カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

紅花が梅雨空を持ち上げて・石舞台

2014年06月28日 | ☆ ふるさと・大和

 

明日香 稲渕へ行こうとしていた時のことです。石舞台古墳を右手に見てカーブに差し掛かった時、左手の丘の上に黄色に塗りつぶされたような場面が目に入りましたので、駐車できるところまで行って広場に車を置いて、石舞台古墳の見えるところまで戻ってきました。

 

目当てが棚田だったものですから、紅花のことは頭になっかったので、菜の花畑のような色合いが近づくにつれ、紅花だと確認できましたから、嬉しくて丘に登っていきました。

 

  

黄色い花ばかりに見えたのですが、朱色の花も交じって咲いています。朱色と黄色があるのではなくて、咲き始めは黄色、しだいに赤っぽく変わります。
花は紅色の色素を含み、染料や薬用として使われます。 紅花の名前もここからきています。

今のこの畑の状態だと、黄色の方が多くみられますので、ごく最初の咲き始めの頃と思われます。

 

  

以前にも書いたと思うのですが、花の真ん中の方から朱色になってきますので、別名は「末摘花」と呼ばれています。 茎の末の方から咲き始める花を摘み取ることからそう呼ばれるのですが、源氏物語に登場する女性で末摘花(常陸宮姫)という人がいます。 その姫は鼻が赤いことから 「紅鼻」とも呼ばれ、同じ読みの「紅花」にちなんでこの花の別名として「末摘花」の名前がつけられた気の毒なお姫様だと、思はずにはいられません。

 

 

この写真を撮ったのは、25日でした。その日まで降りそうで降らない鬱陶しい日だったのですが、「ご先祖様のお引越し」というような仏事などあって人の出入も多く暫く更新を休んでいた頃、やっと時間ができ大急ぎで明日香村へ車を走らせた日でした。

 

 

 

 

空いっぱいがみんなこんなに青くなくて、山際から白い雲が次第に湧いてくる空を見上げながら、青空に紅花がうまく入るように写す場所を変えたり、しゃがんだりしていたい膝をだましだまし撮った紅花でした。

 

 紅花は推古天皇の時代から、紅色の染料をとるための植物として利用したそうです。 6世紀の藤ノ木古墳から紅花の花粉が検出されているそうで、明日香の石舞台古墳の見える小高い丘に、この花が咲いているのも、古代を偲ぶ花と言えるでしょうね。

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4 コメント

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Unknown (とんとん・とん)
2014-06-29 07:11:01
明日香村・石舞台のベニバナ奇麗ですね私が行った時は咲き始でした。
石舞台とベニバナの写真良いですね。
紅花 (ひまわり)
2014-06-29 10:07:28
おはようございます.

青い空に.紅花とっても..綺麗ですね.

最初は.黄色~赤くなるのですね~.
沢山もらって~ドライフラワーにした事有ります.
とても好きな花です.

膝が少し痛いのですね!.
余り.歩きすぎても行けないし.歩かないのも良くない
ですね. 痛い時には.湿布して~歩く時には.
サポーターで保護して~大事な膝とのお付き合いです.
スポーツジムでは.足腰は.筋トレです.筋肉が衰えて
行きますので~歩く時には.足裏は.全部着地して.
ゆっくり歩くといいようです.
時間の有る時は.ふくらはぎ~膝.さすると良いです.

(余計な事ですが.お金賭けてスポーツしてますので.
今の所.膝の痛みは有りません.)
一日.5千歩.充分ですね.大事にして下さいませ.
とんとん・とんさんへ (anikobe)
2014-06-29 14:47:17
明日香に紅花がお似合いなのは、その花の咲いた時代を、飛鳥の地に呼び戻しているからなのでしょうね。
この調子ですと、もう少し向こうまで見られそうに思いますね。
ひまわりさんへ (anikobe)
2014-06-29 14:59:37
今朝からこちらは、青空です。
午後は曇って雷が鳴るかもしれないとのことですが、梅雨の晴れ間です。
紅花から採れる油には、コレステロールを抑える作用があるのですってね。

膝が痛くなる日が来るとは思いもよらなっかったので、ショックですが、歩くときは痛くないので、なるべく外に出て歩くようにしています。
階段石段の降りるとき痛むので、そんな日はシップをしておきます。
ふくらはぎさすりはいいようですね。いろいろ教えて頂いてありがとうございます。
無理をしないで、庇い過ぎないで、気にしすぎないで、1日1日を大切にしていきたいと思います。ありがとうございました。

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