美術館巡りと古都散策、Jazz & Bossa など・・

スタンダードやボサ・ノバなどを歌って録音したり、美しい景色などを撮影して動画を作っています。美術展にもよく行きます。

♪ Stardust を録音

2016-05-26 | Standards

スタンダードの代表的な曲、ホーギー・カーマイケルが作曲した

"Stardust"を歌って録音しYou Tube にアップしました。

この曲は、時々歌っていますが、いざ録音するとなると

ものすごく難しかったです。

(著作権については、You Tube の審査をパスしています)

 

この曲は、昭和2年(1927年)にホーギー・カーマイケル

(Hoagy Carmichael)が作曲しています。今から、何と89年も

前の昔に作られた曲なんですが、現在も演奏され、歌い継がれて

いる永遠の名曲です。

当初は演奏だけのナンバーでしたが、2年後にミッチェル・パリッシュ

(Mitchell Parish)が、とても素敵な歌詞を付けました。

現在も、たくさんのアーティストが歌い、そして演奏しています。

日本では、かなり以前のTV番組、シャボン玉ホリデーのエンディング

テーマとして、ザ・ピーナッツが歌って有名になりました。

歌詞は、昔の恋人との楽しい日々の思い出を「星屑」に例えた

失恋ソングです。悲しい感じはなく、主人公は恋愛中の甘く素敵な

思い出に浸っていて、今も君の事を愛しているよと言っているような

内容です。

 

1927年(昭和2年)10月31日に Hoagy Carmichel and His Pals

 (カーマイケルとドーシー兄弟が組んだバンド)がインディアナ州

リッチモンドのジェネット・レコード社でこの曲を初めて録音しました。

ミディアムテンポのインスト(歌なし)でした。

       


         (ジミー・ドーシーとホーギー・カーマイケル) 

1928年に、ホーギー・カーマイケルは自作の歌詞をつけて この曲を

再び吹き込みましたが、ジェネット社は、前年のレコードが売れ

なかったので、レコード化をこばみました。

1929年にミルズ・ミュージック社が、ミッチェル・パリッシュに

この曲に歌詞を付けてもらい Star Dust として出版しました。

それから、ミルズ・ミュージック社の経営者である

アービング・ミイルズは、歌手でもあったのでこの曲を1929年9月20日に

Brumswickレーベルに録音しリリースしました。そのレコードは1930年

ポップチャートで20位につけました。そのすぐ後にアイシャム・ジョーンズ

オーケストラがスローバラードにアレンジしてレコードを出し、

チャート1位、歴代売上トップを占めました。

上記は、私が持っている古いジャズ雑誌に載っていたホーギー・カーマイケル

の自叙伝から転記しました。

ホーギー・カーマイケルは、数々の名曲を残しています。

スターダスト の他には、Lazy River, Georgia on My Mind,

Rockin' Chair, The Nearness of You, Skylarkなど。

そして、テレビドラマの西部劇「ララミー牧場」に出演

していた事でも有名です。

では、スターダストと言えばこの人、

ナット・キング・コール。TVでの映像です。

 

カントリー・シンガーのウィリー・ネルソン。

ライブ映像です。

 

最後にホーギー・カーマイケル自身がピアノを

弾いて歌った録音を。

 

