美術館巡りと古都散策、Jazz & Bossa など・・

スタンダードやボサ・ノバなどを歌って録音したり、美しい景色などを撮影して動画を作っています。美術展にもよく行きます。

♪ Night And Day を録音

2016-10-30 | Jazz Vocal

私は、「Night And Day」を軽快なテンポで歌うのが好きで、ジャズの

セッションやギター弾き語りで歌ったり、カラオケにも数種のバージョンが

あり全部歌っていますが、今回はその中でヴァースがあるスウィンギーな

ボッサ・バージョンを歌って録音してみました。


「Night And Day」と云う曲は、ジャズやスタンダード曲をよく聴く人なら、

知らない人はいないくらいに有名な作曲家コール・ポーターが1932年に

ブロードウェイミュージカル「陽気な離婚」のテーマ曲として書いた曲で、

主演したフレッド・アステアが歌いました。その2年後に映画化された

『コンチネンタル』 でもフレッド・アステアが歌って大ヒットしました。


コール・ポーターは、ミュージカルや映画のテーマ曲・挿入歌など生涯で

約870曲を作詞・作曲したと言われている偉大なコンポーザーです。

そして、彼が作曲した曲の多くはスタンダード・ナンバーとして、現在も

歌われ・演奏されています。

「Anything Goes」、「I Get a Kick Out of You」、「Love For Sale」、

「What Is This Thing Called Love?」、「Begin The Beguine」、

「I Love Paris」、「You’d Be So Nice To Come Home To」、

「So In Love」、「It’s Alright With Me」・・などなどたくさんあります。

          

「Night And Day」は、たくさんのアーティストが録音しています。

中でもフランク・シナトラは、この曲を1940年代~60年代にかけて3度も

録音しレコードをリリースしており、それぞれのアレンジが違っています。

次の動画は、シナトラがネルソン・リドルのアレンジで豪快に歌った1957年に

録音したレコード音源です。


これも静止画ですが、ヴァースから歌うヘレン・メリルを。

<歌詞と和訳>

Like the beat beat beat of the tom-tom
When the jungle shadows fall

ジャングルに夜のとばりが降りるときに鳴り響く太鼓の音のように

Like the tick tick tock of the stately clock
As it stands against the wall

壁掛けの古時計が時を刻む音のように

Like the drip drip drip of the raindrops
When the summer shower is through

夏のにわか雨が通り過ぎるときにポタポタと落ちる雨粒の音のように

So a voice within me keeps repeating you, you, you

そう、私の中で繰り返す声は、あなた、あなた、あなた



Night and day, you are the one

夜も昼も、あなただけ

Only you beneath the moon, under the sun

月の下にいても、太陽の下にいても

Whether near to me, or far

近くにいても、遠くにいても

It's no matter darling where you are

あなたが どこにいてもそんなの関係なくて

I think of you

あなたのことを想っている

Night and day

夜も昼も



Day and night, why is it so

昼も夜も、どうしてなの

That this longin' for you follows wherever I go ?

どこに行こうとあなたへの想いが頭を離れないのは

In the roarin' traffic's boom

騒々しく行きかう往来の中にいても

In the silence of my lonely room

ひとり、部屋に佇む静寂のなかでも

I think of you

あなたのことを想っている

Night and Day

夜も昼も



Night and day

夜も昼も

Under the hide of me

私のなかのどこかで

There's an oh, such a hungry yearnin' burnin' inside of me

あなたを求めてやまない気持ちが燃え上がっているなんて

And it's torment won't be through

そしてこの悩みは終わることなく続く

Till you let me spend my life making love to you

あなたと生涯愛し愛され共に暮らせるようになるまでは

Day and night, night and day

昼も夜も、夜も昼も

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♪ Blue Moon を録音

2016-10-18 | Jazz Vocal

たくさんのジャズヴォーカリストが録音している「Blue Moon」ですが、

私が大好きなのは、何と云ってもジュリー・ロンドンが1958年に

ジャズギターのハワード・ロバーツとウッドベースのレッド・ミッチェルの

二人だけのバック演奏で歌って録音したレコードアルバム

「Julie Is Her Name, Vol. 2」で収録された音源なんです。

今回、何度も練習してやっと録音出来ましたので、You Tube にアップしました。

私は、レッスンを受けた事がないので、発音の悪さや音程の不確かさ、そして声量

のなさ、ブレスの取り方がよくない点など下手ッピの見本のような歌です。


「ブルームーン」 と呼ばれる月は、隕石の落下時や火山の噴火の時に発生するガスや

塵などが影響して月が青く見える時に呼ばれたり、もうひとつは、ひと月のうちに

満月が二回あるときがあり、神秘的現象と言えるこの二回目の満月をヨーロッパや

アメリカでは「ブルームーン」と呼んだりします。

どちらも、稀な現象なので19世紀半ばに "once in a blue moon"

