所用で大阪に行った。体調が良かったので、家を出る時、自分に一つの約束をした。「エレベーター、エスカレーターは一切使わないで、階段を使うこと」
用が、終われば、散策できる所を見つけて歩こう。そんな発想で、淀屋橋から中ノ島に出た。
すぐ目に付いたのが、中央公会堂である。土佐堀川、堂島川の、水風景や、並木とマッチした全景の美しさに惹かれた。
大正２年から、５年４ヶ月もかけて建築されたという建物の外観の、繊細な中にどっしりとした感じが好きだ。改装されてはいるものの、内部の高い天井が、ゆったりとした気分にしてくれる。
当日は、市内の学生の総合文化祭が行われていて、無料公開だとの事から、入らせてもらい、お手前を一服頂いた。
吹奏楽の演奏もあったが、時間が気になり聴けなかったのが残念だった。
重要文化財に指定されている建物を、このように生かされているのは嬉しい。
外回りをぐるりと回った。どの位置から見ても美しい。
高齢者の絵画のグループが、何組か水彩画を描いていた。どこを、どこから、描いても絵になる中央公会堂だ。
大都会の真ん中のこんな空間で暫く過ごせる楽しさを味わった。短歌 一首
ウインナーワルツを踊る華やぎの
大正ロマンの幻を見し
一昨年そこへ行ったときは、確か改修中でした。
終わって外組を取ると、そんな美しい建物であったのですね。
歩数計は、寝るまでつけていたので、生活歩数もあって、９４３１歩でした。
いつまでも大事に保存してほしいものです。
黒光りしている階段とか床とかみると、昔どんな人が歩いたんだろうとか、想像してしまいます。
中の島界隈
はたまた 心斎橋から難波や天満橋
学校の帰りの 寄り道コースでした
淀屋橋周辺には いまだに石作りのビルが残っていますが 本当に素晴しい！
いつまでも 変らず保存して頂きたいです
建物に入って、階段を登りながら、そう思いました。窓から見える外の風景は、変わったけれど、当時の人が、この窓から見えたもはどんなのだったろうなあ・・・なんて思いを馳せるのも楽しいですね。
poloさん
ゆったりとした内部は、機能性もゆったりそして外観も内部も、細部にわたって、芸術的
に建築する、社会自体や人の心や時間、全てにゆとりがあったのでしょう、今一番なくしてしまったものですね。
comugiさん
良いなあ！素晴らしい、あの公会堂で、卒業式場だったのですね。
吹奏楽の演奏をしていた、大きい会場が、そうだったのかしらと、今思っています。
最も多感な時を中ノ島界隈が、遊び場だった
沢山の思い出が、あることでしょうね。
私は、あまり大阪界隈はくわしくないですが、そういうところで、青春の日々をおくっていたなんて、すごくすてき。
若き日のcomugiさんを思い描いていますよ。
学校の帰り道
心斎橋でぶらつくか ちょっと足を延ばしてミナミへ行くか はたまたキタでお好み焼きを食べて帰る・・・
これが私のホントの青春姿・
私は中野の高校だったので、遊び場といえば、中野のブロードウェイか、新宿でした。
繁華街にセーラー服でうろついてましたね。
ミナミとキタとは・・
ミナミは難波から心斎橋一帯を（道頓堀あたりと言った方が通りがいいかな？）
キタは梅田（ＪＲ大阪駅付近）から曾根崎（お初天神が有名かな？ 曽根崎心中の舞台です）あたり。
大阪の代表的な盛り場です。
中之島はキタから少し南に行ったところにあります。
ということで、ついでにオヤジの好きな演歌をひとつ。
水の都にすてた 恋
泣いて別れた 淀屋橋
ほろり落した 幸せを
あなたと二人 拾う街
ああここは大阪 中の島ブルースよ
（「中の島ブルース」より）
もうひとつ、散文的なコメントを。
中の島公会堂は、大正時代株の相場師として有名な岩本栄之助が当時の金で１００万円（どのくらいのものか、想像もつきませんが・・）を寄付して建設が始まったそうです、岩本栄之助は後年株で失敗し拳銃自殺という悲劇的な最後を遂げますが、その像はいまも公会堂前に残っているということです。
http://www.ncs.co.jp/nakanoshima/einosuke.htm