美術館巡りと古都散策、Jazz & Bossa など・・

スタンダードやボサ・ノバなどを歌って録音したり、美しい景色などを撮影して動画を作っています。美術展にもよく行きます。

♪ Bewitched をセッションで歌いました。

2018-03-21 | Jazz Vocal

以前から録音したいと思っていたスタンダードナンバー「Bewitched」をジャズのセッションに参加して録音しましたので、それを動画にしました。宜しければご覧ください。

でも、いつもの事ですが、歌っているたくさんのアーティストを聴いて何度も発音の練習したのに、情けないほど発音がよくないです。そして、声も伸びていないし自分の声量のなさにつくづく嫌になりました。



伴奏して下さったのは、アマチュアの女性がピアノ、ベースはプロ、ドラムは男性でアマチュアの人でした。

ベースの人だけこの曲を知っておられましたが、肝心のピアノを弾く女性がこの曲を初めて弾くとの事で不安でしたが、私が作った楽譜で見事に合わせてくれました。女性が歌う曲なので、静かに穏やかなピアノでとても良かったです。1分もないわずかな打ち合わせだけのぶっつけでこんなにうまく伴奏してもらって幸せでした。

ヴァースは、ピアノだけでルパートで伴奏してもらい、コーラスに入ってからベースとドラムも入ってもらいました。

Bewitched」と云う曲について少し。

正式なタイトルは、「Bewitched, Bothered And Bewildered」で、日本でのタイトルは「魅せられて」です。

1940年にリチャード・ロジャーズ (Richard Rodgers) が作曲し、ロレンツ・ハート (Lorenz Hart) が、歌詩をつけました。

ブロードウェイミュージカルや映画のテーマ曲などこの二人のコンビは、たくさん書いています。ジャズやスタンダードを演奏する人なら知らない人はいないといっても過言ではない程の有名なソングライターです。

恋する彼を想う気持を切実に表現し歌った曲で、ジーン・ケリー唯一のブロードウェイ主演ミュージカル Pal Joey (1940年) の中の歌われました。

しかし、この曲のリリース発表当時は、ASCAP (米国作曲家作詞家出版者協会) が保有曲をラジオで放送することを禁じていたため、ラジオで流れることはなかったと云われています。

それが、ブロードウェイミュージカルでこの曲を聴いたフランスの人が口コミで伝えアメリカより先にフランスで評判になりました。

1950年代になると、ピアニストのビル・スナイダー楽団がヒット・パレードの3位に3週、1位に5週つける程のヒットを出しました。

他にも、ゴードン・ジェンキンズ楽団(歌はボニー・ルー・ウィリアムズ)、ジャン・オーガスト、ハーモニカズ、メル・トーメ、ドリス・デイなどがヒットチャートをにぎわせました。

1957年にはフランク・シナトラ主演で「Pal Joey(邦題:夜の豹)」と云うタイトルで映画化され、リタ・ヘイワース(アン・グリアが歌を吹き替え)がこの歌を映画の中で歌いリバイバルヒットさせました。

その後は、当時アメリカの音楽誌で権威のあった Variety 誌が選出した Golden Tin Pan Alley Songs of 1940s に選ばれ、現在もさかんに歌われ、新たに録音される永遠のスタンダードナンバーとなっています。

では、私がこの曲で一番気に入っているリンダ・ロンシュタットを聴いてほしいです。ヴァースから歌っています。



次は、今人気のある女性ジャズヴォーカリストのヒラリー・コール (Hilary Kole) がジャズギター1本の歌伴で歌っているライブ映像をご覧ください。熱唱しています。実にうまいです。

Bewitched の歌詞と和訳>
訳は意訳です。気持ちを表そうと感覚的な訳し方をしていますので正確ではないです。

(Verse)

He’s a fool and don’t I know it
But a fool can have his charms
I’m in love and don’t I show it
Like a babe in arms

Love’s the same old sad sensation
Lately I’ve not slept a wink
Since this halfpint imitation puts me on the blink

