自宅からワイナリーまで電車を通す/ヴィラデストへの道

はるかに仰ぎ見る丘の上のワイナリーに心の中で鉄道敷設をする話

暗い夜、両手鍋をシチューを一杯にして持って泣きながら歩いてる女性の姿が見えるんだ30年

2016-02-21 02:00:33 | レイン





両手鍋だから

両手で
持っている



真っ暗な中



40年?

よく分からない



泣いているんだ



でも
鍋はこぼさない様に

しっかり
持っていて





その姿が

見えるけど

近づけない



近づいては
いけないと





鍋を
渡すのがあんただったら

もう
30年前に

40年前に

どこかに
置いていると





その時

後ろから

私の腕を
押さえる人がいて



神様は

その様子を愛でて

かならず
だれかをよこすから

大丈夫だよ






見れば
なじみの年長者である

うーん

暗がりで見れば

イエスに
似ていなくもないなあ





『そうですか』

 と言って

 歩を止める





でもなあ

イエス様に
似た人よ

40年て

長くないですか



長いですよね



いつ
救けはくるの?

もうすぐ?

もう来てる?



それなら良いが





知り人のイエスに

ずるずる
引きずられながら

帰る



自分の二本の足の
跡がつく



知りひとのイエスよ

大変ちからが強い
あなた

無限の体力だな





遠く

彼女の後ろに

オレンジの色の

ヘッドライトが見える



あれかな?

あれだとよいね



神様は言う

お前は

さあ来い

さ来い



お前は見なくて良い





オレンジ色の

光は
やや後ろで

停まったようだった



あっ

あれかな

トラックだね

どこの会社かな

メデセデス?



さ来いってば!

なんだなんだ
いいとこなのに



映画で言えば
肝心なさ

ばめん…



剛力神様で

私は
角を

曲がってしまいました





これにて
お仕舞い






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