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美術館巡りと古都散策、Jazz & Bossa など・・

スタンダードやボサ・ノバなどを歌って録音したり、美しい景色などを撮影して動画を作っています。美術展にもよく行きます。

♪ Night And Day を録音

2016-10-30 | Jazz Vocal

私は、「Night And Day」を軽快なテンポで歌うのが好きで、ジャズの

セッションやギター弾き語りで歌ったり、カラオケにも数種のバージョンが

あり全部歌っていますが、今回はその中でヴァースがあるスウィンギーな

ボッサ・バージョンを歌って録音してみました。


「Night And Day」と云う曲は、ジャズやスタンダード曲をよく聴く人なら、

知らない人はいないくらいに有名な作曲家コール・ポーターが1932年に

ブロードウェイミュージカル「陽気な離婚」のテーマ曲として書いた曲で、

主演したフレッド・アステアが歌いました。その2年後に映画化された

『コンチネンタル』 でもフレッド・アステアが歌って大ヒットしました。


コール・ポーターは、ミュージカルや映画のテーマ曲・挿入歌など生涯で

約870曲を作詞・作曲したと言われている偉大なコンポーザーです。

そして、彼が作曲した曲の多くはスタンダード・ナンバーとして、現在も

歌われ・演奏されています。

「Anything Goes」、「I Get a Kick Out of You」、「Love For Sale」、

「What Is This Thing Called Love?」、「Begin The Beguine」、

「I Love Paris」、「You’d Be So Nice To Come Home To」、

「So In Love」、「It’s Alright With Me」・・などなどたくさんあります。

          

「Night And Day」は、たくさんのアーティストが録音しています。

中でもフランク・シナトラは、この曲を1940年代~60年代にかけて3度も

録音しレコードをリリースしており、それぞれのアレンジが違っています。

次の動画は、シナトラがネルソン・リドルのアレンジで豪快に歌った1957年に

録音したレコード音源です。


これも静止画ですが、ヴァースから歌うヘレン・メリルを。

<歌詞と和訳>

Like the beat beat beat of the tom-tom
When the jungle shadows fall

ジャングルに夜のとばりが降りるときに鳴り響く太鼓の音のように

Like the tick tick tock of the stately clock
As it stands against the wall

壁掛けの古時計が時を刻む音のように

Like the drip drip drip of the raindrops
When the summer shower is through

夏のにわか雨が通り過ぎるときにポタポタと落ちる雨粒の音のように

So a voice within me keeps repeating you, you, you

そう、私の中で繰り返す声は、あなた、あなた、あなた



Night and day, you are the one

夜も昼も、あなただけ

Only you beneath the moon, under the sun

月の下にいても、太陽の下にいても

Whether near to me, or far

近くにいても、遠くにいても

It's no matter darling where you are

あなたが どこにいてもそんなの関係なくて

I think of you

あなたのことを想っている

Night and day

夜も昼も



Day and night, why is it so

昼も夜も、どうしてなの

That this longin' for you follows wherever I go ?

どこに行こうとあなたへの想いが頭を離れないのは

In the roarin' traffic's boom

騒々しく行きかう往来の中にいても

In the silence of my lonely room

ひとり、部屋に佇む静寂のなかでも

I think of you

あなたのことを想っている

Night and Day

夜も昼も



Night and day

夜も昼も

Under the hide of me

私のなかのどこかで

There's an oh, such a hungry yearnin' burnin' inside of me

あなたを求めてやまない気持ちが燃え上がっているなんて

And it's torment won't be through

そしてこの悩みは終わることなく続く

Till you let me spend my life making love to you

あなたと生涯愛し愛され共に暮らせるようになるまでは

Day and night, night and day

昼も夜も、夜も昼も


♪ Blue Moon を録音

2016-10-18 | Jazz Vocal

たくさんのジャズヴォーカリストが録音している「Blue Moon」ですが、

私が大好きなのは、何と云ってもジュリー・ロンドンが1958年に

ジャズギターのハワード・ロバーツとウッドベースのレッド・ミッチェルの

二人だけのバック演奏で歌って録音したレコードアルバム

「Julie Is Her Name, Vol. 2」で収録された音源なんです。

今回、何度も練習してやっと録音出来ましたので、You Tube にアップしました。

私は、レッスンを受けた事がないので、発音の悪さや音程の不確かさ、そして声量

のなさ、ブレスの取り方がよくない点など下手ッピの見本のような歌です。


「ブルームーン」 と呼ばれる月は、隕石の落下時や火山の噴火の時に発生するガスや

塵などが影響して月が青く見える時に呼ばれたり、もうひとつは、ひと月のうちに

満月が二回あるときがあり、神秘的現象と言えるこの二回目の満月をヨーロッパや

アメリカでは「ブルームーン」と呼んだりします。

どちらも、稀な現象なので19世紀半ばに "once in a blue moon"

