8月5日(日)
十勝岳の頂上に座り込んで、雲の切れ間のシャッターチャンスを待っていた時、隣の青いウェアの方と「ガスが晴れれば美瑛岳へも行きたいですよね」どちらともなく意見が一致してしまった。
青ウェアの方は、さらに隣の黄色いウェアの方に話を持ちかけた。黄色ウェアの方は何度か美瑛岳に行ったことがあると判明。「付いてきますから案内をお願いします」と青ウェアの方は頼み込んだ。三人とも前後で一緒に登ってきたから、お互いのペースが似ていることを知っていた。「いいですよ」と黄ウェアの方。
『ヤッタ!』 とボクは心の中で叫んだ。
三人ならいける。

▲ となれば出発だ。
黄ウェアを先頭に、青ウェア、ボクは降り出した。
ガスも幸い晴れてきた。
美瑛岳は標高2052m、十勝岳の2077mに次いで十勝岳連峰では2番目の高さ。
あいだの鞍部まで200mほど降りて、また200m登り戻す行程だ。

▲ 前方に少し見えるのは、美瑛岳?それとも鋸岳? 分からないが。

▲ 平坦な台地をどんどん行く黄ウェアさん。
ここは火星か(笑)。
こりゃ視界が無ければ、確かにコースを外すな。

▲ しばらくして振り返ってみると。
おおっ、十勝岳がくっきりとした姿で我々を見ている。
そもそも右稜線から上がって頂上、左稜線を半分まで下ってここに来たのだな。

▲ 前を向きなおして、目指すのはあの山、美瑛岳だ。
右から稜線を巻いて左の頂上に行く。
十勝・美瑛の二つの頂上のあいだのCTは2時間35分

▲ 前方に盛り上がった頂がある。
鋸岳(のこぎりだけ)だ。
あの右側を巻いて下りていく。

▲ その斜面は細かい砂みたいな火山礫で。
なぜこの斜面だけこんなにビロードみたいにキレイなんだろう。

▲ また振り返ってみると、違った光景が。
十勝岳が少しのぞく、丘状のところを歩いてきたのだな。あれが平ケ岳になるのか。
それにしても、あのシマシマは。

▲ 鋸岳を回りこんで、外輪山状になった美瑛岳を目指す。

▲ 振り返れば、鋸岳が。
鋸岳をアップすれば

▲ 岩層みたいなものが平行に何重にも。
成り立ちの理由がなんかあるんだろうな。
花たち




▲ 振り返って、再び鋸岳。
あそこからも、だいぶ来たな。

▲ 前方に美瑛岳。
その下部は、激しく切れ落ちていて

▲ 谷を造っている。
この谷はずっと下へ続き、のちほど下山時にポンピ沢を渡ることになる。

▲ 稜線をたどっていく。

▲ まもなく右手に、あの美瑛富士↑へ向かう分岐点を過ぎる。

▲ 左手には、十勝岳。

▲ あそこが頂上。
もう少しだ。

▲ 美瑛岳頂上到達!! 2052m 11:12AM
やった。

▲ 十勝岳を眺める。(南西)
そのワイド画面
PC用;

スマホ、タブレット用;

美瑛富士の向こう方向(東北)のトムラウシ方面、大雪方面は残念ながら、雲で見れず。
ここで、昼食(助六)。
ずいぶんと腹が減った。
青ウェアさんと、これて良かった良かった言い合う。
ボクが67歳だと言うと、
「えーっ! 僕の母と同じ歳じゃないですか、ホントですかあ」
(逆に言うと青色さんは、オレの息子と同じくらいかよ、と思ったがそれはだまっていた)
昼食を終えると、50代見当と思える黄色さんは、昼食後これから美瑛富士を回ってくると出発された。黄色さんは、単身赴任でこの方面に来られているようだった。
「ご案内ありがとうございました」二人は言った。

▲ さあ、われわれも下山しよう。
美瑛岳からの下山は、急坂が多かった。
しかも低い樹林で覆われている箇所が多く、快適なものではなかったが。
それでも、花は圧倒的に火山礫の十勝岳に比べれば多かった。



美瑛岳の切れ込み谷の下部、ポンピ沢を渡渉し、もう一度尾根を登って下ると、

▲ 今度は鋸岳の下部の谷の北向沢の切れ込みに遭遇する。
先方に先行する人がいる。

▲ ハシゴを伝っておりて、雪渓を渡って、また登る。

▲ 再度見上げる十勝岳だ。

▲ あのバニラ色の花。
この花は受粉後に花色変化する。青色さんが言っていた。
実際、内部が赤くなっている花もあった。

▲ とうとう、十勝岳と美瑛岳の分岐点まで戻ってきた。
もうこのあたりでは、言葉を互いにかわすこともなく、ただもう黙々とゴールをめざしていた(笑)。

▲ 望岳台の防災シェルターの建物も見えてきた!