(Chorus)

I’m wild again, beguiled again
A simpering, whimpering child again
Bewitched, bothered and bewildered am I

Couldn’t sleep and wouldn’t sleep
When love came and told me I shouldn’t sleep
Bewitched, bothered and bewildered am I

Lost my heart, but what of it?
He is cold I agree
He can laugh, but I love it
Although the laugh’s on me

I’ll sing to him, each spring to him
And long for the day when I’ll cling to him
Bewitched, bothered and bewildered am I

(ヴァース)

彼がお調子者で馬鹿さんなのに
私はそれにあえて気付こうとさえしない
彼のそういうお馬鹿さんなところが魅力になっているのよ
だけど 私はそれを表に出そうとしない
腕に抱かれた赤ちゃんのように

恋は 昔と同じ様な 懐かしく 切ない感覚
この頃 私は一睡もしていない
だってこの取るに足らない彼が
私をおかしくさせてしまったから

(コーラス)

また私は取り乱してしてしまい
また騙されてしまったわ
間の抜けた笑いをしたり
しくしく泣いてべそをかく子供に戻ったわ
魅せられ 悩まされ 途方に暮れるばかり

眠れない 眠る気にもなれない
恋をする度に こう自分に言い聞かせる
ぐっすり眠れなくなるのよ
魅せられて 悩まされ うろたえる

自分の気持ちを見失ってしまって
でもそれがどうだっていうの
彼が冷たいのは承知していること
彼が面白がってもいい
私に当て付けて笑っても
それでも私はそこに惹かれる

彼のために歌うわ
春になるたびに
そして彼に抱き付く日を待ち続けるの
魅せられ、悩まされ、途方に暮れるばかり

♪ ♫ ♬ ♩ ~ ♪ ♫ ♬ ♩ ~ ♪ ♫ ♬ ♩

向かって左が、リチャード・ロジャーズ  右が、ロレンツ・ハート

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♪ Day by Day をビックバンド音源で歌いました。

2018-03-09 | Jazz Vocal

現在、プロの歌手は前もって録音された伴奏の音源に自分のヴォーカルを

重ねる方式を取っているのが通常です。昔のようにバックバンドと一緒に

何度も録音して一番良いテイクを使って完成させる方法はしていないです。

プロが使う海外から取り寄せた生演奏で作成されたジャズのバック演奏の

音源を使って録音させてもらいました。

特にビックバンドで録音された音源は、すごい迫力です。聴かせてもらって

録音したくなりました。

数曲録音させて頂いた中の「Day by Day」で動画を作成しました。

 

Day by Day」について、少し。

とても、有名なスタンダードナンバーで、メロディがすごく綺麗で、

歌詞もとてもロマンチックな曲です。

この曲は、第二次世界大戦のさなかの1945年にアクセル・ストーダール

(Axel Stordahl) とポール・ウェストン (Paul Weston) の二人が作曲しました。

曲を完成させるのに二人でたいへん長く時間をかけたのですが、サミー・カーン

(Sammy Cahn) が出来上がった曲を二人から聴いて、その場でさっと数分で

歌詞を書いたと伝えられています。

ドリス・ディ、フランク・シナトラ、フォー・フレッシュメン、そして1964年に

ボサ・ノバ アレンジにして歌いヒットさせたアストラッド・ジルベルトなど、

たくさんのアーティストが録音しています。

現在も、コンサートやセッションでよく歌われ・演奏されている永遠のスタンダードナンバーです。

では、今回は、日本人アーティストの動画を紹介します。

小林桂のライブです。


井上真紀と「ラブ・ノーツ」
Stella by Stalight ~ Day by Day

 

〜 ♪ ★ ☆彡 ♪ 〜  〜 ♪ ★ ☆彡 ♪ 〜

Day by Day の歌詞と和訳>

Day by day,
I'm falling more in love with you
And day by day, my love seems to grow
There isn't any end to my devotion
It's deeper, dear, by far than any ocean