(めったにない、特別な)という熟語も生まれています。

さて、「Blue Moon」と云う曲は、1937年(昭和12年)ロレンツ・ハート(作詞)と

リチャード・ロジャーズ(作曲)のコンビによって生み出されたスタンダード曲で、

現在でも新たに録音されたりステージで歌われる永遠の名曲です。

ロレンツ・ハートと リチャード・ロジャーズのコンビが作った曲では、

「My Funny Valentine」 も有名です。

では、まずは、ジュリー・ロンドンを。


1961年にザ・マーセルズ(The Marcels)がビートを効かせたドゥワップスタイルで

歌ったのがヒットしましたが、今ではこのような歌い方でこの曲を歌うアーティストは

あまりいません。

ここ10年くらい前からスタンダード・ナンバーをたくさん歌っているロッド・スチュワートを。

とても、いいムードです。ライブ映像です。ヴァースから歌っています。


<歌詞>

Blue Moon, you saw me standing alone
Without a dream in my heart
Without a love of my own

Blue Moon, you knew just what I was there for
You heard me saying a prayer for
Someone I really could care for
           
And then there suddenly appeared before me
The only one my arms will ever hold
I heard somebody whisper please adore me
And when I looked the Moon had turned to gold

Blue Moon, now I'm no longer alone
Without a dream in my heart
Without a love of my own

青いお月様
私が1人寂しくしているところを見てたんでしょう?
心には希望もなくて
愛する人のいない私を

青いお月様
私がなぜ1人でたたずんでいたか分かってたんでしょう?
私の祈りを聞いたでしょう?
愛する人を求めた祈りを

そして 突如目の前に現れた
私のこの腕で一生抱きしめたいと思う
たった1人の愛すべき人
「愛してほしい」とささやかれて
空を見上げたらお月様が黄金の色になっていた

青いお月様
心に希望なし、恋人なしなんていう
私とはもうさよならね。

※私が若い頃にアメリカで入手したジュリー・ロンドンのモノラル・オリジナル盤

 (初版プレスのレコード)です。この曲が収録されています。


♪ All of me を録音

2016-09-06 | Jazz Vocal

All of me ・・・・・・・

ジャズのセッションで、よく演奏され、よく歌われる曲で、

ジャズをあまり聴かない人でも、聴いた事があるよって

よく言われるすごく有名なナンバーですが、何と1931年

(昭和6年)に作られた古い曲です。

現在でもよく演奏され、レコーディングもされています。

永遠のスタンダード曲ですね。

早いテンポの演奏はたいへん乗りがよくスウィングして爽快です。

私も時々、アマチュアが参加出来るジャズのセッションで

歌わせてもらっています。何度か録音していますが、今回のは、

録音状態がいいので You Tube にアップしました。

映像は、ニューヨークの名門ジャズクラブで演奏している

アーティストの画像を使っています。ジャズファンが、

よくご存知のアーティストの画像をたくさん使っています。


~ All of me ~

作詞/セイモア・スィモンズ Seymour Simons
作曲/ジェラルド・マークス Gerald Marks

 ♪♪ ♪ ♪♪ ♪ ♪♪ ♪ ♪♪ ♪ ♪♪  

All of me, why not take all of me
Can’t you see, I’m no good without you
Take my lips, I want to lose them
Take my arms, I’ll never use them

Your goodbye left me with eyes that cry
How can I go on dear without you
You took the part that once was my heart
So why not take all of me

私のすべてをなぜ奪ってくれないの?
あなたがいないとダメだってこと
わかっているでしょ?

あなたにキス出来ない唇なんて
もういらないから持って行って!

あなたを抱きしめられない腕なんて
用はないから、持って行って!

あなたがサヨナラって出て行ってしまってから
私の目は涙でいっぱい!

これからあなたなしで、一体どうやって
生きていけばいいの?

私の心をあなたは持って行ってしまった
なぜ、私のすべてを奪ってくれないの?

