいいです
15分か20分で
かならず
来ます
と言って
帰ったから
私は
それでもう
事は済んだ
と思っていましたら
直後
バッゴーン!☆☆
と盛大な
音がして
じいさんは
大石に
衝突したのでした!
◇
ああ
あせってたからなあ
と同僚が
言いました
◇
責めている
感じはなかったです
あんな事してりゃ
いくらやっても
儲からない
とも
言いました
◇
あれは
大石の方がわるい
だそうです
◇
神社の大きい門の脇に
ちょうど
クルマ一台分ぐらいの
空きスペースがあって
あるように
見えて
そこで
方向転換して
全力で帰って
弁当やり直すのに
いかにも丁度よい
◇
そう見える
場所なんです
◇
あれはじいさん
わるくない
と言ってました
大石の
背が低いから
その方が
わるいと
◇
わたしは
おお音が響いた瞬間
相手のクルマは!?
と思いました
だってだから
相手のクルマじゃ
なかっただけで
だいぶ救われた
と思ったですが
でも
相手が
クルマなら
背の高さがあるから
バックする
じいさん車から
見えますよね
◇
そうじゃなかった
ところが
不運だった
◇
見えない
ところに
大石が
あるなんて
ちょうど
方向転換のための
スペースに
ぴったり
に見えるなんて
◇◇◇
◇
弁当は
その後
私が係の場所に
いないときに
届きました
じいさん
泣いてたか
は分らないです
◇
そのご
おたまが
届いてなく
気の毒だが
確認の電話をしましたら
ただいま留守にしております
のメッシージ
状態でした
◇
同僚と
クルマ修理に
行ったのかなあ
と話ました
◇
おたまは
同僚が
自宅まで取りに
行ってきました
◇
なんだか
それから
時間が経ってから
直売所に
野菜を出しに行って
駐車場で
ぶつけて
保険を使って
払った
自分を
思い出しました
◇
なんか
スケールちいさく
崖から
落ちて
いますよねえ
ワタクシと
あのじいさん
◇