(めったにない、特別な)という熟語も生まれています。

さて、「Blue Moon」と云う曲は、1937年(昭和12年)ロレンツ・ハート(作詞)と

リチャード・ロジャーズ(作曲)のコンビによって生み出されたスタンダード曲で、

現在でも新たに録音されたりステージで歌われる永遠の名曲です。

ロレンツ・ハートと リチャード・ロジャーズのコンビが作った曲では、

「My Funny Valentine」 も有名です。

では、まずは、ジュリー・ロンドンを。


1961年にザ・マーセルズ(The Marcels)がビートを効かせたドゥワップスタイルで

歌ったのがヒットしましたが、今ではこのような歌い方でこの曲を歌うアーティストは

あまりいません。

ここ10年くらい前からスタンダード・ナンバーをたくさん歌っているロッド・スチュワートを。

とても、いいムードです。ライブ映像です。ヴァースから歌っています。


<歌詞>

Blue Moon, you saw me standing alone
Without a dream in my heart
Without a love of my own

Blue Moon, you knew just what I was there for
You heard me saying a prayer for
Someone I really could care for
           
And then there suddenly appeared before me
The only one my arms will ever hold
I heard somebody whisper please adore me
And when I looked the Moon had turned to gold

Blue Moon, now I'm no longer alone
Without a dream in my heart
Without a love of my own

青いお月様
私が1人寂しくしているところを見てたんでしょう?
心には希望もなくて
愛する人のいない私を

青いお月様
私がなぜ1人でたたずんでいたか分かってたんでしょう?
私の祈りを聞いたでしょう?
愛する人を求めた祈りを

そして 突如目の前に現れた
私のこの腕で一生抱きしめたいと思う
たった1人の愛すべき人
「愛してほしい」とささやかれて
空を見上げたらお月様が黄金の色になっていた

青いお月様
心に希望なし、恋人なしなんていう
私とはもうさよならね。

※私が若い頃にアメリカで入手したジュリー・ロンドンのモノラル・オリジナル盤

 (初版プレスのレコード)です。この曲が収録されています。

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♪ “Fascination” (魅惑のワルツ)をピアノ伴奏で歌いました。

2016-10-08 | 映画音楽

オードリー・ヘプバーンとゲイリー・クーパーが主演した1957年の

アメリカ映画「昼下がりの情事(Love in the Afternoon)」。

 

その映画のテーマ曲 “Fascination” (魅惑のワルツ)を洋楽仲間が集まった

演奏会でピアノ伴奏で歌わせて頂きました。

ピアノを演奏してくださいました人が、ものすごく上手なので、私の

下手ッピなヴォーカルにうまく合わせて頂き、何とか歌えました。

ICレコーダーで録音しましたので、あまり録音状態はよくないのが、残念でした。


映画は、かなり昔の作品ですがヘプバーン主演の映画なので、ご覧に

なられた人が多いと思います。それにしても邦題の「昼下がりの情事」は

センスがないですね。「昼下がりの恋」でよかったのではと私は思いますが。

映画のストーリーを記載しておきます。

アリアーヌ(ヘプバーン)の父親は私立探偵。ある人物からの依頼でその人の

妻の浮気調査をしていた。そして、その妻がアメリカ人の大富豪である

フラナガン(ゲイリー・クーパー)と密会している所をつきとめカメラに収めた。

依頼人にその妻の浮気調査の結果を報告したら、依頼人は、今夜フラナガンを

撃つと言って立ち去る。

この会話をこっそり聞いていたアリアーヌは、音楽学校で授業を受けていても、

ただならぬ会話の内容が気になって集中できない。彼女は依頼人がフラナガンを

撃つのを防ぐために、フラナガンが泊まっているホテルの部屋へ向かう。

アリアーヌの機転により、フラナガンが撃たれるところを阻止し、フラナガンが、

アリアーヌに翌日に会ってほしいと申し入れた。

フラナガンは、世界中をビジネスで駆け回る大富豪であり女性との交遊も有名である。

フラナガンの誘いを断ったアリアーヌだったが、なぜか彼のことが気になって、

結局彼に会いに行ってしまう。子供扱いされたくないアリアーヌは恋愛経験が

豊富なようによそおう。それからは、ダンスをしたりピクニックに行ったりして

二人の間に恋愛感情が芽生える。

仕事でパリを離れるフラナガンにアリアーヌは何だかとても切ない気持ちに

なっていた。そして数ヵ月後にアリアーヌはオペラの劇場でフラナガンを見かける。

アリアーヌの事を更に深く知ろうとするフラナガンと、実は恋に奥手であることを

知られたくないアリアーヌの駆け引きの面白さ、そして優雅なテーマ曲 “Fascination”