 ♪♪ ♪ ♪♪ ♪ ♪♪ ♪ ♪♪ ♪ ♪♪  

トーチ・ソング(torch song) つまり、失恋の歌です。

元々女性の立場から作られた歌詞なので、あえて男性側に

置き換えませんでした。

このすごい失恋の歌を軽快な4ビートで歌うとは ジャズ

ってアレンジがすごい !

映像を紹介します。

Michael Buble - All Of Me (LIVE)

マイケル・ブーブレ たいへんかっこいいです。最高!

 

次は、ダイナ・ワシントンの有名なライブ映像をご覧下さい。

1958年のニューポート・ジャズフェスティバルでのライブ映像です。

このジャズ・フェスの映像は、ファションフォトグラファー、

バート・スターンが撮影したドキュメンタリー映画”真夏の夜のジャズ”

で紹介されたもので、ジャズライブを楽しめる映画として全世界で

大ヒットしました。

メンバーは、Dinah Washington(vo), Terry Gibbs(vib),

Urbie Green(tb),Blue Mitchell(tp), Harold Ousley(ts),

Sahib Shihab(bs), Wynton Kelly(p), Paul West(b),

Max Roach(ds)という錚々たる名手揃いで、ジャズファンに

とっては、何度見ても興奮するジャムセッションです。


♪ ピアノ伴奏で歌った「Our Love is here to stay」

2016-06-24 | Jazz Vocal

前回の日記と同じく、今回もピアノを弾いてもらって録音しました。

前回の「シェルブールの雨傘」はしっとりとスローバラードで

歌わせてもらいましたが、ジョージ・ガーシュウィンの遺作で

スタンダード曲としても有名な「 Our Love is here to stay」は、

かなり早いテンポで歌わせて頂き録音しました。

今回の録音は、あまり雑音も入ってなく比較的にクリアーに録音

出来ていました。

ピアノ伴奏をして頂きました人に、あらためてお礼を申し上げます。

You Tube にアップしましたので、ブログに書きました。

ケイリー・グラントとイングリッド・バーグマンが
共演した1949年

公開のヒッチコック映画「NOTORIOUS (邦題 : 汚名)」からスチール

写真を使わせて頂きました。美しいイングリッド・バーグマンの画像を

多く使っています。


ナタリー・コールがこの曲をコンサートで歌っているライブ映像も。


★歌詞とその和訳を書いておきます。

~ Our Love is here to stay ~

It's very clear, our love is here to stay
Not for a year but ever and a day
The radio and the telephone
And the movies that we know
May just be passing fancies
And in time may go

But oh, my dear, our love is here to stay
Together we're going a long, long way
In time the Rockies may crumble,
Gibraltar may tumble
They're only made of clay
But our love is here to stay

僕達の愛が永遠なのは
分かりきったこと
たった一年とかじゃなくてずっとだよ
ラジオや電話、映画などは
ただ一時の流行りもので
どこかに行ってしまうかもしれない

でも、ねえ、君
僕達の愛は永遠だよ
長い道のりを一緒に歩もう
やがてはロッキー山脈も
こなごなになるかもしれないし
ジブラルタル海峡の岸壁も
倒れるかもしれない
ただの土で出来ているんだものね
でも、僕達の愛は永遠だよ

 

        

                 (イングリッド・バーグマン)

   

                (ジョージ・ガーシュウィン)


♪ Cry Me A River を録音

2016-05-15 | Jazz Vocal

ジュリー・ロンドンの代表曲「Cry Me A River」を歌って

You Tube にアップしました。暗い歌詞なのでストーリー

仕立ての画像はあまりにも・・なので私が所有している

ジュリー・ロンドンのオリジナルレコードを映像に使いました。

女性を泣かせてはいけませんね。

(著作権に関しては、You Tube の審査をパスしています)


ジュリー・ロンドンについて

ハスキーな歌声がスモーキー・ピロー・ヴォイスと呼ばれ

ジャズがお好きな人ならよくご存知のシンガーですが、

最初は映画女優としてデビューしています。

何作かに出演しましたが、あまりヒットしませんでした。

しかし、歌手志望でもあった彼女の歌の才能を認めた

ボビー・トゥループ(ジャズピアニスト兼作曲家兼シンガーで

有名なルート66を作曲した人で後に彼女と結婚します)が、

プロデュースしてリバティ・レーベルに録音したレコード

アルバム『Julie Is Her Name』がヒットし、それに収録された

「Cry Me A River」がシングルカットされ、世界中で大ヒットし

彼女がジャズシンガーとして知られる事となりました。

 

