#俳句レビュー 新着一覧
歳時記俳句・暑気
蟻ん子も道に迷いて暑気強し涼しさや郵便局に用足しに雲の峰更に躍りて汗落ちる手を引いて歩く親子や南風バスを待つ停留場に風青し朝焼けや遠くの寺の五時の鐘涼を取る夕立恋し旱かな日盛りや地獄
歳時記俳句・綿の花
太鼓だけ本物なりき盆踊り腹の空く頃に焼鳥夏祭り炭鉱節終われば集う抽選会夏の本開かれて行...
歳時記俳句・忘れ草
各国が遊覧船で夏五輪祭典にサティ流れる夏深夜人権と自由を謳う熱帯夜短夜や些細なことは忘...
歳時記俳句・数光年
夏空に数光年の答え降る炎天下散水塔のある町へ灼ける日に生起する度開花する明易や眠りて決...
歳時記俳句・青葉木菟
夏夜半仙界の味甘露水夏の森見守って居る青葉木菟無花果のジャムを作りて甘き蜜夏の瀧心を洗...
歳時記俳句・夏瀑布
灼熱に脱ぎ捨てられし空蝉や花の色競い合いつつ百日紅夏祭り踊り櫓を作る汗鉢植えに目映く咲...
歳時記俳句・瀬踏み
成し終えて夜半の甘露涼やかや夏の川素足でそっと瀬踏みかな夏の橋渡れば木彫り不動像灼ける...
歳時記俳句・満願
十五夜に下界を満たす夏の月夏暁に光の入るサッシ窓朝曇り暑さを告げる夏の虫大暑なり季節の...
歳時記俳句・日々草
朧ろなり願いを運ぶ夏の月夜更けにもまだ啼き止まぬ夏の虫綿雲が旅に誘いて列車窓暑い中 味...
歳時記俳句・夏銀河
梅雨明けてみんみん蝉も早啼けり早朝にひしひしと啼く夏の虫道草に昼顔咲きて初々し露草や点...
歳時記俳句・梅雨明け
梅雨明けや晴れ渡るかな胸の内夏休み先生と子の玉の汗木槿咲く庭先今日も朝の露黄金の秋桜咲...