ネオテニー・ジャパンの続きでその2です。
さて、冒頭に戻って。。。
チケットを購入して、入口へ向かうとなにやら暗幕が。
あの向こうに何があるんだろう。。
中に足を踏み入れると、きらきらした反射する光。
鴻池朋子さんの六本足の狼です!体の表面に貼りつめられた鏡のかけら。
これで一気に作品世界へ吸い寄せられます。
壁には巨大な「knife life」。こちらも前に見てるのですが、やはり引き寄せられますね。
一体何百本のナイフ(まさか何千本、何万本?)が描かれているのでしょう。
気が遠くなるような無限に広がるイメージ。
そして、鴻池コーナーのラストには映像が流れてました。「mimio-Odyssey」。
スクリーンが傾斜したスロープ上で斜めで、かつ円形で淵には葉が(人工のではあるけれど)植えられてて空間と作品世界がはまっていました。
何かせつなくなるんですよね。
あのくるくると回るナイフ、少女の額から流れる血、表情の変わってく能面、そして目も鼻も口のなく表情の読み取れないみみお。
音声は最小限、ここぞというところで使われてるのがいい。
物語はおぼろげですがイメージで綴られる作家の意識の世界はこのくらいの距離がほどよいのだと思います。
うす暗い空間を抜けると、名和晃平さんの作品たちがきらきらしてました。
Pixcellのシリーズ。
くつ、ガゼル、トランペット。
このガラスの玉、どうやってくっつけてるんでしょうね。
画像ソフトのエフェクトを立体でやっちゃってるかのごとき、着想が素晴らしい。
トランペットはもともと金属で反射してるので近づくと自分の顔がガラスの玉ひとつひとつに映りこんでで、うろたえてしまいます。
あと、管の中にまでガラス玉で埋め尽くされていたのには恐れ入りました!
会田誠さんは、紐育空爆之図(戦争画RETURNS)と大山椒魚の2点。
どちらも以前にここでの山口晃さんとの二人展で見ています。
こういう両極にある作品、両方ともを押さえてるあたりが高橋コレクションが慧眼を持ってるなあと思うところですね。
かたやゼロ戦によるインフィニティ型の幻のニューヨーク爆撃図。
かたや真っ白で美しい少女とどす黒い山椒魚のコントラスト。
今回、発見してうれしかったのが、紐育空爆之図の下地の新聞。
一部分はそのまま残ってて読めるのですが、おそらく「価格破壊」という広告の見出しの一部分「格破」が裏に張られてるのが分かりました。
「格破」って言葉は存在ないのですが、この規格外の発想を作品に昇華しむる会田さんにぴったりの言葉だなあと妙にひとり納得しておりました。
続いては山口晃さん。
なんと5点です。かなり点数は多いほうですね。
まずは「頼朝像図版写し」。
これ、図録を模写してるんですが、印刷のパターンみたいのまでちゃんと出てて驚きます。
「今様遊楽圖」と「今様遊楽圖下図」は上下になってて、その構想と完成を比較できるのがよいですね。
やはり山口さんの作品は細かく描かれてるのでついつい時間がかかってしまいます。でも、足りないなあというくらい。
「當世おばか合戦-おばか軍本陣圖」はやはりメカ馬についつい目がいってしまいます。
これ、ポストカードがでかいのです!