の調べに酔いしれる映画でした。

この映画撮影の時、オードリー・ヘプバーンは28歳、ゲイリー・クーパーは56歳。

ヘプバーンは、非常に若く見えます。

 

テーマ曲 “Fascination” (魅惑のワルツ) について。

大変優雅な旋律の曲で、この映画がきっかけで世界中で大ヒットしました。

この曲は、もともと1932年、フランスのフェルモ・ダンテ・マルシッチが

作曲した「ボヘミアのワルツ」にディック・マニングが英詩をつけたもので、

1957年にジェーン・モーガンが吹き込んだレコードがミリオン・セラーになりました。


・ジェーン・モーガンの歌声が聴ける動画。



・ナット・キング・コールの名唱です。



“Fascination”の歌詞を訳しました。

魅せられてしまったとわかったよ
その時限りで終わっていたのかもしれない
つかのまのまなざし つかのまのロマンス
うつろな気持ちだったのかもしれない

それは魅惑のひと時だったんだ
月の光を浴びて一人ただずむ君を見て
君の手に触れ そして すぐにキスをする
魅惑が恋になった

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♪ 君住む街角 (On The Street Where You Live) を録音

2016-10-03 | 映画音楽

「君住む街角」を歌ってほしいとリクエストを頂きました。

ピアノを弾いてもらって歌ったのとカラオケで歌ったのを

録音しました。今回はカラオケで歌ったのを You Tube にアップしました。


この曲は、1956年に初演され、現在も時々上演されている

ブロードウェイ・ミュージカル『マイ・フェア・レディ』の

劇中歌のひとつです。『マイ・フェア・レディ』は、1964年に

オードリー・ヘプバーンが主演して映画化されました。


映画のストーリーは、ロンドンの下町で花を売り歩いて生活している

貧しい女性イライザが、通りすがりの言語学教授ヒギンズに言葉の訛り

を指摘され、彼の提案で訛りの矯正と淑女になるための礼儀作法を

教わります。

そして、ヒギンズの家に住み込みながら厳しい指導を

受けるイライザ。彼女はやがて、上流階級の貴婦人として競馬場へ赴き、

社交界に華々しくデビューします。

淑女らしさにますます磨きをかけていたある日、ヒギンズの研究対象にされていたことを知り、

ショックを受けたイライザは彼のもとを去ってしまう…。

音楽・ダンス・出演俳優など、「サウンド・オブ・ミュージック」や

「ウエスト・サイド物語」と並ぶミュージカル映画の大作です。

この曲は、競馬場で出会った美しいイライザに想いを寄せる青年貴族が

イライザが住んでいる街に出かけ彼女に会いに行く時に歌う曲です。

 

ヴィック・ダモンが、この曲を録音しレコードをリリースしてヒットさせました。


次は、大御所テノール歌手、プラシド・ドミンゴの来日公演の映像を。



<歌詞とその和訳>

I have often walked, down this street before
But the pavement always stayed beneath my feet before
All at once am I several stories high
Knowing I’m on the street, where you live.

Are there lilac trees in the heart of town?
Can you hear a lark in any other part of town?
Does enchantment pour out of every door?
No, it’s just on the street, where you live.

And oh, the tow’ring feeling
Just to know somehow you are near
The overpow’ring feeling
That any second you may suddenly appear.

People stop and stare, They don’t bother me
For there’s nowhere else on earth,That I would rather be
Let the time go by,I don’t care if I
Can be here on the street, where you live.

この通りは昔よく歩いたものさ
以前と変わらず足の下には敷石は
あるが、数階建ての床の上を歩いて
いる気分なんだ
この通りに君が住んでいると知っただけで

町の真ん中にライラックの木はあるのかな
町のあちこちで鳴く雲雀のさえずりを
君は聞いているのかなぁ
どの家からも幸せが溢れ出しているかい?
そんな場所は、君が住んでいる通りだけさ

あ~、高まる気持ちが分るんだ
君の近くに来ていると思っただけで
力がみなぎってくる
君が突然現れるかもって

人々は立ち止まって見ているけど
彼らは僕なんか気にもしないさ
ここ以外のどこに僕の居場所があるだろう
時よ、勝手に流れていけ、僕は気にしない
いつまでも君が住む通りにいられるのなら

 

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