LPレコード『Julie Is Her Name』について、

私はアメリカ旅行した時に、状態のよいオリジナル盤

(最初の発売時のレコードで初版もの)を入手しています。

オリジナル盤発売日:1955年 レーベル:Liberty
レコード番号 : LRP 3006

ジュリー・ロンドン(vo)
バーニー・ケッセル(g)
レイ・レザーウッド(b)

side one
1. Cry Me A River
2. I Should Care 
3. I'm In The Mood For Love 
4. I'm Glad There Is You 
5. Can't Help Lovin' That Man 
6. I Love You 
Side two
1. Say It Isn't So
2. It Never Entered My Mind 
3. Easy Street
4. 'S Wonderful 
5. No Moon At All 
6. Laura
7. Gone With The Wind   

このアルバムは、ビッグ・バンド・オーケストラや

ストリングス・サウンドがまったく入っていない、

バーニー・ケッセルのギターとレイ・レザーウッドの

ベースのみで歌っているもので、バックの演奏も素晴らしいです。

では、Cry Me A Riverについて

1953年にアーサー・ハミルトンが作詞・作曲しました。

1955年の映画「皆殺しのトランペット」(Pete Kelly's Blues)の

挿入曲とするために作曲され、この映画に特別出演した

エラ・フィッツジェラルドが歌う予定でしたが、映画の制作者側が

この曲を気に入らず採用されませんでした。

この映画の監督ジャック・ウェッブは、この曲を惜しみ

ジュリー・ロンドンに歌うように紹介しました。ボビー・トゥループが

プロデュースして制作したレコードアルバムで歌い大ヒットしました。

歌詞は、好きでたまらなかった相手に捨てられたのにその男性が

復縁を申し出て来た。

さんざん泣かされたのに今更何よ?と怒りをぶつけます。けれど、

まだ好きだと云う気持ちをにじませる悲しい内容です。

ジュリー・ロンドンがこの曲を歌っているカラー映像です。

 

ダイアナ・クラールのライブ映像も

 

<歌詞>

Now you say, you're lonely,

you cry the whole night through

Well, you can cry me a river

Cry me a river

I cried a river over you

Now you say, you're sorry for bein' so untrue

Well, you can cry me a river

Cry me a river

I cried a river over you


You drove me, nearly drove me out of my head

While you never shed a tear

Remember? I remember all that you said

Told me love was too plebeian

Told me you were through with me and

Now you say, you love me

Well, just to prove you do

Come on and cry me a river

Cry me a river

I cried a river over you...

 

今更 「一晩中寂しくて泣いてる」って言うのなら

じゃ、私の前で泣いてみせてよ

涙が川になるまで泣きなさいよ

私はあなたの事を想って 散々泣いたのよ

今更「ごめん、嘘ばかりついて」って言うのなら

じゃ、私の前で泣いてみせてよ

涙が川になるまで泣いてみせてよ

私はあなたの事を想って 散々泣いたんだから

気が狂うほど たまらなく好きにさせておいて

あなたは一粒の涙もこぼさなかった

覚えているの?私はあなたの言ったこと全て覚えているわよ

「愛なんて本当にくだらない」とか

「お前にはうんざりしている」って言ったわよね

今更「愛してる」って言うのなら

じゃ、その証拠を見せてよ

さあ、私の前で泣いてみせてよ

涙が川になるまで泣いてみせて

私はあなたの事を想って 散々泣いたんだから...


♪ L-O-V-E を録音

2016-04-24 | Jazz Vocal

『L-O-V-E』をカラオケやジャズのセッションなどで歌うと、何だぁ~、

ありふれた曲だなぁ~とバカにして笑う言う人がいますが、歌うとなる

とすごく難しい曲です。たくさんの歌手がカバーしていますが、ご存知の

ようにナット・コールがオリジナルです。この曲は、彼の遺作であり

超有名な彼の大ヒット曲です。

そんな曲を、彼のアレンジとは異なるジャズアレンジで歌ってみました。

 

