カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

ストックが杖に

2023年08月02日 | ▼ 思い出綴り

今の私の大切な相棒です。

どこに行くのも一緒で、この相棒がなくては外出ができません。

30年ばかり前にこれを購入したのは、日常の歩行の助けのためではなかったのです。

退職したら1番先に行きたかった、憧れの尾瀬沼への旅のために、登山用品の専門店で、必要とするすべての用具を購入した中の1品でした。

ツアーでの一人参加だったのは、定年より少し早めに退職したために、大学時代の友人はまだ職に就いていたのです。

「夏の思い出」の詩が好きで、勿論歌も好きでよく歌っていました。

参加したツアーの行程は、福島県側の桧枝岐村から沼山峠を登り、大江湿原を歩き、尾瀬沼一周する水芭蕉の花を満喫できるコースでした。

6月というのに沼山峠の所々に残雪があり、このストックが活躍してくれました。

それ以来あちこちのプチ登山やハイキング、トレッキングに大いに役立ってくれました。

尾瀬行きのためのストックが今や、老いの足を支える杖になってしまったのです。

掌の当たる所は、かなり擦れたようになっていますが、手に馴染んでいます。

コメント (8)
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