望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

朗読劇・ちょっとだけウラ話・その3

2024-08-06 12:52:09 | 舞台・ウラ話



謎のファイル大崩壊は、
ギリギリでなんとか間に合って、

ホッとして泣きそうになって、

でも疑問は解決せず。


  なぜ、ファイルが崩壊したんだ??


原因がわからないと、この先怖くて仕方がない。

なのに、あとで確かめてみても、まったく問題なし。

でも、それ以来、怖くて怖くて、
ファイルを下向けにできませんでした。



そう!
今回みたいにきれいに製本してもらえてたら、
こんなオソロシイコトは起きなかったのだ!



普通のファイルで、それも2穴!

やっぱりファイルに、

それも私のファイルだけに、
何らかの問題があったようなのです。

  *   *  

とりあえず何事もなく公演は進んで、
千穐楽の日。

昼の部と夜の部の間に、
照明の直しのため、
ある程度、通しで稽古をしました。


うーん。

きっと本番じゃなかったから、

気が緩んでいた・・・んだと思います。

出番を待ちながら、
ふとファイルを下に向けて開くと、


またしても、

 
  バサバサバサバサッ






(嘘でしょーーっ


と途端に、私の出番!

(ええい、しょうがない)

もうファイルの外側だけ持って出て、
何とかごまかしました。

あまり複雑な台詞じゃなかったので、
全部覚えていたのが功を奏しました。


次の出番からは、バラけた紙の山から、
次の台詞の書いてある頁だけを抜き取って、

紙だけ持って、とりあえず喋る、
という、とんでもない綱渡り。


まぁ、照明のチェックですから、
ダメならダメで仕方ない、という状態だったので、
気は楽だったのですが。



それにしても、なんでだろう??

原因は最後までわからずじまい。

再現写真を撮ろうと、
家で同じことをやっても、落ちないんです。


結局、恐怖は謎のまま。

でも、あの焦りと恐怖は、
今も忘れられないオソロシサでした。


  *   *  


などという昔話をお読みいただきましたが、


今回はおかげさまで、そんな寿命が縮むようなこともなく、
無事粛々と終りました。



でもほんのちょっとだけ書いてみようかな。
あんまり面白くないかも、ですが。

ま、面白くないのは、
トラブルのなかった証拠なので


  (つづく)

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朗読劇・ちょっとだけウラ話・その2

2024-08-05 13:19:57 | 舞台・ウラ話

 

11年前の朗読劇。
初日。開演5分前。

やっぱり不安で、
もう一度、ちゃんと読み直しておこうと、
台本のファイルを開き、


片手でファイルを持って、下に向けてパッと開いた、

と・・・そのときです!



 
  バサバサバサバサッ 




ファイルから、中の台本が全部、床に落ちて、

私の足元に、バラバラの台本の山が!


        
 再現写真←ホントはもっとバラバラでした




  なぜーーーっ!!!!





もう開演まで、5分を切っています。

理由なんてどうでもいい、とにかく元に戻さねば!



周りにいいた共演者たちも、
あわてて集まってきました。

が、手伝ってもらったら、
余計バラバラになってしまう。


あせりまくって拾いながらも、

「ごめん、手伝いはいいわ」
と小声で断って、

と、とりあえず、まとめた・・・ところで、



舞台から主宰の前説が聞こえてきました。

始まった・・・

これから私の最初の出番まで、10分ちょっと。


ちなみに公演は3話構成で、最初の1話目だけはこんな感じで、



後ろの女性3人が、出たり入ったりしながら、
いろんな役を読んでいったんですね(矢印が私)

だから、そでで出番を待つという、
普通の芝居のような余裕があったんです。


とにかく、
バラけたものを集めた紙の束とホルダーをつかむと、

一番明るい場所に持っていき、


1、2、3、4、5・・・


頁を確認しながら、1枚ずつホルダーに入れていきます。

万が一にでも頁が飛んでたら大変です。
とにかく朗読劇なんですから。


12、13、14、15・・・


(ああ、芝居が始まっちゃった~ )


あせるればあせるほど、指が震えて、
手が言うことを聞きません。


(そうだ、途中まででも、出番にさえ間に合えば)

(いやダメだ。立て続けに出るんだから無理だわ)

・・・いろんなことが頭をよぎります。


(あとちょっと、あとちょっと、落ちつけっ!)


そして、すべての頁を入れたところで、

私のすぐ前に出番のある共演者が、
そでに戻ってきました。


  (間に合ったーー!)


自分の出番の頁をあわてて探すと、

そのまま舞台へ。

(セーーーフ


まずは、株屋の小泉という若い男の役。

ちょっとした会話なのに、なぜか汗だくの私。

でも、そんなことはどうでもいい。
とにかく間に合いました。

よかった・・・。

ホッとして・・・もう泣きそうでした。


でも、なぜ、ファイルが崩壊したんだろう??


  (つづく)

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朗読劇・ちょっとだけウラ話・その1

2024-08-04 15:31:49 | 舞台・ウラ話

 

2週間前に朗読劇が終わりまして、

久しぶりに公演のウラ話と思ったのですが、

これがあんまりないんですよね。

稽古時間も少ないし、
小道具もなければ衣装の早替えがあるわけでもなく、

座ったきりの朗読劇では、そりゃなくて当たり前。

で、どうしようかな~と思ったとき、

昔の朗読劇の「事件」を思い出したんです。


そういえば・・・あったなぁ。
思い出してもゾッとするようなことが・・・。


いつだったかを調べてみたら、11年も前でした。



ということで・・・、

今回の朗読劇のウラ話のつもりで来て下さった方、
ごめんなさーーい!!

今回のも後で必ず書きますので、
とりあえず11年前のウラ話から書かせて下さい!

はい、これから書くのは11年前の朗読劇の、

<血の気が引く>ようなウラ話でございます。


   *    *

朗読劇と一口にいっても、
いろんなパターンがありますよね。

今回のように座ってるだけもあれば、
けっこう動きのある作り方もある。

その時の朗読劇は後者の方で、
演者が出たり入ったり、
かなり動きのある演出で・・・、

結果的に、それで命拾いしたのですが・・・。

   *    *

それは公演初日。
開演5分前くらい。


もちろん、既に全員、そでに待機していて、

台本をまとめてある、こういうファイルを、



しっかり胸に抱えておりました。


同じ台本といっても、
いろいろと個人的に書き込みがあるし、

私みたいに、字を大きく太く、
カスタマイズしてるのもあるし、

同じファイルでも取り違えたりしたら、
とんでもないことになるんですね。

特に私なんぞ、
他の出演者の台本は、小さくて読めないっ!

だから間違えないように、


と、それと・・・、

やっぱり抱えていたい気分で、

みんな黒のファイルを抱えていたんです。


で、

もうすぐ始まるな、と思いながら、


いつものように台詞を復唱する必要もなく、
(台本持ってますからね)


でも、やっぱり不安で、ファイルを開いたんです。

舞台の裏の、少し明るめのスペースで。


そこでもう一度、
ちゃんと読み直しておこう・・・と。


  と・・・そのとき!


  (つづく)

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まんまの私

2024-08-01 22:16:51 | 演劇・舞台・小劇場



今回の私のブロマイド。
(もちろん全然売れなかったけど)


 

最近キメ顔を一切やめたら、

自分の写真を見るのが結構好きになった。

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