1965年に45歳で他界したナット・キング・コールは、天国に旅立つ

直前に『L-O-V-E』をリリースしました。彼はこの曲が世界中の人々に

届く事を願い、英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語、

そして日本語の6カ国語で歌っています。

この曲は、ナット・コールが1964年12月にレコーディング、リリース

直後から7ヶ月連続チャート・インの記録を作っています。

彼はヘビースモーカーだった事が原因で、この時はもう助からない

末期の肺ガンを患っていました。無理を押してのレコーディングで、

録音後にすぐに緊急入院しました。2ヶ月後に帰らぬ人となりました。

彼は世界中のファンに「ありがとう。みんな、愛しているよ」の

メッセージを込めてこの曲を歌ったと伝えられています。

歌手として絶頂時の1965年2月15日に、カリフォルニア州

サンタモニカの病院で息をひきとりました。

 

この曲は、ビートルズの才能を見抜いたプロデューサーとして

知られるベルト・ケンプフェルトと、ニューヨークのジャズレーベル

”コモドア・レコード”のオーナー兼プロデューサーでもあった

ミルト・ゲイブラーによる共作曲です。

ベルト・ケンプフェルトは、自分のオーケストラを持つハンブルグ

出身の音楽家。1961年にビートルズをバックバンドに雇って

「マイ・ボニー」や「聖者が街にやってきた」を録音しているほど。

これはビートルズが初めて録音に参加した事でも有名です。

 

ナット・コールは、ジャズピアニストからポピュラー歌手にと活動の

場を広げた類まれな音楽才能と素敵な声の持ち主でした。

日本にも2度来日しています。

昨年の12月31日に亡くなられたナタリー・コールの父親ですね。

 

では、彼の遺作とも言われる『LOVE』を彼がフランス語で歌って

いるのがあります。You Tube には、日本語で歌っている音源も

アップされています。

 

           ~ L-O-V-E ~

Music & Lyrics:Bert Kaempfert & Milt Gabler

L is for the way you Look at me,
O is for the only one I see.
V is very very extraordinary.
E is even more than any one
that you adore can.

Love is all that I can give to you
Love is more than just a game for two,
Two in love can make it,
take my heart and please don't break it,
Love was made for me and you.

L、君が僕を見つめるときの仕草
O、僕が見つめるたった一人の人
V、とてもとても素晴らしい
E、君の好きなどんな人よりも超えるもの

愛は 僕が君に差し出せるすべてのもの
愛は ただ2人でするゲームなんかじゃない
愛する2人はうまくやっていける
僕の気持ちを受けとめて壊さないでほしい
愛は僕と君のためにあるのだから


