あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

特別展 黄金の都シカン(国立科学博物館)

2009-09-13 19:53:31 | アート系


シカン展「1日ブログ記者」大募集!に応募して行ってきました。

事前に登録をして、頂いたメールと承諾の書類にサインしたものを受付に提出。

すると、首からぶらさげるパスと腕章を頂きます。

おお~、ほんとに記者みたい。

さあ、会場へ向かいます。中はほの暗くなっています。

シカンという言葉。あまり聞きなれないのですが、10-11世紀にペルーで最盛期を迎えた文明です。

日本だと平安~鎌倉時代のあたり。

このシカン文明の探求にあたるのは島田教授(現イリノイ大学教授)。

島田教授の頑張りがなければここまでシカン文明は明らかになっていなかったのです。

今回の展示は映像がふんだんに使われていて、島田教授が現場で奮闘する姿を見ることが出来ます。

そして、その映像に出てきた出土品などがすぐ目の前のケースに展示されているというのが基本的な構成。

どうしても南米というとインカやアステカといった文明のイメージがメジャーです。

はて、シカンってどうなんだろう。

のっけから黒い丸い壷が登場します。これがほんと見たことのない感じなのです。

ずんぐりとしてて、上の注ぎ口の下に顔がくっついてる。

鳥だったり神の顔だったり。

そして、こういう文明系の展示に必須なお墓。

映像で実際に発掘現場を映していたまさにその骸骨が目の前に。

赤く朱に染められた頭蓋骨。

そして被されていた青緑のひしゃげた仮面。

刻を経て劣化変形したものに遥かな想いを馳せてみる。

そして、造形的に面白いなあと思ったのが黄金のケロ。

ケロというのはコップのこと。

金のでっかいコップですが、神の顔になってて隣合う4つの顔の目が共通のデザイン。妙だけどなんだかしっくりとくる。

こういうダイナミックなデザインのもいいのですが、繊細なのもありました。

卵を持った蜘蛛の金のアクセサリー(だと思う)は見事な造りでした。技術の裏打ちがあってこそです。

冒頭のあった壷など、当時の土器の復元に挑んだ映像はよかったです。

意外だったのはなんと家畜の糞をかけて釜で熱するところ。

さらにこの復元土器がお土産コーナーにあって二度びっくり。

そうそう冒頭の画像について説明をしておりませんでした。

これは木製の輿なのです。その背面にある黄金の飾り。

ちっちゃい人型がたくさんあってなんか好きですね。

さて、会場の中央には↓こんなピラミッドみたいなのが。


これは最後のお楽しみ、3Dシアター。

でも、今回のは3Dシアターナチュラルなるもの。

CGだけでなく現場の実写もちゃんと飛び出て見えます。

もう、時期的に夏休みの宿題とかはないからお子さんも見ることに集中できるかな?

10/12まで。
コメント (7)
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