いつもこのてのサイズのはA4サイズのクリアファイルで縦に真ん中で別れてるのがあってそれに入れてるのですが、、、これは入らない。ちょっとだけ大きいのです。
ちょっといまどこに入れるのが収まりがいいか考え中なのです。
山口さんのコーナーでさんざ目をこらしたあとに、さらに細かい池田学さんの作品。
ただただ見ててたのしくなる「興亡史」。
かなり巨大ですが、ちゃんと額装されてたことにびっくりしました。
これだけでずーっとみていられます。ぱっと見で構造が分かりそうなものですが、いやいや複雑に絡み合うイメージの豊潤なこと。細部を頭の中でつなげて地図にしようとするも追いつかないって感じなのです。
ああ、やっぱり終わらない。
明日もたぶん続きます。
・ネオテニー・ジャパン その1 奈良美智(上野の森美術館)
・ネオテニー・ジャパン その3(上野の森美術館)
・ネオテニー・ジャパン その4(上野の森美術館)
さて、冒頭に戻って。。。
チケットを購入して、入口へ向かうとなにやら暗幕が。
あの向こうに何があるんだろう。。
中に足を踏み入れると、きらきらした反射する光。
鴻池朋子さんの六本足の狼です!体の表面に貼りつめられた鏡のかけら。
これで一気に作品世界へ吸い寄せられます。
壁には巨大な「knife life」。こちらも前に見てるのですが、やはり引き寄せられますね。
一体何百本のナイフ(まさか何千本、何万本?)が描かれているのでしょう。
気が遠くなるような無限に広がるイメージ。
そして、鴻池コーナーのラストには映像が流れてました。「mimio-Odyssey」。
スクリーンが傾斜したスロープ上で斜めで、かつ円形で淵には葉が(人工のではあるけれど)植えられてて空間と作品世界がはまっていました。
何かせつなくなるんですよね。
あのくるくると回るナイフ、少女の額から流れる血、表情の変わってく能面、そして目も鼻も口のなく表情の読み取れないみみお。
音声は最小限、ここぞというところで使われてるのがいい。
物語はおぼろげですがイメージで綴られる作家の意識の世界はこのくらいの距離がほどよいのだと思います。
みみお鴻池 朋子青幻舎このアイテムの詳細を見る |
うす暗い空間を抜けると、名和晃平さんの作品たちがきらきらしてました。
Pixcellのシリーズ。
くつ、ガゼル、トランペット。
このガラスの玉、どうやってくっつけてるんでしょうね。
画像ソフトのエフェクトを立体でやっちゃってるかのごとき、着想が素晴らしい。
トランペットはもともと金属で反射してるので近づくと自分の顔がガラスの玉ひとつひとつに映りこんでで、うろたえてしまいます。
あと、管の中にまでガラス玉で埋め尽くされていたのには恐れ入りました!
会田誠さんは、紐育空爆之図(戦争画RETURNS)と大山椒魚の2点。
どちらも以前にここでの山口晃さんとの二人展で見ています。
こういう両極にある作品、両方ともを押さえてるあたりが高橋コレクションが慧眼を持ってるなあと思うところですね。
かたやゼロ戦によるインフィニティ型の幻のニューヨーク爆撃図。
かたや真っ白で美しい少女とどす黒い山椒魚のコントラスト。
今回、発見してうれしかったのが、紐育空爆之図の下地の新聞。
一部分はそのまま残ってて読めるのですが、おそらく「価格破壊」という広告の見出しの一部分「格破」が裏に張られてるのが分かりました。
「格破」って言葉は存在ないのですが、この規格外の発想を作品に昇華しむる会田さんにぴったりの言葉だなあと妙にひとり納得しておりました。
続いては山口晃さん。
なんと5点です。かなり点数は多いほうですね。
まずは「頼朝像図版写し」。
これ、図録を模写してるんですが、印刷のパターンみたいのまでちゃんと出てて驚きます。
「今様遊楽圖」と「今様遊楽圖下図」は上下になってて、その構想と完成を比較できるのがよいですね。
やはり山口さんの作品は細かく描かれてるのでついつい時間がかかってしまいます。でも、足りないなあというくらい。
「當世おばか合戦-おばか軍本陣圖」はやはりメカ馬についつい目がいってしまいます。
これ、ポストカードがでかいのです!
いつもこのてのサイズのはA4サイズのクリアファイルで縦に真ん中で別れてるのがあってそれに入れてるのですが、、、これは入らない。ちょっとだけ大きいのです。
ちょっといまどこに入れるのが収まりがいいか考え中なのです。
山口さんのコーナーでさんざ目をこらしたあとに、さらに細かい池田学さんの作品。
ただただ見ててたのしくなる「興亡史」。
かなり巨大ですが、ちゃんと額装されてたことにびっくりしました。
これだけでずーっとみていられます。ぱっと見で構造が分かりそうなものですが、いやいや複雑に絡み合うイメージの豊潤なこと。細部を頭の中でつなげて地図にしようとするも追いつかないって感じなのです。
ああ、やっぱり終わらない。
明日もたぶん続きます。
・ネオテニー・ジャパン その1 奈良美智(上野の森美術館)
・ネオテニー・ジャパン その3(上野の森美術館)
・ネオテニー・ジャパン その4(上野の森美術館)