♪ Lullaby Of Birdland を録音

2016-04-03 | Jazz Vocal

有名なジャズ曲”Lullaby Of Birdland”を歌って録音し、

You Tube にアップしました。


1952年に”Lullaby Of Birdland”(バードランドの子守唄)を

作曲したジョージ・シアリングは、1919年にロンドンで

生まれました。生後間もなく盲目となりましたが3歳でピアノ

を始め1937年頃から本格的にプロとして活動。

著名な音楽評論家でありプロデューサーのレナード・フェザー

に認められ、1947年アメリカに渡り、1949年に彼のピアノに

ビブラフォンやジャズギターを含むクインテットを結成し

MGMレコードと契約。同年「九月の雨」の大ヒットで注目を

浴びました。

”Lullaby Of Birdland”は、後にジョージ・デヴィッド・ワイスに

より歌詞がつけられエラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン、

クリス・コナー、メル・トーメなどの多くのジャズシンガーが

それぞれ自分の持ち味を出して歌い録音しています。

サラ・ヴォーンがクリフォード・ブラウンと吹き込んだ名盤に

収録されているこの曲のイントロ・スキャットは誰もが耳に

こびりついていると思います。

現在もなお多くのミュージシャンやヴォーカリストに演奏され

愛唱されている曲ですね。


バードランド(Birdland)は、1952年にニューヨークの

ブロードウェイの52丁目にオープンした400人の観客を収容

出来る世界最大のジャズ・クラブでした。店名は、モダンジャズ

の開祖チャーリー・パーカーのニックネーム「バード」にちなんで

ネーミングされました。

1965年に閉店しましたが、20年後の1986年にブロードウェイの

106丁目で同名の店が営業を再開し、現在は44丁目に移転して

営業しています。

”Lullaby Of Birdland”は、当時のジャズクラブには、司会などを

するディスク・ジョッキーがいて、彼らの集会時のテーマ曲を

作ってほしいと依頼されたジョージ・シアリングが作曲した曲でした。

この曲はバードランドで当日の演奏が終わるとBGMで流されます。

私が、以前に訪れた時はサラ・ヴォーンの歌が流されていました。

では、まずは、たいへん貴重な古い映像ですが、ペギー・リーが、

ジョージ・シアリングのピアノで歌っている映像を。




次はニッキ・ヤノフスキーのライブ映像を。

現在、22歳の彼女は12歳でモントリオール国際ジャズ

フェスティバルでデビューし、天才ジャズシンガーとして

世界中で話題になりました。日本でも公演をしています。



もう一つ、日本ではあまり知られていないのを。

シャンソン歌手、ジャクリーヌ・フランソワが1955年に

「ローラ」と云うタイトルで歌いフランスでもヒットさせました。

ジャン・コンスタンチンが「ローラ・鳥の国の伝説」という

タイトルでフランス語歌詞をつけたのです。

ジャクリーヌ・フランソワが「ローラ」を歌っているテレビ放映の

映像がありました。

フランス語で歌うとたいへん「おしゃれ」に聴こえますね。




<歌詞>

Lullaby of birdland, that's what I
Always hear when you sigh,
Never in my wordland could there be ways to reveal
In a phrase how I feel

あなたがため息をつく時にいつも聞いた
バードランドの子守唄
わたしがどんな風に感じているか
持ち合わせの言葉では言い表わせないわ

Have you ever heard two turtle doves
Bill and coo, when they love?
That's the kind of magic music we make with our lips
When we kiss

2羽の小さなキジバトが愛し合いささやくのを
聴いたことがある?
私たちの唇とキスで奏でる魔法の音楽のようだわ

And there's a weepy old willow
He really knows how to cry,
That's how I'd cry in my pillow
If you should tell me farewell and goodbye

古い柳の木があって 泣き方をよく心得ている
それは私が枕に顔をうずめて泣くのと同じなのよ
もしもあなたが私にさようならって告げたならね

Lullaby of birdland whisper low
Kiss me sweet, and we'll go
Flying high in birdland, high in the sky up above
All because we're in love

バードランドの子守唄 そっとささやいてよ
やさしく甘いキスをしてほしい
そうすれば私たちは行けるわ
バードランドの上を、空高く飛んで
だって 私たちは愛し合っているんだから


♪ The Way You Look Tonight を録音

2016-03-16 | Jazz Vocal

デュエットで歌って昨年12月26日に日記に載せた曲ですが、

一人で歌ったのも録音して You Tube にアップしています。


私の下手ッピな歌を聴いて頂くだけでは、申し訳ないので前回紹

介していないアーティストの映像を。

最近、スタンダード曲をたくさん歌っているロッド・スチュワートを

聴いてください。ライブ映像です。


ジャズファンにはインストで。7弦ギターをたくみにあやつる

ジョン・ピザレリのすごいコードワークをご覧いただけます。

 

歌詞と和訳を記載しておきます。

The Way You Look Tonight

作詞 : ドロシー・フィールズ
作曲 : ジェローム・カーン

Someday,When I'm awfully low
When the world is cold
I will feel a glow just thinking of you
And the way you look, tonight

Oh but you're lovely
With you smile so warm
And your cheek so soft
There is nothing for me but to love you
Just the way you look, tonight

With each word you tenderness grows
Tearing my fear apart
And that laugh that wrinkles your nose
Touches my foolish heart

Lovely,never never change
Keep that breathless charm
Won't you please arrange it
'Cause I love, you
Just the way you look, tonight
Just the way you look, tonight

いつか、ひどく落ち込んでいる時
世間を冷たく感じる時があっても
君の事を考えるだけで、ぬくもりを感じるだろう
今宵 いつものままの君を思い浮かべると

ああ、君は可愛くて、その微笑みはあたたかく
頬はとっても柔らかいから
僕にとっては君を愛するほかには、なにもないよ。
今宵 いつものままの君を

一つ一つの言葉にも、君の優しさが伝わって来る
僕の心配を拭い去ってくれる
君が、鼻にしわを寄せて笑うと
僕の愚かな心に触れるんだ

素敵だよ
決して、絶対に、変わらずにいてほしい
君の魅力に 息をするのも忘れるくらい
どうかずっとそのままでいてほしい
だって僕は君を愛しているから
今宵 いつものままの君を


