その1
三十三間堂に初めてお参りした。
京都国立博物館に行って、目の前にありながら「あの通し矢で有名な・・・」とか思いながら訪ねなかったり、バスや車の中から、目にしつつ、ついご縁がなかったお寺だった。
瀬戸内寂聴展を観に行った日、せめてどこかお寺をと思いついたのが三十三間堂だった。
1日フリーパスを京都駅前で買ったのもそんな気持ちが働いていた。
2006年にお色直ししたという、回廊塀の朱塗りの鮮やかさが目を引く。
太閤塀の土壁の地味さもまた良い。
本堂に上がる前に、まず外回りや境内をゆっくり散策し、スケールの大きさに驚いた。