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詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

戻ろ。

2004年12月10日 | こころ寄り
そうだわたしはうなされているようなものだ
物心ついてからこっち
そんなようなものだ

なにを今更考えあぐねて
カッコ気にして
くだらない

ヤメチマエそんな小細工小手先は
まんまでいいまんまで
どうせのたうつだけのたうってできるもんなんてしれている

しれてるものを飾って尚更しれてる
悩むほどの技量もないのに
ワザワザそんなものをこさえなくたってはなから悩むゆえんもない

迎合もいらなきゃ体裁もいらない
寝ても覚めてもうなされている頭のまんま
誰が見ても見なくても

もともと関係ないはずだった
自分ひとりのたわごとだった
戻ろ。

04.12.10 pm4:33
K氏作の詩に






死の恐怖

2004年10月15日 | こころ寄り
わたしに
死の恐怖を教えて欲しい

どうしてこんな危険を抱えて尚
死に寄っていく

手遅れならダメって決まってるのに
何故リアルを持てない

緩慢な終への
いつまでそうなの

恐怖の実感が欲しい
不条理に逝く人には顔見せられない

お日様にだって見捨てられる
悪魔のオモチャ

普通の人間になってみたい
死を恐怖したい普通に

教えて
叱って

そして
甘えさせて
  
04.9.8 am0:40
H氏の詩に





欲しい

2004年10月13日 | こころ寄り

紅い
ギロッと
ジロッと
しとどに
濡れた?

悲哀も
憤りも
己も
過去も
涙も
わたしも
はなから
超えて

わたしは
欲しい
攻撃の

もっと
もっと
もっと

過激な
突き刺さる
抉る
rhythmが

欲しい
欲しい
欲しい

精神の
感情の
極みの
逃げ場のない
追い詰める
超越の
破壊の
rhythmが
欲しい。

蹴り上げろ!

04.10.13 pm2:07
M氏作のフォトに



青いガラスの粒子の中

2004年10月10日 | こころ寄り
これは何
何?
いったいどうしたというの
わたし?
これはわたしなの
いつか見た青いガラスの粒子の中
粒子の
空気の
中・・・
青い
ガラスの・・・
ねえ連れてってよすぐに
行きたい
行きたいのだから今すぐにでも
お願い
連れてって
どこ?
どこにあるの
わたしが漂える場
その空間を満たす
青いガラスの粒子の中
行きたい
行きたいの
そしてわたしを浮かせて
青に染めてわたしの全てを
ああ どうか・・・

青になりたい

04.10.10 pm9:38
M氏作のフォトに



answer

2004年10月10日 | こころ寄り
その心を知り得ただけでも
彼女の心は癒される

その心を知り得ただけでも
彼女の影は報われる

牢獄の中で上げた叫びも
いつか風の流れに消えてゆく

あなたが真剣に
案じていてくれたのだと

彼女はちゃんと知っている
心にやらかく届いてる

だからうなだれないで
あなたは確かに

答えたのだから

04.10.9 am1:56
H氏作の詩に



今宵の君

2004年10月02日 | こころ寄り
今宵の君はそんなでしたか
いつも其処にいる君を
愛でることもせずにしょーもない

今宵もわたしは
君を愛でることなく島状中途半端な眠りを刻むでしょう

そうだわ夜明け前頃
君のたおやかさに触れることができるかもしれない
かもよ、かも

一歩部屋から出せばいいだけ
この役立たずの病み付き足をその心を

それは自分の所為?
そうよね きっと そうなの そうだろ っだっつってんだよ!

せめて写真の中の君にお話しできるわたしは
しあわせだよ

いつまでも、其処にいてね。
   
           04.10.2 pm7:34
           M氏作のフォトに


 


2004年10月01日 | こころ寄り
巷じゃ。嫌じゃ嫌じゃこんな私を刺す日本人の典型の思念溢れる何処にでもある何処にでもあって決して無くならない決して逃れられない怨霊のように私の胸にとりついて決して離れることは無く怨霊のように私の背後全ての空間に満ち満ち溢れて何処にも行き場は無く何処にも逃げ場は無くそりゃあこんな私だって歩くことも出来るけど金を使うことも出来るけどお茶も食事も出来るけど店員さんに尋ねることも道を聞かれれば私に解かれば御親切丁寧笑顔で爽やか朗らかにとても良い人にとてもとーても良い御方に成らせて戴いたりなんかしちゃったりしてああ今日はひとつ良いこと出来たわ~良かったわ~嬉しいわ~あの人無事に何とか出来るわよねうふんなんてしばしまるで私が世界の社会の世間の巷のこの人間界の組合の自治会の町内会の婦人会の一員の市民の県民の国民の世界の一員になってるような錯覚を覚えたりしたりして振り向いた顔をパッと元に戻して前を見据えて不覚にも颯爽と歩き出しちゃったりしてしまったその先に、
怨霊がおんねん。

     04.10.1 am5:21
     M氏作のフォトに
     




OUT

2004年09月29日 | こころ寄り
来いよ。もっと来いよ。
出ろよ。出てみろよ。

オマエの中からだよ。
そっから、出ろよ。

行けよ。とっとと行けよ。
行っちまえよ。
もたもたしてると、

置いてくぜ?

04.9.29 pm2:03
M氏作のフォトに



海にて

2004年09月29日 | こころ寄り
時の間の憩いを思う
この海のこの舟のゆかしき灯りよ

営みの漏れ出でた数々の疲労も
内緒内緒の秘密裏も

暗闇の鎮座するその異空の夢に
しばし我を忘れよう

これを臨む彼の人の思いも
しばし我を忘れて憩えよ

   09.9.27 pm4:14
   M氏作のフォトに


彼岸華

2004年09月29日 | こころ寄り
これは女の雫だわ
aisite sinitai
情念の燃える漆黒から
nanimoiranai
敢えて自らを曝す
弄ばれても泣かされても
ahonaonnano
惚れた男に心が狂う
hitorigurui
貴方が好き
それだけでいい、と。

    04.9.27 am4:31
    M氏作のフォトに





去る車

2004年09月27日 | こころ寄り
見送っているのは誰ですか?
去って行くのは、誰ですか?

終の痛さ?
 
約束の、焦がしさ?

     04.9.27 pm12:24
     M氏作のフォトに
   





瓦礫2

2004年09月26日 | こころ寄り
これはわたしなのだと思った
剥き出しに曝されても
在らねばならないのだから

―君は泣いていますか

この奥がわたしの心なのだと思った
崩れても抉れても
在らなければならなかったのだから

―君は悲しんでいますか

君は泣いていない
悲しんでいない
微笑んでいる
泰然と

わたしも
微笑むから
        04.9.26 pm1:57
        M氏作のフォトに


瓦礫

2004年09月26日 | こころ寄り
君は凄いね
建っている
無人を引き受け
老い
滅び落ち
壊されて
剥き出しに
腹の底まで曝されても

えらかったね
人びとも
生業も
華やかも
衰退も
治め 
疲弊をただ黙し

もういいよ
頑張らなくても
写真の中だけでも君に逢えて
わたしは嬉しかったよ

本当に
よく 頑張ったね
  
    04.9.24 am8:30 
    M氏作のフォトに