ナタリー・コールの訃報

2016-01-06 | Jazz Vocal

ナット・キング・コールの娘としても知られるナタリー・コールが

昨年の12月31日に65歳で亡くなられた。

私にとっては、最も好きな歌手で2011年の来日公演を聴きに

行っていますし、早すぎる逝去だったので、とても悲しかったです。

        

では、ナタリー・コールの経歴を振り返りたいと思います。

ナット・キング・コールと、デューク・エリントンの楽団歌手だった

マリア・コールのあいだに生まれ、幼い時から音楽家たちに囲まれて

育った影響もあって、11歳から本格的に歌うようになった。

「ナット・キング・コールの娘」ということでジャズの道を進む

ことが期待されましたが、アレサ・フランクリンやジャニス・

ジョプリンの影響を受け、R&Bやロックに傾倒するようになり、

1975年に『Inseparable』でR&Bシンガーとしてアルバム・デビュー。

デビューアルバムの中の1曲「This Will Be」がヒットし、26歳の

時にグラミー賞の最優秀新人賞などを受賞し「ニュー・アレサ」など

と呼ばれるなどその実力が認められるようになった。


翌1976年にはセカンド・アルバム『Natalie』に収められたディスコ・

タッチの「Mr. Melody」が東京音楽祭でグランプリを受賞。さらに

1977年のサード・アルバム『Unpredictable』からカットされた

ブルージーなバラード・ナンバー「I've Got Love On My Mind」は、

ビルボード・シングル・チャートで5位に輝いた。その後も『Thankful』

(1977年)、『I Love You So』(1979年)とヒット・アルバムを連発する。

しかし、80年代に入るとドラッグに手を出すようになり、かつての勢いを

失っていった。

再び脚光を浴びたのは、1987年に発表したアルバム『Everlasting』に

収録されたブルース・スプリングスティーンのカヴァー「Pink Cadillac」が、

じわじわとチャートに上りスマッシュ・ヒットした事。


このヒットによりアルバム自体もビルボードのR&Bチャートで8位まで上昇。

さらに1989年のアルバム『Good To Be Back』からカットされた

「Miss You Like Crazy」も全米で7位、UKでも2位という大ヒットを記録。

そして極めつけは、これまでコンサート等でも父ナット・キング・コールの

曲のカバーを要求されても断ってきたナタリーが、1991年にリリースした

アルバム『Unforgettable:With Love』。

亡き父親に捧げた本作では、プロデュースにトミー・リピューマやデヴィッド・

フォスターを迎え、アレンジャーにミシェル・ルグラン、ジョニー・マンデル、

マーティ・ペイチといったベテランたちが大集結。

素晴らしいジャズ・ヴォーカル・アルバムに仕上がっており、グラミー賞で

最優秀レコード賞と最優秀トラディショナル・ポップ・パフォーマンス賞、

そしてアルバムは最優秀アルバム賞を獲得し、全米だけで700万枚以上を

売り上げる自身最大のヒット作となりました。

大きな話題を呼んだデュエット曲「Unforgettable」は、父親が40年前に

録音した音源に、レコーディング技術を駆使して斬新なデュエット曲に

蘇らせています。


その後の2006年にはダラス・オースティンをプロデューサーに迎え、

久々にR&B~ソウル色を打ち出した『Leavin’』を発表したほか、

2011年にはトニー・ベネットのグラミー授賞作『Duets II』に参加。


2013年には全曲スペイン語で歌ったラテン・ポップ作品

『Natalie Cole En Espanol』をリリースするといった意欲的な姿勢を

見せていました。


自叙伝の中で過去にドラッグを使用していたことを認めている

ナタリー・コールは、2008年7月にC型肝炎であること、また

腎臓の病気も患っていることを発表し、2009年には腎移植手術を

受けていた。こうした健康事情から、2008年頃からは病気等を理由に

ツアーや公演をキャンセルすることが度々あり、2008年6月の来日公演

では車椅子でステージに上がるなど以前から体調が心配されました。

その後ふたたび元気な姿をステージで披露していたが、2015年10月には

また体調が悪化し、11月と12月に予定していた公演を全てキャンセル。

現地時間で2015年12月31日の夜、ロサンジェルスの病院にて

「長年の健康問題による様々な要因が重なった結果」亡くなったと、

遺族が発表しました。


♪ All The Things You Are (Jam Session 録音) と麗しい女優

2015-09-29 | Jazz Vocal

今回は、ジャズのインスト(歌なし)セッションでは定番になっている曲、

『All The Things You Are 』を歌って録音し、動画にしましたのでブログに

アップします。

私がジャズのセッションで歌って録音したものです。いつものようにひどい

出来です。

映像は、この曲が作られた1930年代~1940年代に活躍した美しい女優さん達

の画像を使いました。モノクロをカラー化した画像もあります。

私の下手ッピな歌をカモフラージュしてくれています(笑)

