山口藍「山、はるる」（ミヅマアートギャラリー）

勢いで初日に行ってきた、山口藍「山、はるる」。

いやー、よかった！ほんと美麗でした。

思えばラムフロムでTシャツやらポストカードやら買ってるんです。ああいうグッズになってもオリジナルの良さがちゃんと出てるのですから、実際の作品のチカラたるや相当なものなのです。

まず、入ってすぐの部屋は立体作品のみ。

山の形をしたオブジェにペインティングがなされています。あと、背景の壁に梅の木のドローイングがあったりもします。

特に目を惹いたのが入口からみて正面に飾られていた作品。このポストカードの絵だと思います。

少女の髪がぐわ～と渦を巻き、それが日本画の川になっているというのがたまりません。

山口藍さんの少女って、作品にもよるのですがたまに少年に見えるんです。

凛とした目。少女だと言って描かれてはいるものの、少年と言われてもまったく違和感のない未分化の状態。

その存在の美しさはたぶん、こういうところから来るものなのではないでしょうか。

あと、塗りがベタと濃淡のあるものを上手く使い分けてるなあと思いました。

さて、行ったのは初日だというのにほとんどの作品が売却済み。

何でも、事前に問い合わせがたくさん来たので、プレビューで販売したらしいです。

まあ、例え作品が買えるとしても、金額的にはちょっと厳しいところ。

でも、この美麗な作品はお部屋に飾りたくなりますね。

さて、奥の部屋に入ると平面の作品と貝合わせ。

和紙に描かれた少女、くらっときました。

目を閉じた表情。生え際の髪の描き込み。水墨ちっくでほとんどモノクロなのですが、頬のところだけ紅を入れてるのが生きている。

今回の作品、ほとんど売れてしまってますがちゃんとカタログとかでまとまったビジュアルとして拝みたいものです。ミヅマアートギャラリー

しかし、このポストカード、いいです！裏面が全面ピンクですが、すごくしっとりとしてて良し。地図が青系の色で描かれてるのですがすごく合ってる。

こういうところもセンスがいいのですよね。

気持ちよかったのでもう一回行きたくなっています。

4/14まで。ミヅマアートギャラリーにて。