ムラサキシキブの植え込みのある木陰道の突き当りに、源氏物語の世界が広がっている。
ミュージアム廊下の宇治十帖の絵巻灯篭と常設展示室 | |||||||||
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紫式部が、源氏物語を書いてから千年のときが流れている。
この宇治の地にあるミュージアムも、それを記念した設営がある。
廊下部分の灯篭は、たぶん何年か前に来た時にはなかったような気がする。
その絵柄も宇治十帖のが目に付く。
アルバムの牛車から女性の部屋と装束までは、光源氏のもっとも華やかだった時を春のイメージで作り上げ、右2枚のアルバムは、宇治十帖の秋をイメージした展示になっている。
この春と秋の展示室の間に、最後のヒロイン「浮舟」の哀しい物語を20分の上映時間にまとめた、映像展示室がある。
美しいアニメ画像はここに来る度観るが、源氏物語の世界に惹きこまれていく様な気がする。
ここも撮影自由だったので、端から順にカメラに頂いてきたが、途中で、鑑賞している人がいたりして、抜けた部分もあるが、物語の展開を頭に描きながら、このような屏風の絵をゆっくり鑑賞できるのもいい。
企画展示室は撮影禁止だったが、「京焼の色絵付け」と題して、蔭山良斎氏の、源氏物語五十四帖の、お茶会用のお茶碗(名前があるのだが分からない)が出品されていた。
一つ一つのお茶碗に描かれた各場面が素晴らしく、見応えのある展示だった。
でも好きなのは寂聴源氏です。
座右の書、気ままにのんびりいつとなし繰り返し読んでいます。
屏風、石山寺でも見ましたが、こちらの方が、見る環境のせいか、ゆっくり読みながら絵も楽しんで、時間いっぱい、ここで使ってしまいました。
源氏物語は興味をもてなくていつも素通りですが、
97歳の母は田辺聖子の源氏物語がお気に入りで何度も読んでいるようです。
源氏物語屏風、俯瞰絵図的で見ごたえがあったのではないでしょうか?
瀬戸内源氏では、それらも克明に書かれていますし、官位や、当時の乗り物、装束など、巻末に添えられていますので、疑問に思うとすぐ読み返す面白さがあります。
牛車からの連想、葵祭りの車の場所争いから、後に広がる物語に大きな展開がありますよね。
そんなことをいろいろ思いながらミュージアム見学をしていました。図書室では、漫画から専門書まで沢山の資料があって、時間があれば、もっと居たい場所でした。
特に源氏物語は読む年代によって感じ方が違うように思います。
学生の頃は人間模様のややこしさに辟易しましたが、最近は読むにつれ(漫画ですが)人間の業が分かるような気になりました。
しかし牛車を見ると葵と六条御息所を思い浮かぶほど強烈な印象を思っています(笑)
沢山の画像、ご覧いただけて嬉しいです。
有り難うございました。
写真を見せていただいただけでも、優雅な気分に浸れました。ありがとうございました。
長々と1週間、お仕舞いまで読んでくださって有り難うございました。
今回も素晴らしかったです。
anikobeさんが行かれて大満足されたことでしょうね。
近かったら行ってみたいと思います。
お茶会用のお茶碗を見てみたいです。
紫式部の書いた物語が、歴史の1ページのように綴られている作品ですね。
雅やかな、それでいて悲しく・ドロドロしたものも・・・。
雅やかな世界を再現したような「源氏物語ミュージアム」、素晴らしい所ですね。