オールドな映画のファンなら、これらの女優さんをよくご存知だと思います。

 

この曲について、少し。

1939年にジェローム・カーン (Jerome Kern) が作曲し、オスカー・ハマースタイン2世

(Oscar Hammerstein II ) が作詞した曲で、同年のブロードウェイミュージカル

Very Worm For May (5月にしては暑すぎる) のために作られました。

1927年の「ショー・ボート」で名声を得て以来、ブロードウェイで確固たる地位を築いた

このコンビの作品でしたが、このミュージカルは不評でわずか59回で終わってしまったそうです。

 

        

       (左が、オスカー・ハマースタイン2世。 右が、ジェローム・カーン)

 

1930年代はブロードウェイ自体が冷え込んでいた時代でもあり、また、歌曲としてはあまりにも

難解なこの曲は、その素材の良さを生かし切ることなく、幕が引かれてしまったようです。

しかし、一度は沈んだ「All The things You Are」でしたが、この魅力ある”難曲”は、40年代後半の

ビ・バップ時代のジャズメン達によって素材の魅力を見い出され再び新しい命を吹き込まれました。

この曲のコード進行の面白さが、ジャズの即興演奏の可能性を大きく広げていったのです。

私は、高校生の時に初めて聴いたビ・バップ ジャズのレコードでチャーリー・パーカー(as)、

ディジー・ガレスピー(tp)、バド・パウエル(p)、チャールス・ミンガス(b)、マックス・ローチ(dms))

が集まってコンサート録音した「Jazz at Massey Hall」が今も大のお気に入りです。

 

        

 

このアルバムの中に「All The Things You Are」が収録されています。もちろん歌なしですが、

とにかく、インプロビゼーションの連続で圧倒されます。

このJazz at Massey Hallの音源で「All The Things You Are」です。

すごく臨場感のあるライブ録音です。


 

次は、ヴォーカルもので。

ジャズファンならエラ・フィッジュラルドやカーメン・マックレーの名唱はよくご存知なので、

ちょっとジャズから離れたジャンルにしました。

ローラ・オースネスです。日本では、あまり知られていない女性ヴォーカリストですが、

その卓越した歌は素晴しく、海外では有名な歌手です。クラシック畑の人です。

コンサート映像で綺麗な写りです。聴くと感動します。

ワンコーラスとツゥーコーラスの合間にヴァースを歌っています。


その他、この曲はジャズのビックネームなアーティストの映像がたくさんあります。


<歌詞>

You are the promised kiss of springtime
That makes the lonely winter seem long
You are the breathless hush of evening
That trembles on the brink of a lovely song

You are the angel glow that lights a star
The dearest things that I know are what you are

Some day my happy arms will hold you
And some day I'll know that moment divine
When all the things you are, are mine


あなたは春の訪れを約束する口づけ
孤独な冬を長く思わせる
あなたは息を潜める夕暮れの静けさ
わずかに揺らぎ優しい歌となる

あなたは星に光をもたらす天使の輝き
最愛の人、大切な人は、あなた

いつかあなたを腕の中に抱きかかえる幸せが訪れる
いつか知ることになる、聖なる瞬間を
あなたの全てが私のものとなる時を


1930年代に活躍した女優ヘディ・ラマー(Hedy Lamarr)
これまでスクリーンに現れた最も美しい女優の一人として有名です。

        

 

 

ジョーン・フォンティン(Joan Fontaine)

1930年代~1940年代に活躍した女優さんで、父親が東京帝国大学の英語教授として

日本に招かれていた時に、日本で生まれた人。

両親とともにアメリカに戻り、1935年に舞台で女優としてのキャリアを始めました。

1941年に、アルフレッド・ヒッチコック監督作品『レベッカ』でアカデミー主演女優賞に

ノミネートされ、翌年に同じくヒッチコック監督作品の『断崖』でアカデミー主演女優賞を

受賞しています。ヒッチコックの監督作品でアカデミー賞を獲得した、ただ一人の俳優です。