【続き】
東篭ノ登山への登山を終えて、次は池の平湿原の散策・周遊だ。
2006年6月に、ここに来たときは東篭ノ登山には登ったが、池の平湿原はスキップした。ちらっと見て、かなり干上がった湿原だな、見る価値なしと判断したのを覚えている(笑)。今は、もうそんな決めつけはしない。
▲ 池の平湿原へ行こう。
ちなみに、先に見える非舗装の林道が湯ノ丸高峰林道だ。帰りはこの林道を通って高峰高原へ回るつもりだ。
▲ 池の平湿原の案内板
現在地 ⇒ 三方ヶ峰 ⇒ 見晴台 ⇒ 雲上の丘 ⇒ 現在地
で周る予定だ。
結論から言うと、三方ヶ峰まではほぼ平坦。三方ヶ峰から右回りでの迂回路はアップダウンがある。花だけを楽しみたい方は、三方ヶ峰までのピストンで十分で、誰でも行ける。
▲ では、いざ湿原へ。10:40AM
▲ ワレモコウ(吾亦紅)
▲ 誰でも知っているニッコウキスゲ(禅庭花)
ニッコウキスゲは群生しているものだが、ここではパラパラと目に入っただけ。
▲ 白山風呂じゃなかったハクサンフウロ(白山風露)
有名だが、ここでは少ない。
▲ ノアザミ(野薊)
こんなに、背丈をまっすぐにして林立しているのは見たことがない。
▲ 調査中
▲ はい、再度マルバダケブキの(丸葉岳蕗)登場
頻出
▲ 上記マルバダケブキの開花前のつぼみ
なんか面妖な感じがこの時点でする。
▲ しかし、アゲハ蝶はこのマルバダケブキの花が好きなようで
ボクが近接しても、付いたり離れたりして熱心に密を吸っていた。
▲ ベンチのあるT字路に出ると
湿原が一気に広がった。
ガスでけぶっていて、晴れの景色でないのが残念だが、開放感あふれる湿原だ。
▲ このベンチに座って、景色を眺めながらボクも弁当を食べたいところだが
まだ十時台でお腹は空いていない。
次回は、ここでゆっくりしたいなあ。
▲ イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)
地表に這う。花びらをこすると、いい香りと書いているブログがあったけれど、厳密には花をこすってはイカンだろう(笑)。で、芳香チェック無し。
▲ 木道を進む
前方が三方ヶ峰。
▲ ツリガネニンジン(釣鐘人参)
ツリガネ(釣鐘)は分かるが、なんでニンジンなの? 赤くないじゃない。
ウイキによると、根の形が朝鮮人参に似ているからだと。知るか(笑)。で、確かめるために根をほじってみては・・絶対ダメです。
▲ カワラナデシコ(河原撫子)
▲ マツムシソウ(松虫草) 頻出
▲ アップすると
なんで、こんなキレイな花がマツムシ(スズムシ)なのか、当然の疑問をあなたは持たれるでしょう。お教えしよう。「スズムシが鳴くころに咲くから・・」チコちゃん的回答だよね(ウィキ)。
▲ ここは、湿原ていうか草原的だな、やっぱし。
これは、ススキ?
ではないと思うが。
▲ 鏡池
▲ アヤメ
アヤメはこれだけだった。
▲ ウメバチソウ(梅鉢草)
▲ オンタデ(御蓼)
頻出
▲ はい、ここでもウスユキソウがあちこちに
しかし、過去に礼文島と早池峰山でみたウスユキソウと、なんとなく違うので過去レポを見直してみた。
▲ レブンウスユキソウ
▲ ハヤチネウスユキソウ
みちのく早池峰山に登る~ハヤチネウスユキソウに出会う 2017.6.30
ウスユキソウ(薄雪草)は、白い花びらのように見えるのは実は葉で、葉の表面に白い綿毛が密集しているのを薄雪に見立てて命名されたようだ。しかし、池の平のウスユキソウには葉の上には白い綿毛は生えていないようだ。葉がツルツル。しかしどちらもウスユキソウ属だ。
▲ 三方ヶ峰 まで上ってきた。
フェンスが横にずっと張ってある。
フェンスの向こうに、コマクサの群生地になっている。
点々と青い草状のものが這っているスポットがコマクサ。しかしもう時期が過ぎたのか、コマクサの花を付けているのはわずかだった。
▲ コマクサ(駒草)
▲ コマクサ
他の植物が生育できないような砂礫地に生えるため、地上部からは想像できないような50~100cmほどの長い根を張っているそうだ。別名「高山植物の女王」はご存じの通り。ここのような2000mの低い山に生育するのは珍しいようだ。
三方ヶ峰から迂回して帰路につく。
▲ クガイソウ(九蓋草)
▲ 調査中
頻出。先のウスユキソウの蕾のようにも思うが、関係ないだろう。
▲ ホタルブクロ(蛍袋)
大型のユニークな形状をしているよね。
▲ 見晴岳 2095m
展望が素晴らしいとあるが、大きなアンテナ塔以外は、ガスで何も見えません。
▲ ヤマオダマキ(山苧環)
稀。
▲ 調査中
これのみ。
▲ 雲上の丘
ここまで来たら、あたりの山影がようやく見えてきた。
昼だし、コンビニおにぎりをほうばる。
▲ 向こうに見えるのが、午前中に登った東篭ノ登山。
ま、最後になって上った山ぐらい見えたからヨシとしよう。
▲ 池の平駐車場に戻ってきた。13:30PM
いつものように、珈琲を淹れて休憩。
この駐車場で車中泊できたらなあ。標高2000mだから涼しいだろうに。
休憩後、林道を走って高峰高原へ。非舗装道路だが、昔バスが通っていたというだけあって道幅は広くすれ違いができないところは、ほぼ無し。
▲ 高峰高原ホテルで立ち寄り湯を(こまくさの湯)。
本当は手前の高峰温泉で、風情のあるランプの湯に入りたかったが、コロナで予約人数がいっぱいで叶わず。
このホテルでの立ち寄り湯(800円)は、昨日に続いてだ。昨日は、1,2名の入浴客だったが、土曜の今日は5~6名入ってきた。入浴中の2名が浴槽内で会話を始めたので、上がり湯はカットして出た。ボクはコロナ意識が高いのだ(笑)。
入浴終了後、チェリーパークラインをそのまま下りて、佐久ICから高速に乗った。
▲ 一番手前のサービスエリア、横川SAで車中泊としよう。
横川SAは、比較的標高が高いはずだが、やはり暑め(笑)。それでもエアコンを回さずその夜は就寝できた。
翌日、トラブルなく自宅へ12時に帰着。
天気日を選んだつもりだったが、前日に曇天に変わってしまった。熱中症への耐性実験はできなかったが(オイオイ)、想像以上に花の多い山域を周れて良かった。あれなら、晴天の日に再度周ってもいいね。
よしっ、次は本格的に夏山に登ろうか。
今日は大阪は猛暑、自転車で走ってても汗が流れました、
プ-ルでひと泳ぎの後は眠たくてこれからお昼寝タイムです、
高嶺の花、うまいこと言いますね。たしかに高山植物は標高の高い山斜面で近づき難いスポットに、というイメージがありますが、池の平湿原は尾瀬なんかよりは、ずっとアクセスが簡単なところにまとまって咲いていて驚きました。
きょうは、猛暑の真っただ中という感じですよね。プールでひと泳ぎされたのですか。そしてお昼寝。いいですね。私も部屋に閉じこもっています。次は夏山へ、と書きましたが、こんなんで行けるのだろうかと不安になってます(笑)。