TARO LOVE 展に行ってきました。
岡本太郎生誕100年記念事業「TARO 100祭」の一環として開催された企画。
サブタイトルは「岡本太郎と14人の遺伝子」。
参加作家:
岡本太郎 会田誠 淺井裕介 青山悟 上田順平 大西康明 風間サチコ 鴻池朋子 山口晃 チームラボ 大巻信嗣 若木くるみ 荒神明香 成田久 松蔭浩之
ミヅマアートギャラリーの作家さんが多いなあという印象。それもそのはず、キュレーションは三潴末雄さんと仲世古佳伸さん。
というわけでまずはA館7階の特設会場へ。
ツイッターに上がってた情報に8階の美術ギャラリーに招待券が置かれているなんていうのを確認してみたら、、、、なんと、本当にそのとおりでびっくり!
早速、招待券を入手して会場へ。
印象に残ったところをまとめてみます。
○青山悟
学生の時に初めて作った刺繍の作品。これまで未発表のものだそう。
今の作品の完成度には至らないけれども、ちゃんとエッセンスがつまってて後へと至る手業を感じ取ることが出来る。
○風間サチコ
実は今回、初めてみました。「黒い花電車-僕の代」
車輪のついた黒塗りの欄間の中にバックライトの版画が浮かびあがる。
彼女の作品には戦時中の日本モチーフが出てくるのだけど、YAHOOのパロディのDAIHONEIは以前なら笑いで終わってたが東電の原発事故以降は妙な重さをはらんでしまう。
あと、パチンコ台にパチンコに興じるひとたちを描いた中に「破沈孤」という表記がお見事!
○山口晃
コーナーで山愚痴屋澱エンナーレをやっていました。
懐かしい~、会田誠との二人展の2階の展示のコンパクト版というところ。
実は「リヒターシステム」のスイッチを入れて起こる現象が「衝動」と「野蛮」というものを他のお客にとっては理不尽におそいかかる感、あの不穏さはよいなあと思いました。
あと、意外にも映像作品が多かったです。
ちゃんと山愚痴屋澱エンナーレパンフがあるのもすごい。
○大西康明
明るさと微かにまるで呼吸するかのように上下する植物のような発光体は見もの。
この気配の息づく感じが人工的なマテリアルで表現出来ていることが素晴らしい。
○鴻池朋子
六本足の全身に鏡を貼り付けた狼。
以前にネオテニーで見たものよりは小さい。あちらのほうが迫力は勝っていたように思いました。
対峙するかのようにその真向かいに太郎の河童。
この異種格闘は楽しめました。
あと、会場で各作家さんの映像が流れているのですが、山口晃さんが太郎がスキーが好きだったことについて言及してる部分がよいなあと。
足でカーブきろうとするけども全身だといけるみたいな。
会田誠さんもスキーのこと話されていて、お二人とも太郎の作品ではなくそういうポイントに注目されているのが面白いなあと思いました。
やはりこの7階の特設会場が一番見ごたえがありました。
他のフロアでいいなと思ったのはチームラボのCGにアニメーション。
A館のエントランスの「生命は生命の力で生きている」。
和の面持ち。流水の上に樹木のようなものが回転している。
花鳥画のアニメーション。佇まいの感じやよし。
B館のエントランスの「百年海図巻」。
ワイドフレームのモニターを横に4、5台並べた中に映る動く金屏風バックの波と島。
この波の作り物感の残し加減が上手い。それと波がぶたかった時のパーティクルの処理が物理演算ではなくあくまで想像した絵であることに意味があり。
上映時間:100年というのは決意表明か?
そして太郎の「赤い手」と「青い手」。
どちらもFRPでこうなると手作り感は出ないわけでしかも色はそれぞれに単色。
モチーフと造形のみで勝負しててどっちも太郎の作品にしか見えない。やはりこういうの見るとすごい力なんだなあって思いますね。
思ってたよりも長い時間、楽しむことが出来ました。必見です!
11/6まで。
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