I find that day by day
You're making all my dreams come true
Come what may, I want you to know

I'm yours alone, and I'm in love to stay
As we go through the years
Day by day

日ごとに 
あなたともっと恋に落ちていく
そして日ごとに 私の愛は育っていくように思う
私の深い愛情は終わらない
どんな海より深い

日ごとに わかってきた
あなたは私のすべての夢を叶えてくれている
もしこれから何が起きても 知っていてほしい

私はあなただけのもの いつも愛してる
歳月が過ぎても
日ごとに

〜 ♪ ★ ☆彡 ♪ 〜  〜 ♪ ★ ☆彡 ♪ 〜

フランク・シナトラのレコーディングに指揮をするアクセル・ストーダールです。

 

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岡山ツアー 吉備津神社・備前焼窯元・イチゴ狩り

2018-03-05 | お出かけ

だんだん暖かくなり梅の花も咲き始めたので、家族でどこかに日帰りで出かけようと自動車で岡山に行って来ました。

たいへんに良いお天気に恵まれて良かったです。私は、旅行や行楽をする日は、いつも決まって雨が降る「雨男」で有名なんです(笑)

子供がまだ幼い時に、転勤で岡山に4年程暮らした事がありますので懐かしかったです。

コースは、吉備津神社 → 備前焼窯元 → 西山ファームでイチゴ狩り にしました。

吉備津神社は、約600年前の姿をそのまま残しているたいへん大きく立派な本殿と拝殿があり、それらは国宝に指定されています。

本殿・拝殿は今から約600年前の室町時代に2回の火災によって焼失したのですが、将軍足利義満の時代に約25年の歳月をかけて応永32年(1425年)に再建されたものです。それ以来、解体修理もなくその雄大な姿を現代に伝えています。



自然の傾斜をそのままいかした全長360mの回廊は、重要文化財に指定されています。



この神社は、桃太郎伝説のモデルとなっており伝説にちなんだ絵馬やお守りなどがあります。

矢立ての神事も行われていますので、弓道場もあります。訪ねた時には、女子学生の弓道部の人達が練習をしていました。

境内の梅もちらほらと咲き始め、とても綺麗でかすかな良い香りがしました。



次は、備前焼の窯元を見学しました。窯の説明を受け見学した後は、お土産店を見て廻りました。



そして、お昼ご飯。

岡山名物の祭り寿司をせいろで温めていました。それとこれも岡山名物の「ぼっこう鍋」。そして、お造り、作州牛カルビ焼、蟹ご飯、蟹の茶碗蒸し、つくね鍋(うどんスキ)、フルーツ、香の物などなど。かなり豪華に食事しました。


最後は、苺狩りをしました。まだ少し早く、青いのが多かったのですが それでも熟した甘く美味しい苺がたんさんあって食べ放題。お昼ご飯を食べてお腹がいっぱいなのに別腹だとばかりに動けなくなるまで食べました(笑)



久しぶりにいい行楽をしました。

                   ♪ ☆ ★ ☆彡 ♪ ☆ ★ ☆彡 ♪ ☆ ★ ☆彡 

たくさん撮影しましたので、動画を作りました。



動画のBGMは、今回もどんな曲にしょうかと迷いましたが、ジャズのインストにしました。(いつものワンパターンです)。

クリフォード・ブラウン(ブラウニー)が1954年に作曲し、よく演奏していた「Joy Spring」(春の喜び)です。

ブラウニーが残している録音は、マックス・ローチとのコンボでの演奏ですが典型的なハード・バップ スタイルの演奏でした。

現在もこの曲は、ややテンポの早い軽快なリズムで演奏される事が多いです。

BGMに使ったのは、ピアノ・トリオでの演奏です。ちなみに、ジョン・ヘンドリックス(ランバート、ヘンドリックス&ロスのヴォーカル・トリオで活動していました)が後年に歌詞を付けヴォーカルものとしても歌われる楽曲でもあります。

コメント (4)
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