詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

The tip of the corridor

2005年05月11日 | 恋系

その長い廊下に辿り着くと
あなたが向こうから歩いて来る

あなの姿を見ながらわたしが歩いて行くと
廊下の先に着いた頃いつの間にかあなたは消えている

次の日再びその長い廊下に出て先を見ると
いつものようにあなたは向こうから歩いて来る

あなたを見ながらわたしは歩くのだけど
いつものようにあなたは消えている

また廊下に出る
あなたが歩いて来る

いつもあなたはその長い廊下を
向こうから歩いて来る

わたしはあなたを見ている
あなたは消えている

わたしはいつもあなたを見ているのだけど
あなたはいつも向こうから歩いて来るのだけど

あなたは消えている
わたしは知っているのに、

またその長い廊下に辿り着くと
あなたは向こうから歩いて来る

そして消えている
わたしは知っている

あなたはその長い廊下を向こうから歩いて来る
いつも、いつも、歩いて来る

わたしはその廊下をあなたに向かって歩いて行く
あなたを見ながら歩いて行く

いつも、いつも、歩いて行く
あなたは消えている

いつも、いつも、消えている
わたしはあなたを見ている

あなたを見ている
いつも、いつも、見ている

その長い廊下に出ると
あなたが向こうから歩いて来る

あなたを見ながらわたしは歩いて行くのだけど
必ずあなたは消えている

そこにいるのに
消えている

わたしは見ている
知っているのに

いつも、
いつも。

am4:8


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