▲ 駐車場に戻ってきた。 14:54PM
9時間20分の山行となった。なんとコースタイム9時間25分どおりで戻ってきたとは。
十勝岳頂上からずっと同行してくれた青色ウェアさん、お名前はWさん。
黄色案内さんと同じく、旭川で単身赴任中。
青ウェアの肩には「富良野山岳会」の縫込みが。
富良野岳はよく登っているが美瑛岳は初めてだったとか。
三人のうちで、やはりボクが遅れがちになるのだけど、そんなときはさりげなくみなさんボクを待っていてくれた。
ほんとうに、ありがとうございました。
無事、美瑛岳まで回ってこれました。
~・~・~・~・~・~・
休憩後、ここから10分ほどの白銀温泉でさっぱりしたあと

▲ 望岳台へ戻ってきた。
下山時は雲がかかっていた十勝岳、美瑛岳だったが、またボクの心のように晴れてきていた。
十勝岳の頂上に座り込んで、雲の切れ間のシャッターチャンスを待っていた時、隣の青いウェアの方と「ガスが晴れれば美瑛岳へも行きたいですよね」どちらともなく意見が一致してしまった。
青ウェアの方は、さらに隣の黄色いウェアの方に話を持ちかけた。黄色ウェアの方は何度か美瑛岳に行ったことがあると判明。「付いてきますから案内をお願いします」と青ウェアの方は頼み込んだ。三人とも前後で一緒に登ってきたから、お互いのペースが似ていることを知っていた。「いいですよ」と黄ウェアの方。
『ヤッタ!』 とボクは心の中で叫んだ。
三人ならいける。

▲ となれば出発だ。
黄ウェアを先頭に、青ウェア、ボクは降り出した。
ガスも幸い晴れてきた。
美瑛岳は標高2052m、十勝岳の2077mに次いで十勝岳連峰では2番目の高さ。
あいだの鞍部まで200mほど降りて、また200m登り戻す行程だ。

▲ 前方に少し見えるのは、美瑛岳?それとも鋸岳? 分からないが。

▲ 平坦な台地をどんどん行く黄ウェアさん。
ここは火星か(笑)。
こりゃ視界が無ければ、確かにコースを外すな。

▲ しばらくして振り返ってみると。
おおっ、十勝岳がくっきりとした姿で我々を見ている。
そもそも右稜線から上がって頂上、左稜線を半分まで下ってここに来たのだな。

▲ 前を向きなおして、目指すのはあの山、美瑛岳だ。
右から稜線を巻いて左の頂上に行く。
十勝・美瑛の二つの頂上のあいだのCTは2時間35分

▲ 前方に盛り上がった頂がある。
鋸岳(のこぎりだけ)だ。
あの右側を巻いて下りていく。

▲ その斜面は細かい砂みたいな火山礫で。
なぜこの斜面だけこんなにビロードみたいにキレイなんだろう。

▲ また振り返ってみると、違った光景が。
十勝岳が少しのぞく、丘状のところを歩いてきたのだな。あれが平ケ岳になるのか。
それにしても、あのシマシマは。

▲ 鋸岳を回りこんで、外輪山状になった美瑛岳を目指す。

▲ 振り返れば、鋸岳が。
鋸岳をアップすれば

▲ 岩層みたいなものが平行に何重にも。
成り立ちの理由がなんかあるんだろうな。
花たち







▲ 振り返って、再び鋸岳。
あそこからも、だいぶ来たな。

▲ 前方に美瑛岳。
その下部は、激しく切れ落ちていて

▲ 谷を造っている。
この谷はずっと下へ続き、のちほど下山時にポンピ沢を渡ることになる。

▲ 稜線をたどっていく。

▲ まもなく右手に、あの美瑛富士↑へ向かう分岐点を過ぎる。

▲ 左手には、十勝岳。

▲ あそこが頂上。
もう少しだ。

▲ 美瑛岳頂上到達!! 2052m 11:12AM
やった。

▲ 十勝岳を眺める。(南西)
そのワイド画面
PC用;

スマホ、タブレット用;

美瑛富士の向こう方向(東北)のトムラウシ方面、大雪方面は残念ながら、雲で見れず。
ここで、昼食(助六)。
ずいぶんと腹が減った。
青ウェアさんと、これて良かった良かった言い合う。
ボクが67歳だと言うと、
「えーっ! 僕の母と同じ歳じゃないですか、ホントですかあ」
(逆に言うと青色さんは、オレの息子と同じくらいかよ、と思ったがそれはだまっていた)
昼食を終えると、50代見当と思える黄色さんは、昼食後これから美瑛富士を回ってくると出発された。黄色さんは、単身赴任でこの方面に来られているようだった。
「ご案内ありがとうございました」二人は言った。

▲ さあ、われわれも下山しよう。
美瑛岳からの下山は、急坂が多かった。
しかも低い樹林で覆われている箇所が多く、快適なものではなかったが。
それでも、花は圧倒的に火山礫の十勝岳に比べれば多かった。






美瑛岳の切れ込み谷の下部、ポンピ沢を渡渉し、もう一度尾根を登って下ると、

▲ 今度は鋸岳の下部の谷の北向沢の切れ込みに遭遇する。
先方に先行する人がいる。

▲ ハシゴを伝っておりて、雪渓を渡って、また登る。

▲ 再度見上げる十勝岳だ。


▲ あのバニラ色の花。
この花は受粉後に花色変化する。青色さんが言っていた。
実際、内部が赤くなっている花もあった。

▲ とうとう、十勝岳と美瑛岳の分岐点まで戻ってきた。
もうこのあたりでは、言葉を互いにかわすこともなく、ただもう黙々とゴールをめざしていた(笑)。

▲ 望岳台の防災シェルターの建物も見えてきた!

▲ 駐車場に戻ってきた。 14:54PM
9時間20分の山行となった。なんとコースタイム9時間25分どおりで戻ってきたとは。
十勝岳頂上からずっと同行してくれた青色ウェアさん、お名前はWさん。
黄色案内さんと同じく、旭川で単身赴任中。
青ウェアの肩には「富良野山岳会」の縫込みが。
富良野岳はよく登っているが美瑛岳は初めてだったとか。
三人のうちで、やはりボクが遅れがちになるのだけど、そんなときはさりげなくみなさんボクを待っていてくれた。
ほんとうに、ありがとうございました。
無事、美瑛岳まで回ってこれました。
~・~・~・~・~・~・
休憩後、ここから10分ほどの白銀温泉でさっぱりしたあと

▲ 望岳台へ戻ってきた。
下山時は雲がかかっていた十勝岳、美瑛岳だったが、またボクの心のように晴れてきていた。
十勝岳、美瑛岳登頂おめでとうございます。
sora先輩が行くところ、みな雲を蹴散らしてますね。
ヤマプラで見たら望岳台スタートで、十勝岳~美瑛岳周回で、ポンピ沢を渡るルートは休憩無しで10時間になっています。
やはりsora先輩、早いですね。
多分今のヤマプラは、sora先輩世代をターゲットにして書かれていると思います。
50代と同じペースで歩かれるのだから、すごい。
今度、その体力維持の秘訣を教えて下さい。
今回、薬師岳登山で自信を失いました。
最近とみにお腹のぷっくら感が増し、階段の昇り降りで自分の体重が重く感じてます。
遠い異国の山の上でたった3人の出会い、そして別れ、人の縁とは味なものですね、
いい山旅ができたのでは(*^▽^*)
soraさんお元気、若者と対等に楽しんでおられる、私も負けずに頑張ろう(^o^)/
やっと花が咲いていましたね、やはり山の花はどれも可愛い(^^♪
9時間20分の山行お疲れ様でした。
Soraさんの元気がいいのには脱帽です!?
天気も良くて良かったですが、望岳台の駐車場はP泊の車が少ないですね。
9時間にもわたるトレッキング
良きお仲間にも出会えてよかったですね!
それにしても親子ほど違う方々にも少しも遅れることなく素晴らしい!
温泉も格別だったでしょう〜?
山小屋があって、一泊二日なら行けそうですけどね。
でも、十勝岳なら登ってみたいです。
いやいや、晴天の日を選んでいますからね。ただ望岳台からは山の雲のかかり状態が一目瞭然ですが、山の頂上というのは雲がかかりやすいですね。下界が晴れていても頂上は雲が居座っていることが多く、これは天気予報・雲レーダーでも予測できない。
>50代と同じペースで歩かれるのだから、すごい~
私もびっくりしましたよ。今回はペースメーカーの方がずっといたからだと思います。登り時には、若い女性が後ろからついてきて、私のペースが落ちて間隔が縮まるとペースダウンする(嫌われているのか、敬老精神なのか)。で、いきおい早く歩いてしまう。十勝岳からはずっと、二人のペースメーカーがいましたからね。おいていかれないよう必死ですわ。写真も常に歩きながらすばやく撮る、といった調子で。一人だと、安全優先で、直ぐ休んで歩いてますからね。
>今度、その体力維持の秘訣を教えて下さい~
ジムに一日おきに行っているからでしょう。そのため勤めているときよりは運動量は増えています(^^)。それに山のあとにキンキンビールを飲むわけではないですから(笑・失礼)。
そうですね。今回は山での出会いが多いですね。一人旅に徹していますから逆に話かけるようになったのでしょう。皆さんとは一期一会の思いで、記憶にだけ留めるようにしてます。その際、ブログはいいですね。おそらくあとからもずっと記憶がよみがえると思います
>やはり山の花はどれも可愛い~
そうですか、まだまだこれからも出てくると思いますよ(^^)。
ありがとうございます。最近はどこも痛くならないのが不思議で、ずっと登りつづけているからかな・・
望岳台はご存知のとおり、日中はほぼ満車に近くなりますが、車中泊までする人は限られるようです。我々のようにフル装備のクルマならともかく、自然以外に何もないスポットですから手持ちぶさたになるのでは。私はシェルターの制限のないwifiが魅力でしたが。
銀山荘の温泉は、気持ちよかったですね。体をのびのびにして休んできましたよ。
ゴツゴツの山ばっかりで、きれいな富良野・美瑛の野原が出てこなくてすみませんね(笑)。
ハラさんにとっては、確か冬に行って望岳台から眺めた山ですからね。見通し100%のコースですから、歩いてみてしんどくなったら、そこから戻ることもできると思いますよ(^^)。