日曜日、最終日だった「巨匠ピカソ 魂のポートレート」展に行ってきました。
実はこの日、朝一でフェルメールの最終日を見にいったのです。
でも、雨と寒さに負けて一度は自宅へ引き返し、まったりしつつブログを更新。
あっ、ピカソも今日が最後だと気付いて、夕方からサントリー美術館に行ってきました。
今回の展示はパリ国立ピカソ美術館が改装というタイミングで貸し出しが実現したのです。
自画像
まだ、若かりし青年ピカソが1901年に描いた自画像。
背景の青と黒に近い深い青のピカソ。存在の浮かび上がらせ方が独特です。
ところが描いてるのは老成した姿。実は最初見た時には気付かなかったのですが、展示のラストで展示されていた「若い画家」の解説を見てびっくり。
「若い画家」はピカソが死ぬ前年に描いた自画像。ひょうひょうとしてて力の抜け具合がなんとも言えない。70年越しでしてやったりって思ったんでしょうね。
ピエロに扮するパウロ
「パパ、どう?見て見て!」そんな感じのすました子供の素直なかわいらしさ。
理屈なしにかわいい作品。こういう作品を見てるとほんとピカソって振り幅が広いなって思います。
ドラとミノタウロス(コンポジション)
これ、猛烈に切なかったです。
色見はとてもキレイなのですが、ピカソ自身の分身であるミノタウロスのこの哀しい目ったら。
ダメだと分かってても突き進んでく己の欲と性。とどめることは出来ない。
受け止める女性の横顔の「いいよ」って感じが微妙にすれ違う気持ちのつらさを加速してく。
接吻
晩年の作品はなんか尋常ではないんですよね。
歪みが上手く統合に向かってて、でもカオティックなパワーはちゃんと画面から溢れてるのです。
リストを見た時に「あれ、少ないな?」と思ったのですが、見終わってみると十分な内容でした。
しまった!国立新美術館のほうも行くんだった。
私は確か11月の最終の三連休に行きましたが、
何と入場制限がかかっていました。(そのために先に新美へ行き、夕方以降にサントリーへ戻りました。)やはりピカソは人気ですよね。
>ピカソって振り幅が広い
同感です。
画風は多様なのに、全てピカソのカラー全開になるのがまた凄いなと思います。
私は11月中旬に行ってきました。
ピカソの作品を観ると、いつもパワーに圧倒されて頭がクリアになる感じがします。
こんばんわ。
もっと早く行こうと思ってたのですが、結局最終日となってしまいました。
やっぱり時期によっては混んでたのですね。
今回は展示されてませんでしたが、ピカソの作った器もすごくいいんですよね。
>palpalさん
こんばんわ。
ピカソって子供の頃から知ってるつもりなんですが、見る度に発見があって驚きます。