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詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

旅 2 (Fig.00155)

2006年01月05日 | こころ寄り

何を見ているの
君は気に入ったかい
この街の風景が

旅する君は素適だよ
でも疲れてやしないかい

僕はいいんだ
君が気に入っているのなら

ここで暮らそう
君とならどこだって
僕は嬉しいんだ

毎日散歩しよう
君の好きな道を

一緒に
居ておくれ。

  L氏の作品に


旅 (Fig.00155)

2006年01月05日 | こころ寄り

君と行こうか
旅に、行こうか

君となら独りでもなく
二人でもなく
半人前のわたしには丁度いい相棒かもしれない

車がいいね
君となら

宿がなくても
君と一緒なら車で寝て充分だ

人と話さなくてもいい
君が居れば

怖くないよ
不安じゃないよ

君の暖かな眼が、体が、心が
わたしを包んでくれるから

君と行こうか
何処か知らない街へ

一緒に、行こうか。

  L氏の作品に


ベッド(Fig.00177)

2006年01月04日 | こころ寄り

透き通る事ばかりが得意って
透き通ってしまうのだもの

いつの間に居たのね
一番居たい場所に

どこが一番居心地いいかって
此処よ

何もかもが硬質の最早鉱物の
雨に冷たいひび割れたblue

其処がベッド
憧れのベッド

わたしが眠りたい場所
いつまでも眠りたい青

吐く息までがブルーになって
やがてこの石に溶けて・・・

  L氏の作品に


箱が浮いた

2006年01月04日 | うたかた 2006

地べたに這いつくばって粘着しているのがわたしで
今回浮いているのは箱
箱の中身は一杯なんだよ
早く摑まえなきゃ
一致しなきゃ
煙草が無いね
買いに行けない
崩れきったままの形で粘着して
動こうとすると
考えようとすると
脳が反応するんだ
止めろよ
って
それに逆らって世界に乗ろうとして
失敗ばかりだ
地面以下に落ちそうだ・・・
早く乗らなきゃ。