<歌詞>

歌詞の中で、ナイティンゲールが出てきますが、

これは、野鳥の名前で日本ではサヨナキ鳥(小夜啼鳥)の事です。

有名な英国の看護師さんではありません。

<Verse>

And now the purple dusk of twilight time
そして今 たそがれ時の紫色に染まる夕闇が

Steals across the meadows of my heart
僕の心の草原に静かに忍び込む

High up in the sky the little stars climb
小さな星たちが空高く昇る

Always reminding me that we're apart
僕達は 別れてしまった
会えない君をいつも僕に思い出させる

You wandered down the lane and far away
君は 星の小道をさまよい歩いて 遠くへ去って
しまった

Leaving me a song that will not die
永遠に生き続ける歌を僕に残して

Love is now the stardust of yesterday
そして 僕達の愛は今では 過ぎ去った日の星屑に
なってしまった

The music of the years gone by
過ぎ去った月日の調べに

<Chorus>

Sometimes I wonder
時々 僕は考えてしまう

Why I spend the lonely night
なぜ 一人で寂しい夜を過ごしているんだろう

Dreaming of a song
心に歌を夢みながら

The melody haunts my reverie
あのメロディが幻想を連れてやってきて

And I am once again with you
また 君と一緒にいるような気持になるんだ

When our love was new
僕らの愛が生まれたばかりの頃

And each kiss an inspiration
キスをするたびにときめきに満ちていた

But that was long ago
だけどそれは遠い昔のこと

Now my consolation
今 僕の安らぎは

Is in the stardust of a song
星屑の歌のなかにだけある

Beside a garden wall
庭の塀のそば

When stars are bright
星たちが輝くとき

You are in my arms
君は僕の腕の中にいる

The nightingale tells his fairy tale
サヨナキ鳥がさえずるのはおとぎ話

Of paradise where roses grew
薔薇が咲き乱れる楽園の

Though I dream in vain
見る夢は はかないけれど

In my heart it will remain
想い出は僕の心の中で生き続けていく

My stardust melody
星屑のメロディー

The memory of love's refrain
何度も繰り返し思い出す恋

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

♪ Cry Me A River を録音

2016-05-15 | Jazz Vocal

ジュリー・ロンドンの代表曲「Cry Me A River」を歌って

You Tube にアップしました。暗い歌詞なのでストーリー

仕立ての画像はあまりにも・・なので私が所有している

ジュリー・ロンドンのオリジナルレコードを映像に使いました。

女性を泣かせてはいけませんね。

(著作権に関しては、You Tube の審査をパスしています)


ジュリー・ロンドンについて

ハスキーな歌声がスモーキー・ピロー・ヴォイスと呼ばれ

ジャズがお好きな人ならよくご存知のシンガーですが、

最初は映画女優としてデビューしています。

何作かに出演しましたが、あまりヒットしませんでした。

しかし、歌手志望でもあった彼女の歌の才能を認めた

ボビー・トゥループ(ジャズピアニスト兼作曲家兼シンガーで

有名なルート66を作曲した人で後に彼女と結婚します)が、

プロデュースしてリバティ・レーベルに録音したレコード

アルバム『Julie Is Her Name』がヒットし、それに収録された

「Cry Me A River」がシングルカットされ、世界中で大ヒットし

彼女がジャズシンガーとして知られる事となりました。

 

LPレコード『Julie Is Her Name』について、

私はアメリカ旅行した時に、状態のよいオリジナル盤

(最初の発売時のレコードで初版もの)を入手しています。

オリジナル盤発売日:1955年 レーベル:Liberty
レコード番号 : LRP 3006

ジュリー・ロンドン(vo)
バーニー・ケッセル(g)
レイ・レザーウッド(b)

side one
1. Cry Me A River
2. I Should Care 
3. I'm In The Mood For Love 
4. I'm Glad There Is You 
5. Can't Help Lovin' That Man 
6. I Love You 
Side two
1. Say It Isn't So
2. It Never Entered My Mind 
3. Easy Street
4. 'S Wonderful 
5. No Moon At All 
6. Laura
7. Gone With The Wind   

このアルバムは、ビッグ・バンド・オーケストラや

ストリングス・サウンドがまったく入っていない、

バーニー・ケッセルのギターとレイ・レザーウッドの

ベースのみで歌っているもので、バックの演奏も素晴らしいです。

では、Cry Me A Riverについて

1953年にアーサー・ハミルトンが作詞・作曲しました。

1955年の映画「皆殺しのトランペット」(Pete Kelly's Blues)の

挿入曲とするために作曲され、この映画に特別出演した

エラ・フィッツジェラルドが歌う予定でしたが、映画の制作者側が

この曲を気に入らず採用されませんでした。

この映画の監督ジャック・ウェッブは、この曲を惜しみ

ジュリー・ロンドンに歌うように紹介しました。ボビー・トゥループが

プロデュースして制作したレコードアルバムで歌い大ヒットしました。

歌詞は、好きでたまらなかった相手に捨てられたのにその男性が

復縁を申し出て来た。

さんざん泣かされたのに今更何よ?と怒りをぶつけます。けれど、

まだ好きだと云う気持ちをにじませる悲しい内容です。

ジュリー・ロンドンがこの曲を歌っているカラー映像です。

 

