超人日記・作文

日々の随筆の合間に、短歌や俳句も登場します。

歳時記俳句・琥珀色

2024-08-10 00:03:04 | 自作俳句
階段に蝉が斃れて残暑かな
秋に入り真夏日の中さ迷えり
良夜には時間を染ます力あり

過ぎし日の天然石や秋の空
秋蔭に幼き頃の答え澄む
懐かしき琥珀の色をじっと見る

煩悩を洗い流して水も澄む
論調の思わぬ揺らぎ秋の筆
秋空は一切衆生を放生会

夜顔が息吹き返す甘露かな
後半生彼是気づく万年青の実
郷愁を誘う匂いや花薄荷
コメント (2)
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