ダイアナ・クラールのライブ映像も

 

<歌詞>

Now you say, you're lonely,

you cry the whole night through

Well, you can cry me a river

Cry me a river

I cried a river over you

Now you say, you're sorry for bein' so untrue

Well, you can cry me a river

Cry me a river

I cried a river over you


You drove me, nearly drove me out of my head

While you never shed a tear

Remember? I remember all that you said

Told me love was too plebeian

Told me you were through with me and

Now you say, you love me

Well, just to prove you do

Come on and cry me a river

Cry me a river

I cried a river over you...

 

今更 「一晩中寂しくて泣いてる」って言うのなら

じゃ、私の前で泣いてみせてよ

涙が川になるまで泣きなさいよ

私はあなたの事を想って 散々泣いたのよ

今更「ごめん、嘘ばかりついて」って言うのなら

じゃ、私の前で泣いてみせてよ

涙が川になるまで泣いてみせてよ

私はあなたの事を想って 散々泣いたんだから

気が狂うほど たまらなく好きにさせておいて

あなたは一粒の涙もこぼさなかった

覚えているの?私はあなたの言ったこと全て覚えているわよ

「愛なんて本当にくだらない」とか

「お前にはうんざりしている」って言ったわよね

今更「愛してる」って言うのなら

じゃ、その証拠を見せてよ

さあ、私の前で泣いてみせてよ

涙が川になるまで泣いてみせて

私はあなたの事を想って 散々泣いたんだから...

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

♪ Unforgettable (duet) を録音

2016-05-01 | Standards

2年前にデュエットで歌って録音しましたが、その時は

録音状態がよくなかったので、デュエットして頂いた人に

無理をお願いしてもう一度録音しました。

 

“Unforgettable”について少し

スタンダード曲は、映画のテーマ曲や挿入歌、又は

ブロードウェイなどのミュージカル舞台のために作曲

された曲が多いのですが、この曲は、そのいづれでもなく、

ナット・キング・コールが歌ってレコード化するために

作られた曲でした。1951年にアーヴィング・ゴードンが

作詞・作曲しました。

当初のタイトルは"Uncomparable"(比べられない人)

でしたがすぐに"Unforgettable"(忘れられない人)に

タイトル変更し、ネルソン・リドルのアレンジで

ナット・コールが歌って録音し大ヒットしました。

歌詞もメロディもとても素晴らしい曲で、私は、高校生の

時に母親が持っていたレコードでこの曲を聴いて、感動した

のを今でも昨日のように覚えています。それ以来、今も

ずっと大好きな曲なんです。

今回、私が録音したのは Unforgettable のデュエット

バージョンです。

これは、ナット・キング・コールの娘である

ナタリー・コールが、1991年にリリースしたアルバム

『Unforgettable:With Love』に収録されている

アレンジと同じです。

このアルバムは、グラミー賞「ソング・オヴ・ザ・イヤー」

を獲得しており、リリース当時、グラミー賞3部門を受賞し

大きな話題になりました。全米ポップチャートで5週1位

という大ヒットを記録しています。

父親のナット・キング・コールが40年前に録音した音源に、

レコーディング技術を駆使して斬新なデュエット曲に

蘇らせました。このアルバムを聴いた時も感動しました。

では、ナタリー・コールのライブ映像を。

映像で歌う父親とデュエットしています。

 

<歌詞>

Unforgettable
忘れられない

That's what you are
あなたのことが

Unforgettable
忘れられない

Though near or far
近くにいても 離れていても

Like a song of love that clings to me
まるで心の中で宿る愛の歌のように

How the thought of you does things to me
あなたへの想いがどれほど私に影響しているか

Never before has someone been more
今までにこんな想い、誰にも抱いたことがなかった

Unforgettable
忘れられない

In every way
どんなときも

And forever more
ずっと永遠に

That's how you'll stay
あなたは 私の心の中で生き続ける

That's why darling it's incredible
愛する人がいるのは こんなに素晴らしいこととは

That someone so unforgettable
忘れることができない人がいることが

Thinks that I am unforgettable too
私もあなたの忘れられない人になりたい

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする